F1カタールGPの開催を前に、ロサイル・インターナショナル・サーキットのピットレーン入り口を大幅改修

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2021年10月19日 07:10  AUTOSPORT web

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ロサイル・インターナショナル・サーキット(カタール)のピットレーン
カタールでの初のF1開催を前に、ロサイル・インターナショナル・サーキットのピットレーン入り口には大幅な改修が行われている。

 来月、カタールではF1グランプリを初開催する。新型コロナウイルスのパンデミックによりいくつかのイベントがキャンセルされたため、同国が第20戦として2021年カレンダーに追加されたのだ。

 2004年以来定期的にMotoGPを開催しているロサイル・インターナショナル・サーキットは、F1開催資格であるFIAのグレード1ライセンスを取得している。しかしながら昨年夏に同地を訪問したFIAのレースディレクターであるマイケル・マシは、コースは何カ所か小規模な変更が必要なこと、またコースのピットレーン入り口は完全な改修が必要だということを明らかにした。

「バイクのためのピットレーン入り口は大幅に変更されるだろう」とマシは『The Race』に語ったという。

「作業はほぼ完了している。オースティンの前に、私は現地を再訪して見分することになるが、すべての作業はほぼ完了している」

「現地には二重の縁石が数多く設置されていた。このサーキットは表向きはバイクのサーキットなので、エイペックスにソーセージ型の縁石がある。ライダーがイン側をショートカットしないようにだ。それにコーナー出口には二重の縁石が追加されていた」

「バリアは大幅にアップグレードされ、テックプロについては会場周辺全体に配置される。ピットレーン入り口は、おそらく実際のコース改修のなかで一番大掛かりだ」

 ロサイル・インターナショナル・サーキットは、MotoGPとF1が共用する唯一の会場というわけではない。両イベントはシルバーストン、レッドブルリンク、サーキット・オブ・ジ・アメリカズでも開催されている。

 しかしながら、中速コーナーが主となるロサイルの5.3kmのレイアウトでは、F1でスリリングな見せ場が生み出されるとは期待されていない。デザインをシミュレートしたチームは、オーバーテイクのチャンスの可能性は少ないとしているためだ。

「当地には広いランオフエリアがあるが、明らかに大部分はバイクのための安全要件だ」とマシは述べた。

「テックプロバリアに関して言えば、こうしたものはMotoGPやFIMの世界では非常に異なっている。そのため比較的短期間で適応させようと努力が行われている。このことは我々が考慮する必要があるもうひとつの面だ。我々は長い期間について話をしているのではない」

「その点について主だったものは、ピット入り口だろう。だがガレージやパドックスペースなどはすべて問題なかった。サーキットとしては、今年についてはここは小規模で良い会場になると思う」

 なお、2022年はカタールでF1は開催されない。というのも、カタールではFIFAワールドカップが開催される予定だからだ。だが、カタールは2023年から10年間のF1開催契約を結んでいることは覚えておくべきだろう。

 今回のカタールGPは、中東でのF1終盤戦の始まりとなる。カタールに続いてサウジアラビアのジェッダで第21戦を開催し、そしてアブダビでシーズンを締めくくることになる。

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