堤礼実アナが凱旋門賞に感じるロマン。「来年はどの馬が挑戦するのか」

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2021年10月17日 11:11  webスポルティーバ

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堤 礼実連載:『華麗なるウマ話』第23回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、堤礼実アナウンサーの連載『華麗なるウマ話』。今回は、先日行なわれた凱旋門賞を振り返りつつ、「牝馬三冠」最終戦となる秋華賞の注目馬についても語ってもらった――。

 10月3日、フランス・パリのロンシャン競馬場でGI凱旋門賞が行なわれました。

 この秋、個人的に注目していたレースでしたし、特に今年は開催100回目という節目の年ということもあり、出走を前にして私もワクワクしながら自宅リビングのテレビの前に座っていました。

 スマホを片手に、SNSでファンの声などをチェックしながらのテレビ観戦はとても新鮮で、凱旋門賞ならではの毎年の楽しみです。ふだん、GIなどの主要レースを見る時は『みんなのKEIBA』のオンエアー中ですから、そんなことは絶対にできませんからね。

 現地では直前まで強い雨が降っていたようで、馬場は相当荒れているという話でした。「そうなると、海外馬のほうがより適性は高いのかな」などと思っていると、いよいよレースがスタート。直線を迎えて馬群が一気にまとまって、最後は大接戦の末にドイツ馬のトルカータータッソがゴール板をトップで駆け抜けていきました。

 ドイツ馬は力の要る馬場のほうが得意だとは聞いていました。まさにあれほどの重馬場だったからこそ、タルナワ、ハリケーンレーン、アダイヤーら「空前のハイレベル」と言われた豪華メンバーを抑えての勝利につながったのでしょう。

 やっぱり競馬は奥が深い! ひと筋縄ではいかないものだな、と改めて実感しました。

 日本から参戦したクロノジェネシス(7着)、ディープボンド(14着)も、日本では重馬場を苦にせず、どちらと言えば、得意とする馬。だから、雨が降っても大丈夫。レース前、私はそう考えていました。

 ところが、実際の馬場は画面を通して見てもわかるような、泥んこ状態。どの馬も走りづらそうでした。それほどの渋化馬場のなか、日本の2頭も懸命な走りを見せてくれました。

 私はやはり日本馬を応援していたので、結果は少し残念です。それでも、クロノジェネシスは最終コーナーを回るところまで先頭集団につけて、「もしかしたら」という見せ場を作ってくれました。とてもいいレースでしたし、今年も大いに楽しむことができた凱旋門賞でした。

 日本馬による初の凱旋門賞制覇はまたもお預けとなりましたが、私が言うまでもなく、凱旋門賞は世界最高峰のレースです。そういう意味では、まずはそこに参加するだけでもすごいことですし、とても意味のあることだと思っています。世界に向けて、日本の競走馬のすばらしさをお見せできるいい機会――そういう場でもあると感じているからです。

 悔しい気持ちもありますが、結果がすべてではない。そんなことを思いながら、毎年凱旋門賞を見ています。

 少し前向きに考えるならば、日本馬がこれだけ挑戦を続けながら勝てないということは、これからも日本馬の初勝利に期待を膨らませて、この日を迎えることができるということ。「今年こそは!」と、今後も凱旋門賞を楽しみにできるのかなと思ったりもします。

 何年かに一度、日本馬が勝っている海外GIレースがある一方で、100回もの間で日本馬が一度も勝っていない海外レースがある。そこにも競馬のロマンがあると思いますし、それはそれでいいのかな、と思うこともあります。

 もちろん、日本馬に勝ってほしいと心の底から願ってはいますが、勝てないからこそ、気になり、どんどんのめり込んでしまう自分もいるのです。

 来年もまた、新たな馬たちが挑戦するのでしょう。凱旋門賞を勝つことは、日本競馬界の悲願と言われています。次はどの馬が凱旋門賞に挑むのか。そんなことを考えながら、来年のレースも楽しみにしたいと思います。

 さて、日本では秋のGIシリーズがスタートしました。3歳「牝馬三冠」の最終戦となる秋華賞には、桜花賞馬のソダシが二冠を目指して登場します。

 前走の札幌記念では古馬相手に堂々の勝利。走りそのものも力強かったのですが、白毛の美しい馬体がまぶしいくらいに輝いていました。やっぱり彼女はみんなのスター、アイドルホースなのだなと強く感じました。

 これだけ強くて美しいとなると、それこそフランスの競馬場で颯爽と走る姿も見てみたくなりますね。距離適性を考えると凱旋門賞ではないかもしれませんが、クロフネ産駒ですから、海外の力の要る馬場との相性は悪くないのではないでしょうか。

 日本が育てた世界初の白馬のGI馬を、海外の競馬ファンにも見てもらえる機会があるなら、うれしいことです。

 秋華賞でも、どうしても応援してしまうというか、気になる一頭です。オークスで大敗した時はすごくショックでしたから、「ソダシの負ける姿はもう見たくない」とも思っています。

 ただ、秋華賞には他にも魅力的な馬がたくさん出走してきます。それらが勝つ姿を見てみたいという気持ちもあり、私の心のなかでは、相反するふたつの思いがせめぎ合っています(苦笑)。

 個人的には、新馬戦の時から応援しているアールドヴィーヴルや、アカイトリノムスメも気になっています。ソダシにも勝ってほしいと思いつつ、ニュースターの誕生にも期待してしまう......。

 秋華賞を目前に、私の心境は複雑です。

Profile
堤 礼実(つつみ・れいみ) 2016年フジテレビ入社。
1993年11月23日生まれ、米国カリフォルニア州サンノゼ出身。
血液型:O型。趣味:ミュージカル鑑賞、ダンス。
好きなもの:東宝ミュージカル、宝塚歌劇、ハプスブルク家、
パクチー、チーズ。
モットー:「一瞬一瞬を大切に」「意志のあるところに道はある」

『みんなのKEIBA』(毎週日曜・午後3時00分〜)
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