【ACL準々決勝展望|名古屋】重要な連戦控える名古屋は、浦項を退け勝利のサイクルを生み出せるか

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2021年10月17日 12:04  サッカーキング

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サッカーキング

写真[写真]=J.LEAGUE
[写真]=J.LEAGUE
“守っても強い、攻めても勝てる”姿を見せた名古屋
 9シーズンぶりのアジア挑戦は佳境を迎えようとしている。

 タイでのグループステージを圧勝のうちに突破し、唯一のホームゲームとなったラウンド16の大邱戦も4ー2と快勝。それと前後してチームは無失点試合のJリーグ新記録を樹立するなど躍進し、現在、AFCチャンピオンズリーグとJリーグYBCルヴァンカップ、天皇杯の3つのタイトル獲得の可能性を残す唯一のチームとして注目されている。

 大邱との戦いは2度のリードを許す苦しい展開ながら、FWシュヴィルツォクのハットトリックで逆転に成功し、今季初の逆転勝利を手にする転機のゲームにもなっている。守っても強い、攻めても勝てるという万能の強みを誇示した名古屋グランパスは、いよいよ初のアジア制覇まであと3つというところまでこぎつけた。

 準々決勝の相手はグループステージでも対戦した浦項スティーラースである。ここまでは1勝1分けの対戦成績で、試合内容としても名古屋の優位性が感じられた戦いだった。各ラインに韓国代表クラス、そして外国籍助っ人をそろえ、高さのあるディフェンスラインと躍動感のあるサイドアタックが持ち味。ボランチのシン・ジホはパワーと視野の広さを併せ持つ好選手で、昨季のACLを蔚山現代で制している要注意人物の一人だ。

 ただし、土壇場で追いつかれたグループステージ最終節にしても、名古屋はそれまでの5連勝で突破を決めている状態で、少しばかりのターンオーバーをした上での結果である。もちろん油断は禁物だが、あの頃よりも今の名古屋のほうが重厚な強さを身につけているのもまた事実。「浦項、恐れるに足らず」という身構え方で、名古屋らしい試合の組み立てと試合展開を望める対戦相手と言うことはできる。

前回対戦時とは異なる攻撃陣には要注意
 注意したいのは浦項の攻撃陣の変化で、タイでの対戦では負傷離脱していたパラシオスはその筆頭か。重戦車のような体格と突破力を誇るサイドアタッカーへの対応は相手の攻撃力をいかに抑え込むかという課題にも直結する。名古屋で相対するのは吉田豊であり、彼の能力の高さであれば心配はいらないだろうが、グループとしてのフォローやカバーリングの算段は練っておくべきマッチアップである。

 予選ではサイドバックを主戦場にしていたカン・サンウも2列目での起用が予想され、サイド攻撃から中央の長身FWを生かす攻撃に対しては慎重を期したいところ。アウェーという部分も考慮し、やや守備よりの試合展開を名古屋が選んだ場合は、シュヴィルツォクをカウンター要員として前線に残すやり方も有効かもしれない。大邱戦でのインパクトは同じKリーグのチームには相応の対応を要求するだろうし、ここまでのプレーを見る限りでは、背番号40は攻撃に専念させるほうがいいプレーをする。

 そうでなくとも、名古屋はここから国内外を股にかけた過酷なスケジュールに挑むチームである。帰国してすぐリーグ戦、天皇杯準々決勝、そしてルヴァンカップ決勝と続く連戦を勝ち抜くには、とにかく結果がものを言う。勝って次の戦いへと良い心身のコンディションを整えるサイクルを生み出し、最高の貪欲さで目の前の1試合に挑んでいく。その“初戦”とも言うべき浦項との今季3戦目は、過去2戦以上に名古屋の強さが発揮される試合になってほしいものである。

文=今井雄一朗

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