Apple Watch Series 7は自転車「サイコン」の代わりになる? 買って走って分かったこと

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2021年10月16日 17:52  ITmedia NEWS

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写真Appleの説明には「速度や走行距離などの進み具合を声で知らせる音声フィードバック機能を搭載」とある
Appleの説明には「速度や走行距離などの進み具合を声で知らせる音声フィードバック機能を搭載」とある

 Apple Watch Series 7を買った。10月15日の初日、Apple 表参道で午前10時半にピックアップし、喜んで家に帰って初期設定をし、シェアサイクルを借りて走ってみた。



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 試したかったのは、Series 7特有の機能と思われている、「音声フィードバック」だ。



 結果、分からなかった。



 どういうことかというと、Appleが製品ページで説明している、「速度や走行距離などの進み具合を声で知らせる音声フィードバック機能を搭載」を試したかったのだ。



 音声で速度や距離を教えてくれるのなら、自転車のスピードや距離をディスプレイで知らせてくれるサイコン(サイクルコンピュータ)を代替、もしくは補助できるのではないかと考えたのである。



 想像していたのは、「ヘイSiri、今のスピードは?」と聞くと、「今の速度は時速30kmです」、手首を口元に近づけて「何キロ走った?」と尋ねたら「90kmです」と返してくれるようなの。



●音声フィードバックにできること、できないこと



 結論から言うと、Apple Watch Series 7はそういうことはやってくれない。速度や距離を知りたいと思ったときに、その数値を知ることはできない。つまり、サイコンは依然として必要ということだ。



 では何ができるのか?



 Appleの説明はだいぶ足りないのでいろいろと調べてようやく分かったのだが、Apple Watch Series 7は、一定距離を走ったら、そこで速度と距離を教えてくれるということだった。



 それはApple Watchの内蔵スピーカー(けっこう大きな音が出る)でもいいし、AirPodsなどのBluetoothイヤフォンでもいい。ただし、道交法や地域ごとの規制があるから、片耳または骨伝導などで。



 英語であれば、5マイル(約8km)ごとに、速度と距離を読み上げてくれる。そういえば、筆者が常用しているサイコン、Garmin Edge 130では、5kmごとにポリピーと鳴るので、ある程度の距離を走るときの目安となる。ただ、自分の中でカウントアップしていないと「あれ、今って30kmだっけ35kmだっけ?」ということになる。



 これが日本なら、5マイルではなく、5kmごとなのか10kmごとなのか、速度と距離を読み上げてくれるはずだ。



 で、最初にシェアサイクルで走ったときにこの音声フィードバックをオンにしていたにもかかわらず、読み上げてくれなかったのは、距離が足りていなかったからなのだ。



 試すためにはまず5kmから10kmくらい走れと。



 さらに、これはSeries 7特有ではなくて、それ以前のでも使えるのではないかという疑問があるので、それも試さなければならない。



 これも、また同じくらい走らないと分からないのである。



 そんなわけで、検証ついでに60kmちょっと走ってきました。自宅のある石神井公園から多摩川を渡って、サイクリストの集まる尾根幹(南多摩尾根幹線道路)終着地点である町田街道のローソンまで行って戻ってくるルート。



 iPhoneのWatchアプリで、ワークアウトを選び、音声フィードバックをオンにしておく。自動一時停止も、サイクリングの項目をオンにする。これで、横断歩道などで一時停止しているときには「ワークアウトが一時停止されました」と音声を流し、ポーズしてくれる。



 サイコンにはある機能なのだが、Apple Watchのサイクリングではこれまでできなかったので、これまでは長くなりそうなときには手動で一時停止をしていた。自動一時停止、たいへん便利である。 人が周囲にいるとちょっと恥ずかしい音声が流れるのだが、気にしないでいこう。もうこの機能はオフにはできない。



●音声フィードバックが伝えてくれたこと



 これだけ準備して走り出す。5km走ったら、「5キロメートル。平均速度18.5キロメートル毎時」とSiriの声でレポートしてくれた。つまり、日本では5kmごとに音声フィードバックをしてくれるのだ。そして、そこで出してくれるスピードはリアルタイムの速度ではなく、平均速度なのである。



 もう少し速度が出せるようになると、「5キロメートル。平均速度20.7キロメートル毎時」とか伝えてくれる。ということは、これは全体の平均ではなくて、区間での平均速度なのか。これはいいバランスかも。Garminのサイコンでも、5km走ったときの画面には、区間でかかった時間が表示される。これを平均速度で、音声で表示してくれるわけだ。



 これは十分に実用的なのではないだろうか。リアルタイムの速度は出せないものの、区間平均速度は音声で流してくれる。画面表示の方はリアルタイム速度に変更してもそれは変わらないので、カスタマイズしておくといいかもしれない。



 Series 7で音声フィードバックがちゃんと機能することは分かった。では、それ以前の機種ではどうか。



 つい昨日まで常用していたSeries 6を同じように設定し、走ってみたところ、同じくらいの音量、クリアさで、音声フィードバックを流してくれた。



 少なくとも自転車関係の新機能全てはwatchOS 8が動作するApple Watchであれば使えるようなのだ。つまり、Apple Watch Series 7がすごいのではなくて、watchOS 8がえらい、のである。



 えー、じゃあSeries 7を買う意味は?



 画面が大きくなったから、文字盤も見やすいし、耐衝撃性も高まったし、充電は速くなるし、どうせ毎年買い替えてるからいいのでは……。そう、自分に言い聞かせているところである。



 Series 4は下取りに出したし、Series 6は睡眠トラッキング用に併用する運用だが、Series 5はどうしよう。ちょうど明日、息子夫婦たちと会うので、あげちゃうかな。



(松尾公也)


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