日本ハム・斎藤佑樹の11年間にあっぱれ「並の選手なら4、5年で辞めてる」

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2021年10月18日 06:54  ベースボールキング

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試合後のセレモニーで斎藤(1)をねぎらう日本ハム・栗山監督(右隣)ら=札幌ドーム
◆ 解説陣が労いのコメント「本当に苦労したんじゃないか」

 日本ハムの斎藤佑樹投手(33)が17日、本拠地でのオリックス戦で引退試合に臨み、プロ11年間の現役生活に別れを告げた。

 7回表に打者一人と対戦し、降板時はファンの拍手に笑顔で手を振り応えていたが、ベンチに戻り涙。試合後のセレモニーでは、もがき苦しんだキャリアを振り返りつつ、ファンやチームメートへの感謝を述べた。

 17日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた日本ハムOBの岩本勉さんは、「凄く人望がある野球選手。彼はロマンチストです。悪い意味じゃなくてね、マウンドでロマンを持っていた野球人なんですよ。なので彼から『マウンドで腕を振り続けた』という言葉が出てきましたし、彼のご両親のコメントで『一度も弱音を吐いたことがない』と…。並の野球選手なら4、5年で音を上げて辞めていると思うんですけど、それでも挑み続けた彼に、やっぱり僕は『強い野球選手だ』という感想を持った」とコメント。

 セレモニーの最後にはファームでともに戦っていた選手たちが斎藤の登場曲である『勇気100%』を合唱する映像が場内に流れ、「後輩が歌を歌うシーン。これが全てを表していたと思う」と力を込め、後輩にも慕われた斎藤のプロキャリアが垣間見えた1シーンを振り返った。

 また、番組に出演した齊藤明雄さんは「皆の前では明るく振る舞っていたけど、部屋に戻ったときは相当悔しい思いをして『明日になったら絶対勝てるんだ』という想いで毎日を過ごしていたと思いますよ。この11年間、本当に苦労したんじゃないかな」と話し、番組に電話出演した谷繁元信さんも「高校大学とメディアやファンに騒がれ、プロ入りも騒がれて…。ある程度『やってやろう』という気持ちで入ってきたんですけど、プロに入ってからはこんなはずじゃないという日々で、毎日苦しかったと思う。それでも笑顔を絶やさずやってくれた」と、ファンに笑顔で応え続けた右腕を労った。

 斎藤は早稲田実業のエースとして2006年夏の甲子園でチームを優勝に導き、「ハンカチ王子」の愛称で一世を風靡。早稲田大への進学を経て2010年ドラフト1位で日本ハムに入団したが、3年目以降は右肩の故障などコンディション不良に悩まされ一軍定着ならず。プロ通算89試合の登板で15勝26敗、防御率4.34の成績で第一線から退くことになった。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』

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  • 「ハンカチ王子」がプロで活躍出来なかったのは,早稲田大学時代に、投手として酷使されすぎたせいだとおもいます。早稲田に行かず、高校出たらそのままプロに行っていたら...
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