板尾創路「生きていく中で笑いは必要」 時代の変化と向き合って“新たなコント”挑戦

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2021年10月20日 12:00  ORICON NEWS

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写真板尾創路 (C)ORICON NewS inc.
板尾創路 (C)ORICON NewS inc.
 お笑いタレントの板尾創路が、9月1日からLINE NEWSの動画コンテンツ「VISION」で配信されている縦型コント番組『板尾イズム』で、2010年の『板尾ロマン』以来、11年ぶりの冠コント番組に挑戦している。縦型動画でのコント制作という新たな取り組み、時代とともに変わってくる“笑いと規制”、コロナ禍での表現など、板尾が今感じていることに迫った。

【場面写真】ゆりやんを板尾創路がスタイリング?爆笑コントカット

 「VISION」は、スマートフォンに特化した新たな映像表現を目指し、「LINE」アプリの「ニュースタブ」内に掲出される縦型動画コンテンツ。今回、板尾はサウナー・美容師・ライバー(ライブ配信者)などに扮して、坂井真紀・須賀健太・浅利陽介・村上純(しずる)・ゆりやんレトリィバァなどといった豪華ゲストとシュールなコントを繰り広げる。

――11年ぶりの冠コント番組のオファーを受けての心境

コントを頼まれたのが久しぶりだったので、びっくりしたというか、こんなタイミングでくるねんなと思いましたね。『ごっつええ感じ』を何年間もやらせていただいて、もっとさかのぼれば吉本新喜劇、コンビでコントをやったりと、散々やってきた中で、最近は俳優の仕事が多くなってきたこともあったので、自分の中で(コントを)やりきったという気持ちは正直ありました。あとは、世の中が変わってきて、制限がでてきたり…。それは僕らの時代もあったんでしょうけど、やっぱり違うんですよね。自分の中では「この時代に思い切り(コントを)やれた」というのがあるから、納得している部分もあって。

――やはり、SNSなどの普及も影響しているのでしょうか?

そうですね。パワーバランスも変わってきているしね。昔はタレントの方が強かったけど、今はそうじゃなかったり。僕としては、今の世代の人たちが、今にあったことをやればいいのかなと思うので、そんな60歳前の芸人がしゃしゃり出て、コントやりたいっていう気持ちはない(笑)。

――実際に縦型でコントを撮影してみて?

縦型という縛りがあった方が、アイデアがでるというか、縛られた方が、もっとこの中でどうしたらいいのかっていう知恵を絞ることができるので、よかったです。みんなでイメージを共有していきながら、縦型であることを意識しながらストーリーや展開を作っていきました。

――共演者について

最初、坂井真紀さんと美容室のネタをやらせていただいたのですが、事前にお会いもせずに、現場でよろしくお願いしますっていう感じだったんです。現場でなんとなく動いてみたんですけど、坂井さんがすごく台本をしっかり読んで、自分の中でイメージをふくらませてくれていました。突拍子もないことを僕がやっても、ちゃんとそれを受けて、リアクションもしてくれて、話も進めてくれるので、すごく柔軟にやっていていただいて感動しました。坂井さんがトップバッターで助かりましたし、僕が自分のキャラクターに徹底して、自由にやらせていただきました。

――もともと、板尾さんはコント作りで自由に動いていくタイプなのでしょうか?

僕らが若い時にやっていたコントは、自分で考えて、自分で自分を演出する、全部責任持つっていう感じでした。自分の責任が強くて、ウケなかった時は全部自分が悪い。そういうもんやと。面白くないものを、面白いものとして再編集して紹介することは、昔のテレビではなかったですね。今もそういう番組ありますが、やっぱりやった以上は救うじゃないですか。スタッフも関わっていたり、作家がいたり、演出がいたり、各々のパートで責任を持っているから、みんなで救おうとして、演者だけの責任じゃないみたいになりますよね。『ごっつ』でも、いろんなコントがありましたけど、面白くなかったらオンエアなかったですからね。自分で演じた時に『これは、ないな』と気づきましたし、その逆もありましたし。結局は、全部自分の責任ですね。自分で決めて、やりたいようにやらせてもらっていました。

――先ほど「コントはやりきった」という趣旨の発言をしていましたが、板尾さんのモチベーションの対象は変わってきていますか?

若い時は自分が納得したもので、年配の方の意見とか感想とかどうでもよかった感じがしますね。「おっちゃんおばちゃんにウケてもしゃーない」みたいな、突っぱっていたというか。今思えば失礼なことですよね。当時は若い人にウケたらええやんっていう気持ちでした。

――今、板尾さんの笑いに対するスタンスはどういったものでしょうか。

お呼びがかかれば、なんでも対応しますけど、今自分でなんか新しいものを生み出そうっていうのは、ないかなー。そうなればいいなと思いますけど。やっぱり立場とか役割とかあるだろうし、今はいろんなチャンネルがあって、いろんな選択肢があって、個人でも自分の好き嫌いがはっきりあって、好きなものだけ追求していける世の中なので、いろんな人に見てもらえるものもいいだろうし、コアな人だけに発信していくものもできたらなと。いろんなものに対応できるようにはしておきたいです。

――コロナ禍での表現の難しさを感じることはありますか?

これはみんな思っていることでしょうけど、やっぱりマスクをつけないとっていうのがもどかしいですね。本番以外の場面でずっとマスクをつけるという中で、作品を作るのは大変ですよね。音声さん、照明さん、メイクさんもマスクを取るたびに直さないといけなかったり、難しい面はたくさんあって、それはみなさん思いながらやっていること。その中でも、生きるために仕事をしている。本当にもどかしいです。何かをやるにしても、工事現場の「安全第一」じゃないですけど、まず「感染対策」。でも、クオリティーは保たないといけないので、大変ですよね。ただ、何にしても生きていく中で笑いは必要ですから。笑わないと人間おかしなことになってしまいますから。

――板尾さんご自身が、最近笑った出来事はありますか?

うーん、なんでしょうね。あっちこっちにマスクが置いてあったり、落ちているのが面白いですね(笑)。よくよく考えてみたら、今世の中にものすごい数のマスクがあるわけですよね。みんなが持っていて、店頭にもマスクいっぱい売っていますし、マスク洗ったり、マスクが世の中でたくさん占めている様(さま)が面白いですね。こんな「マスク」って言って、マスクの方もびっくりしているやろうなって。不謹慎かもしれないですが、それが面白いです。

■「板尾イズム」は、毎週水曜午後6時に最新話が配信。第8話は20日に配信される。第1〜7話も無料でアーカイブ視聴が可能。


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