藤岡、岡…ロッテ打線で重要な役割を果たす“8番打者”

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2021年10月15日 11:44  ベースボールキング

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ベースボールキング

チームスローガンの入ったタオルを掲げるロッテ・岡大海 (C) Kyodo News
◆ 藤岡「なんとか塁に出て上位に」

 打率.233(163−38)、3本塁打、15打点、10四球、4犠打、4盗塁。

 この数字は後半戦のロッテ“8番打者”の成績だ。数字だけみれば、打率.233、15打点と物足りないが、“8番打者”がチャンスメイクし上位打線に繋ぎ、チャンスの場面で“8番打者”が返すという攻撃が後半戦に入ってから目立っている印象だ。

 9月14日のソフトバンク戦では、1−1の8回にイニング先頭の8番・藤岡裕大が先発・千賀滉大が投じた154キロのストレートをセンター前にはじき返し、続く9番・加藤匠馬がきっちりと初球で送り二塁へ進めると、1番・荻野貴司が四球、代打・山口航輝が右安で満塁に。3番・中村奨吾は空振り三振に倒れたが、4番・レアードのセカンドへの2点適時内野安打で勝ち越し。“8番打者”の出塁から上位へと繋いで得点し勝利した。

 オールスター明けチーム最多の35試合で8番打者としてスタメン出場する藤岡は、9月30日に行ったオンライン取材で「特に(試合)終盤とかになると、なんとか塁に出て上位に回さないと点につながる可能性が少なくなる。自分が出れば、上位で得点する確率が高くなる。終盤になればより、塁に出ようと意識しています」と“下位打線”からチャンスを作る重要性を口にした。

◆ パンチ力がある岡大海

 オールスター明けは8番・藤岡が塁に出て、9番・加藤匠馬が送り1番・荻野に繋ぐというパターンが多かったが、ここ最近は左投手の先発が続いており、藤岡が7番、岡大海が8番で出場している。

 岡はパンチ力があり“一発”が魅力的な選手で、本人も過去の取材で長打力を生かしていきたいと明かしている。『8番・中堅』でスタメン出場した10月10日の日本ハム戦は3打席目までノーヒットだったが、2−4の9回二死一塁で回ってきた第4打席、守護神・杉浦稔大が1ボール2ストライクから投じた134キロのスライダーを振り抜き、左中間スタンドに運ぶ値千金の第4号同点2ランを放った。敗戦を覚悟したなかで、“8番・岡”の一発で同点に追いつき、引き分けに持ち込んだ。

 前カードのオリックスとの3連戦でも3試合全てで、8番で出場し2戦目と3戦目はいずれもマルチ安打をマーク。勝てば優勝マジック9が点灯する14日のオリックス戦では、3−0の2回に先頭の8番・岡がライト前安打で出塁し、続く加藤がきっちりと初球で送り、1番・荻野の中飛で二塁走者の岡が三塁へタッッチアップ。2番・中村奨吾のレフト前の安打で三塁走者の岡が4点目のホームを踏んだ。先頭打者で迎えた5−0の6回は、“チャンスメイク”ではなく、2番手・吉田凌が投じた初球のスライダーを、レフトスタンド最前列に放り込んだ。岡は“チャンスを作る”だけでなく、“一発”で決める力を持っており、ここ数試合は“恐怖の8番打者”といえる働きぶりだ。

 得点力が落ちていた10月前半は、1番・荻野から始まる上位打線に頼りがちなところはあったが、前カードのオリックスとの2戦目、3戦目は岡をはじめとした下位打線が機能したことで得点が増えた。“下位打線”から“上位打線”に繋ぎ、中軸で作ったチャンスを“下位打線”で還すという意味では、“8番打者”の役割は攻撃においても非常に重要だ。

▼ オールスター明けの8番打者の成績
藤岡裕大 35試 率.256(121−30)本1 点10
岡 大海  5試 率.357(14−5)本2 点4
田村龍弘 3試 率.000(5−0)本0 点1
藤原恭大 3試 率.100(10−1)本0 点0
エチェバリア 2試 率.286(7−2)本0 点0
小川龍成 1試 率.000(2−0)本0 点0
山口航輝 1試 率.000(4−0)本0 点0

文=岩下雄太

このニュースに関するつぶやき

  • まぁ岩下が書いてるから信憑性は無い。誰でもマグレはある。それは通算成績の低さが物語っている。
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