80代YouTuberの「ジジイ・昭和あるある」が話題 本人「同情票ですよ」

22

2021年10月18日 11:30  AERA dot.

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AERA dot.

写真動画でシャドーボクシングを披露するデン爺さん(当時82歳)
動画でシャドーボクシングを披露するデン爺さん(当時82歳)
 YouTubeで自作の動画を公開する「ユーチューバー」。今や小学生のなりたい職業ランキング上位の注目業界に、近年シニア層が進出している。YouTubeに老後の生きがいを見つけた「シニアユーチューバー」の姿とは──。


*  *  *


「己の寝相で筋肉痛になる男、デン爺です」


 独特なシニアギャグが炸裂する動画で話題をよぶ、デン爺さん(84)の「Dangerous爺ちゃんねる」。チャンネル登録者は7.5万人で、LINEスタンプまで販売される人気ぶりだ。


 デン爺さんが動画配信を始めたのは2年前。テレビで高齢女性ユーチューバーが紹介されているのを見て、「俺のほうがおもしろい動画を作れる」と一念発起したという。


 それまでYouTubeはほぼ見たことがなかったが、三脚にセットしたビデオカメラで自身のトーク姿を撮り、孫にアドバイスをもらいながらパソコンを使って動画編集に挑戦。慣れてくると、BGMや字幕もつけられるようになった。


「爺の本気シャドーボクシング」「昭和時代のありえない就職面接」「こんなジジイおるおる再現VTR」……。日常の出来事や自身の体験を、自嘲気味の高齢者ネタを交えて紹介し、投稿動画は130を超える。広告収入が月20万円を超えたこともある。


 チャンネルには、いつも動画にコメントをくれるリピーターや、熱烈なファンがついている。


 1年ほど前、突然自宅のインターホンが鳴り「デン爺さんですよね?」と聞かれた。玄関前に立っていたのは30代くらいの男性。以前近所に住んでいたことがあり、動画に映っていたデン爺さんの自宅周囲の様子から場所がわかったという。わざわざ山口から訪ねてきた男性は、缶ビール3本と地元銘菓の三笠饅頭を手渡すと、そのまま帰っていった。



 なぜデン爺さんの動画は多くの人に愛されるのか。本人に尋ねると、「同情票ですよ」と一笑した。「『何じゃこりゃ』って内容でも、80代が出てきたら『年とってんのによくやるなあ』って笑って見守ってもらえる。動画をあげると、『デン爺生存確認!』なんてコメントもつきますよ。いつもつまらないものを見てもらって申し訳ないな」


 動画ではユーモアあふれる元気な姿を見せるが、年齢による衰えは感じるという。「何を言おうか忘れたり、話が脇道にそれて本題に戻れなくなったり。だから動画編集が大変でね」。編集を手伝ってくれる30代の孫は、祖父に影響され、自身もユーチューバーになった。


 デン爺さんは、今後も元気なうちは動画を作り続けるつもりだ。脳が活性化し、お小遣いが稼げて、時間つぶしにもなるのが魅力だという。「75歳まで働いてきたから、ろくな趣味がなくてね。花を植えるでも何でもいい。年をとっても『何かしている』ことは大事かなと思うんですよ」


(本誌・大谷百合絵)

※週刊朝日  2021年10月22日号より抜粋



【おすすめ記事】再生数13億回のママYouTuber「なぜヒカキンさんの動画はつまらないのか」


このニュースに関するつぶやき

  • ターゲットを世界に向けているのだろうか…。海外の視聴者を狙った方がまわりそうよね…。
    • イイネ!0
    • コメント 0件
  • なかなか鋭い眼差しだし、精悍な顔つきだな!元気そうやん。こんな爺さんなら、まだ女抱いてるくらい逞しいかもな。聞いてみたいわ笑笑
    • イイネ!11
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(12件)

ランキングIT・インターネット

前日のランキングへ

ニュース設定