小泉進次郎氏は「ぬるま湯」、山本太郎氏は苦戦? 関東の選挙区の行方は

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2021年10月20日 07:00  AERA dot.

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写真※写真はイメージです (c)朝日新聞社
※写真はイメージです (c)朝日新聞社
 解散から投開票まで17日という戦後最短の短期決戦となる今回の衆院選。政治ジャーナリストの野上忠興氏と角谷浩一氏に、北海道・東北地方・関東地方の選挙区の情勢を聞いた。


【全国289選挙区当落予測はこちら】
*  *  *



■北海道・東北


 それでは、全国の選挙区の情勢を見ていこう。


 北海道では自民が苦戦を余儀なくされそうだ。もともと旧民主党系の候補が強い傾向があるが、前回の衆院選で自民は全12選挙区のうち半分の6議席を獲得した。今回は、野上氏はわずか3勝、角谷氏も4勝止まりに終わると見る。


「共産が独自候補を立てていた3、4、9区は、最終的に擁立を見送りました。共産は比例北海道ブロックでの議席確保が悲願ですから、立憲系の労働組合が比例で共産の協力に回るという棲み分けができると早くから聞いていました」(野上氏)


 維新の鈴木宗男参院議員の長女で、自民の比例代表選出の貴子氏は7区で出馬を検討したが、候補者調整の結果、今回も比例に回ることになった。


 角谷氏がこう語る。


「安泰なのは12区の武部新氏だけです。4、5、7区は自民が僅差でとれそう。9区の元スピードスケート選手、堀井学氏は失速気味です。もともと元民主党代表の鳩山由紀夫氏の選挙区で踏ん張ってきたが、この間の政府の支持率低下のあおりと野党が一本化したことから、このままいけば立憲に明け渡すことになりそうです」


 東北は近年、TPP(環太平洋経済連携協定)の批准問題や農協改革などを巡って、たびたび“農家の反乱”が起き、自民の候補者は苦杯をなめさせられてきた。自民が苦戦する選挙では、県都を取りこぼす「1区現象」が起きやすいが、岩手、宮城、福島の各1区で立憲候補が優勢に選挙戦を進めている。


 注目選挙区は、秋田2区。法相を務めた際に国会での答弁能力の欠如が批判された金田勝年氏は前回、わずか1672票差で緑川貴士氏に競り勝った。だが、1万3642票を獲得した共産が候補擁立を見送ったため、落選の危機だ。




 農村地帯においては、コロナ禍による外食産業の営業自粛で、業務用野菜の需要が激減。さらにコメの値下がりが見込まれ、減収を心配する生産者の不満が高まっている。野上氏がこう予測する。


「160万票とされる農民票の自民党離れが加速する可能性があります。農家の反乱は東北のみならず、米作地帯の北海道や北信越にも広がるかもしれません。政府の対策は後手に回っており、衆院選を前に慌てて支援策に乗り出しています」


■関東


 北関東は、群馬4区では自民の総務会長に抜擢された福田達夫氏が堅調だ。群馬5区は組織運動本部長に就いた小渕優子氏も敵なしの状況。


 立憲の枝野幸男氏は地元・埼玉でどれだけ仲間を勝たせられるかが正念場となる。前回は15選挙区のうち自民が12選挙区を制したが、今回は圧勝とはいかないようだ。5区の枝野氏のほか、6区の大島敦氏、7区の小宮山泰子氏らが安定した戦いを見せている。1区の自民・村井英樹氏は前回、立憲の武正公一氏に約3万票差をつけて当選した。だが、今回不出馬の共産候補が約3万3600票を集めており、武正氏に上乗せすると逆転する。


 神奈川は、麻生自民党副総裁の側近として知られる1区の松本純氏が注目される。緊急事態宣言下に銀座のクラブに繰り出した“銀座3兄弟”の長男格。自民を離党し、無所属で立つため比例復活を当てにすることもできず、苦戦を強いられることになりそうだ。



 11区の小泉進次郎氏は、総裁選で河野太郎氏を支持したことで、岸田文雄政権では当面、冷遇か。ただし、選挙では相変わらず盤石のようだ。


「環境相として実力不足が露呈して、評価を落としました。レジ袋の有料化にはプラごみ削減の効果はないと自分で認めてしまった。強固な地盤に守られ、地元でちやほやされて厳しい審判に晒されない。政治家として伸びないのは、そのせいではないか」(角谷氏)


 首都・東京では「石原兄弟」の当選に黄信号がともる。3区の宏高氏は前回、立憲の松原仁氏に約1万3千票差で逃げ切ったが、約4万5千票を取った共産が立候補を取り下げると、形勢は一気に逆転する。




 8区は、伸晃氏と吉田晴美氏の事実上の一騎打ちとなった。この間、れいわ新選組の山本太郎代表が参戦しかけたが、撤回。続いて、共産も候補を取り下げた。角谷氏が舞台裏を解説する。


「山本氏は実際に立憲と話がついていました。当初、吉田氏と共産の話し合いが進んでおらず、山本氏ならば共産も乗りやすいだろうということでしたが、完全に立憲側の調整ミス。山本氏は頼まれたのに追い出された格好で恥をかかされた」


 山本氏は結局、比例東京ブロックからの出馬に。


「小選挙区での参戦なら野党の重点選挙区の一つになっていたと思うと、もったいない。比例で票を集めるのは一筋縄ではいかない。当落はボーダーラインというところでしょう」


 東京9区は、公職選挙法違反事件で公民権停止となった菅原一秀氏の後釜に、自民は比例東京の安藤高夫氏を据えた。だが立憲の新人、山岸一生氏が優勢か。



 15区は、カジノ汚職事件で収賄などの罪に問われ、東京地裁で懲役4年の実刑判決が言い渡された秋元司氏が立候補する注目選挙区。無所属の柿沢未途氏が優勢だが、首相指名選挙で岸田氏に票を投じ、「立憲民主・無所属」の会派から退会したばかり。今回、自民が無所属の今村洋史氏とともに推薦を決めた。自民幹部の一人がこう語る。


「柿沢氏には誘いの声をかけていますが、本人も自民に来たいという気持ちがあるのか、まんざらでもない様子です」


 18区の菅直人氏vs.長島昭久氏の旧民主党対決も火花を散らす。19年に自民入りした長島氏が、首相経験者の地元に“討ち入り”をかける構図だ。


「前回、次点候補をわずか1046票差でしのいだ菅氏にとっては、長島氏は手ごわい相手にちがいありませんが、首相経験者の菅氏がやや有利と見ます」(野上氏)


(本誌・亀井洋志、秦正理、池田正史)


※獲得議席予測、各選挙区の当落予測については調査の結果ではありません。公示日前に識者2人が予想しました。

※週刊朝日  2021年10月29日号より抜粋


このニュースに関するつぶやき

  • 小泉進次郎氏は「ぬるま湯」???朝日をはじめとする反日左翼マスコミがこぞってバカ息子のポンコツぶりやソーラー利権について何も突っ込まないからな
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  • ���塼���å�(^q^)���塼���å�基地外中核メロリンQ
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