「日経225」「TOPIX」「JPX400」日本株投信、優秀なのはどれだ?

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2021年10月17日 10:00  AERA dot.

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写真「日経225」は「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」、「TOPIX」は「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」の月次レポート(いずれも2021年6月30日現在)より編集部作成
「日経225」は「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」、「TOPIX」は「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」の月次レポート(いずれも2021年6月30日現在)より編集部作成
「つみたてNISA」では「蚊帳の外」感が漂う日本株のインデックス型投資信託。以前はインデックスといえば日本株だったものだが、米国株が圧倒的な人気なのである。さて日本株の投信は買うべきか? もし買うなら日経225か、それともTOPIXか?


【一番上がったのはコレ】日本株の3つの指数、過去20年の動きは?
■日本株投信の優先順位は低め


「日本株の投資信託(以下、投信)、買ったほうがいいですか?」とニッセイ基礎研究所の前山裕亮さんに、まず聞いた。


「全世界株式や米国株の投信に比べて日本株投信の優先順位は低めですが、資産の一部を日本株投信で持つことは否定しません」


 日本株のインデックス型投信は日経225(日経平均株価)、TOPIX(東証株価指数)、JPX日経400(JPX日経インデックス400)がメインだ。


 3つの指数のうち、日経225だけが採用銘柄の株価を「単純平均」したもの。そのため株価が高く「値がさ株」といわれるファーストリテイリングなど特定銘柄の影響を受けやすい。


 TOPIXは東証1部の全上場銘柄を時価総額ベースで加重平均した指数。S&P500と同じ仕組みだが、東証1部の「全銘柄入り」なので業績不振の企業も入っている。組み入れ上位はトヨタ自動車、ソニーグループなど。


 JPX日経400はROE(自己資本利益率=自己資本を生かして、どれだけの利益を上げているかを示したもの)が高いなどの優良企業400社の指数だ。


「過去の値動きを分析すると、必ずしもROEが高い銘柄の株価が上がるわけではありません。さらにJPX日経400に連動する投信の信託報酬は他に比べて高い」



■日本株の指数3種類、一番上がったのは


 では、日経225とTOPIXならどちらがいいか? 過去20年のパフォーマンスを調べると、日経225が一番上がっている。


「この20年がたまたまそうだった、というだけ。どちらでもいいと思いますよ。新聞やニュースで値動きがキャッチしやすいという意味で、日経225が初心者には無難かもしれません」


 一番上がっている日経225がベストだろう!と思いきや、やはり「過去の成績は過去の成績。これからは、わかりません」ということだ。ただ、TOPIX――つまり日本の東証1部上場企業の顔ぶれを見ると、すっかり失速してしまった銘柄も少なくない。


 ここはやはり組み入れ銘柄の好みで選ぶしかないだろう。ファーストリテイリングやソフトバンクグループがこれからも強いと思うなら日経225の投信。トヨタ自動車、ソニーグループが長い目で見て上だと思うならTOPIX。




■日経225とTOPIXに大きな変更あり 


 2021年10月1日からは日経平均株価の銘柄入れ替えが行われ、新たにキーエンス、村田製作所、任天堂が日経225に仲間入りする。


 除外は日清紡ホールディングス、東洋製罐グループホールディングス、スカパーJSATホールディングス。この入れ替えがどのように影響するか、注目だ。


 さらに2022年4月には東証が市場の再編を行う。「東証1部」の名称が廃止され、より優良企業を厳選した「プライム」市場が誕生する。TOPIX連動型投信には影響なしといわれるが、さて、どうなるか。



 なお、アエラ増刊「AERA Money 2021秋号」では、つみたてNISAで買える日本株の投信(日経225、TOPIX)全30本を、規模/コスト/リターン/運用効率/リスクの5項目で忖度なしに100点満点で独自採点。そのランキング結果を公表している。


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前山裕亮(まえやま・ゆうすけ)/ニッセイ基礎研究所 金融研究部。大和総研などを経て2014年より現職。国内株式や投資信託など、資産運用の調査・研究を行う。日経CNBCなどのメディアでも情報発信


(文・綾小路麗香、伊藤 忍)


※『AERA Money 2021秋号』から抜粋 


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