山本千尋「アクション俳優という肩書に恥じぬような、アクションを見せていきたい」

0

2021年10月16日 15:11  ダ・ヴィンチニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ダ・ヴィンチニュース

写真山本千尋さん
山本千尋さん

 毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、「新世代のアクション俳優」との呼び声も高い、山本千尋さんだ。本誌では『わが愛の讃歌 エディット・ピアフ自伝』から学んだことをたくさん話してくれた。ここでは、山本さんが主演する縦型アクションムービー『EXTREME ACTION』について伺おう。

いま、編集部注目の作家

(取材・文=五十嵐 大 写真=山口宏之)

 山本さんは、2013年に初出演し、ヒロインデビューも果たした映画『太秦ライムライト』で、圧倒的な存在感を放った。この作品での芝居が認められ、第3回ジャパンアクションアワードのベストアクション女優賞も受賞。その後、着実にキャリアを重ね、2016年に公開された「『キングダム』連載10周年実写特別動画」では羌瘣(キョウカイ)役を演じ、「全力剣舞の彼女は誰?」と話題を集めた。

 山本さんの魅力を語るうえで外せないのは、やはり“アクション”だろう。幼い頃から中国武術を学び、“世界一”の称号も持つ。流れるような身のこなしで演じるアクションシーンは、息を呑むほど美しく、それでいて力強い。

 そんな山本さんは、現在、「LINE NEWS」の動画プロジェクト「VISION」にて配信中の縦型アクションムービー『EXTREME ACTION』で主演・ユウナ役を務めている。

「お話をいただいたときは、素直にうれしかったです。『この役はあなたにしてもらいたい』と言われると、やはり頑張ろうって思いますよね。ユウナはちょっとぶっきら棒であまり好感を持てない女性かもしれませんが、それでも率直に演じたいと思いましたし、なによりも周囲の方々の期待に応えたいという気持ちが強かったです」

 作中では山本さんの特技でもある中国武術を披露するシーンもある。堂に入ったその所作は、本作をアクションムービーとして成立させる要だ。

「私が中国武術に長けているので作品に取り入れてくださった部分はあると思います。でも、それだけではなく、いままでにしたことがないアクションにもチャレンジしているんです。むしろ、そっちのほうが多かったくらいで。だから、『得意だから余裕でした』なんて気持ちはなくて、撮影期間中は毎日必死でした」

 本作ではパルクールアスリートとして知られるZENさんとも共演した。その経験から得るものは非常に大きかったという。

「ZENさんはハートがアスリートなので、初めてお会いしたとき、『久しぶりにこんなに闘志に溢れた人に会ったな』と感じたんです。スポーツをしている人って、たとえば『金メダルを取りたい』『1位になりたい』というように、ずっとなにかを追いかけているじゃないですか。その闘志をZENさんからも感じて。しかも、パルクールとの向き合い方がとても真摯。打ち合わせのとき、『パルクールって採点競技ですよね?』という質問がZENさんに投げかけられたんですが、すぐに否定された。『パルクールは生死を彷徨うほどのサバイバル競技であって、採点競技というのはただの後付です』と。

 その意見を耳にしたとき、反省しました。私がやっている中国武術も本来はそうあるべきなのに、どこか“パフォーマンス”として捉えつつあったんです。だからZENさんとお会いして、もう一度あらためて中国武術を勉強し直そうとさえ思いました」

 中国武術は山本さんにとって根幹を成すものだ。それと向き合う気持ちを再確認したことで、アクション俳優としてもひとつ殻を破るきっかけをつかんだそう。

「選手時代の自分を思い出して、ギリギリまであきらめないことの大事さも蘇ってきました。同時に、私の使命もわかった気がします。それは中国武術の魅力を広く伝えていくこと。そういった意味では、今後、アクション俳優という肩書に恥じぬようなアクションを見せていかなければいけません。良いプレッシャーを感じています。また、中国武術に限らず、私にさまざまなアクションを教えてくださった方々に恩返しをしていきたいとも思っているんです」

 そして山本さんは、アクション映画に苦手意識を持つ人たちに対して、次のように話す。

「苦手なものを無理に好きになる必要はないと思っています。でも少しでも興味が湧いたなら、試しに観てもらいたい。頑張って観てみたら、『あれ? 意外と面白いんだね!』と思うかもしれませんし。しかも、『EXTREME ACTION』は3分ほどで観られるので、ハードルが低いはず。一度観ていただいて、『一生懸命アクションムービーを作っている人たちがいるんだ』と理解してもらえたら、それだけで十分です」

ヘアメイク:清水恵美子 スタイリング:岡本純子 衣装協力:シャツ/08sircus パンツ/pasand_by_nequittezpas

    ニュース設定