長年悩んでいた「自分らしさって何?」に、答えをくれた優しい言葉『「自分らしさ」はいらない くらしと仕事、成功のレッスン』/佐藤日向の#砂糖図書館㉘

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2021年10月16日 20:11  ダ・ヴィンチニュース

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写真佐藤日向
佐藤日向

「自分らしさがない」。中学2年生の時に言われたこの一言が、気づかないうちに自分の中で大きなしこりになっていた。だからこそ松浦弥太郎さんの『「自分らしさ」はいらない くらしと仕事、成功のレッスン』を書店で見た瞬間、思わず手に取っていた。もしかしたら自分の考え方を変えるきっかけになるかもしれない、と感じた。

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 この仕事をする上で、目立った個性や秀でた何かがあると名前を覚えてもらいやすい。だけど私は、昔から何をやるにしても1番になることが難しく、「自分らしさが無いね」と言われ続けてきた。

 本書は、そんな私の考え方を根底からひっくり返してくれた。

 松浦さんの言葉には、読み手に寄り添ってくれる優しいものが多いのだが、中でも「決して偉ぶらず、高い場所からものを言うようなことはしない。目線と腰の位置をつねに低くし、ゼロに近づける。」、この言葉には特に共感ができた。

 どれだけ経験を積んでも、キャリアがあっても、それを盾に偉ぶることは決してしてはいけないと、私は常々思っている。著者である松浦さんも「経験や実績という砦は安心できるし、居心地のよいものですが、そこに安住してしまうと、どこにも行けなくなります。」と本書で述べている。勿論、経験値によって生まれる安心感で成功をすることもある。だが、そこに"新鮮さ"は生まれずに"慣れ"が生じてしまう。

「これは以前経験した事と似ているから同じようにやればいい」ではなく、どんなことにも一旦、自分自身をゼロにして考えた時に自ずと出てきた考えが、新たなステップアップに繋がるのだろう。つまり、「自分らしさ」というのは自分で定義するものではなく、自分がやりたいと思ったことを素直にやっていくうちに生まれる、他人からの評価のようなものなのだ。本書を読んでそこに気付いた瞬間、私は長年悩んでいた「自分らしさ」とは、そもそも悩む必要がなかったことなのだと、清々しい気持ちになれた。

 ありがたいことに、沢山の作品で芝居だけでなく歌を歌わせて頂く機会も多いが、芝居をするたびに、歌うたびに、「この言葉をこの子が言うなら、こうするのはどうだろうか?」と自然と行動に移していた。これはきっと本書のメインテーマになっている"心で考える"ということなのだと思う。

 まだまだ見たことがない景色、経験したことがないお仕事が沢山あるうちに、頭で考える感覚と心で考える感覚を養うことは、きっとこの先私が仕事をしていくうえで大切になってくるだろう。そう思える一冊だった。

 まもなく23歳になる私だが、高校生の頃思い描いていた大人にはなれていない。だがこれが、きっと私らしい人生の歩み方なのかもしれない。自分探しの旅に出る前に、一度本書を読んでみてほしい。

さとう・ひなた
12月23日、新潟県生まれ。2010年12月、アイドルユニット「さくら学院」のメンバーとして、メジャーデビュー。2014年3月に卒業後、声優としての活動をスタート。TVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』(鹿角理亞役)、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』(星見純那役)のほか、映像、舞台でも活躍中。

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