J1連覇が見えたか? 川崎フロンターレは機転の利いたチャンスメイクで勝負強い

0

2021年10月16日 11:12  webスポルティーバ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

webスポルティーバ

写真写真

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー〜

Question
マルシーニョのドリブルを見て、登里享平はどんな動きをしたか?

 代表ウィークが明け、J1が再開する。

 リーグは残り7節となり、優勝争いだけでなく、ACL圏内やJ1残留と、各クラブの争いは最終局面を迎えようとしている。そんななか、首位を独走するのは昨季王者の川崎フロンターレだ。32試合を消化して未だ1敗と、今季も王者がその強さを顕示している。

 直近の5試合でも鹿島アントラーズ戦、湘南ベルマーレ戦で先制されながら終了間際に逆転する驚異的な勝負強さを見せるなど5連勝を記録。2位の横浜F・マリノスとの勝ち点差を12(横浜FMは現在31試合消化)に広げ、2度目の2連覇は目前まで迫っている。

 そんな川崎から今回取り上げるのは、FC東京との多摩川クラシコの決勝点だ。




 前半アディショナルタイム、中央でボールを持った家長昭博が左サイドに開いたマルシーニョへ展開。ボールを受けたマルシーニョがドリブルを開始したところへ、左サイドバック(SB)の登里享平がインナーラップを仕掛けた。

 この場面でマルシーニョのドリブルコースを見ながら、登里はどんな動きをしたのか、というのがQuestionだ。

Answer
カットインするマルシーニョを見て、オーバーラップに切り替えた

 ハーフレーンを駆け上がった登里のイメージとしては、マルシーニョがサイドで幅を取ってパスを受け、FC東京の右SB中村拓海を釣り出したところで、センターバック森重真人との間に生まれたスペースを突くつもりだったはずである。




 ただ、マルシーニョはドリブルで中へカットインしてきた。進入してくるマルシーニョを見て、登里はマルシーニョの内側をあがるインナーラップから、背後を回るオーバーラップに切り替えたのがポイントだ。

 マルシーニョのカットインに対して、森重は中央から寄せて中側を切ってきた。そこでマルシーニョは、登里へスルーパスを出す。それに中村もよくついて行ってブロックの足を伸ばしたが、登里がそれをかわすよう少し浮かした軌道のクロスを入れたのも見事だった。

 中央ではレアンドロ・ダミアンが巧みにマークを外し、DFの前に入り込んでヘディングシュートを決め、これが川崎の決勝点となった。

 形としては2対2の数的同数の局面を、マルシーニョと登里のシンプルなコンビネーションで崩した場面だ。しかし、当初の狙いとは違ってノッキングしそうなところを、登里がシームレスに軌道修正し、オーバーラップからのクロスにつなげたのがすばらしかったシーンだった。

 FC東京の猛攻をしのぎつつ、ワンチャンスをものにして勝ちきった川崎。残りの試合もこのまま駆け抜けて連覇を達成なるか、目が離せない。

    ニュース設定