あの片岡愛之助さんも。当事者しかわからないアトピー性皮膚炎の悩みとは?

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2021年10月21日 15:00  QLife(キューライフ)

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人生でキープしたいこと、3位「食事」、2位「運動」、気になる1位は……?

 かゆみのある湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返すアトピー性皮膚炎を持つ患者さんの悩みを知っていますか? 厚生労働省の患者調査(2017年)1)によると、2003年で約35万人だったアトピー性皮膚炎の推計患者数は、2017年には約51万人と、患者数が近年増加傾向にあります。

 歌舞伎俳優の片岡愛之助さんはこのほど、製薬会社のサノフィが主催する「アトピー性皮膚炎啓発『たもつ』プロジェクト」のアンバサダーに就任し、9月16日に都内で開かれたイベントに参加しました。


片岡愛之助さん(サノフィ提供)

 同日サノフィが公開したWEB動画では愛之助さんが、「キープ」という言葉に敏感な謎の男、タモツさんを熱演。アトピー性皮膚炎を持つ患者さんがいい状態をキープするために治療でポイントとなる要素である「炎症」「かゆみ」「皮膚のバリア機能低下」について説明しています。

 イベントに登場した愛之助さんは、自身も子どもの頃からアトピー性皮膚炎に悩まされてきたことを明らかにし、「歌舞伎では濃いメイクをするため、肌が荒れることは多い。肌をいい状態でキープするのは難しいが、キープできるよう心掛けてきた」と告白しました。スキンケアで気をつけていることとしては、「一番はメイクをきれいに洗い流すこと。ごしごしと洗うのではなく、摩擦をできるだけ少なくして、肌への刺激とならないように落とすことが大切だ」と良い肌の状態を保つ秘訣を語りました。

 来年50歳を迎えるという愛之助さん。イベントでは、「人生でキープしたいこと」ベスト3を発表しました。第3位は食事で、「健康な状態をキープするためには口から入れるものが大切」との考えを示しました。愛之助さんは、「昔は肉が好きだったが、最近は魚が好き。50歳に近づいてきて、脂っこいものをあまり食べたいと思わなくなった」といいます。「食べ物は車でいうところのガソリン」だとし、バランスの良い食事を気にかけていると話しました。

 第2位は運動だそう。最近は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、劇場を消毒するために休みが増えたといいますが、基本的に歌舞伎は1か月の公演中に休みがなく、「体力を保つため、また皮膚の状態を保つために適度な運動を心がけている」と愛之助さん。週に1〜3日ジムに通ってトレーニングやジョギングなどを行っていると話しました。

愛之助さん「アトピー性皮膚炎の人にしかわからない悩みがたくさんある」

 愛之助さんが人生でキープしたいことランキングの第1位は仕事(芝居)だといいます。愛之助さんは、「楽しみながら役を務めており、仕事がストレスになっていない」とし、「舞台では演技という球を観客に投げると、拍手という球が返ってくる。このキャッチボールが非常に楽しい」と語りました。また新たに挑戦したいこととして、「新型コロナウイルス感染症の感染状況が落ち着いたら、海外で歌舞伎をしたい」との希望を明らかにしました。

 愛之助さんはアトピー性皮膚炎について、「なっている人にしかわからない悩みがたくさんある」と強調。「私もいろいろな方法を試したが、一番は良い医師を見つけて相談すること。医師と二人三脚でどのように悩みを乗り切っていくかを考えていただきたい」と同じくアトピー性皮膚炎で悩んでいる患者さんにメッセージを寄せました。

炎症、かゆみ、皮膚のバリア機能低下は三位一体

 同日のイベントでは、 アトピー性皮膚炎の研究に長年携わってきた川島眞先生(東京女子医科大学名誉教授)も講演し、「アトピー性皮膚炎は最近10年で病態の考え方が変わってきた」と説明しました。


川島眞先生(サノフィ提供)

 アトピー性皮膚炎については、これまでは「炎症」「かゆみ」「皮膚のバリア機能低下」の3つの要素から病態が成り立っていると考えられており、3つの要素それぞれを対象とし、炎症を抑える塗り薬やかゆみを抑える飲み薬、皮膚の表面を覆う保湿剤などを使った治療が行われてきました。近年では、この3つの要素を引き起こす物質や免疫細胞との関係も明らかになってきました。川島先生は、「炎症とかゆみ、皮膚のバリア機能低下は三位一体だとわかってきた」と指摘。三位一体である炎症とかゆみ、皮膚のバリア機能低下のメカニズムに対してアプローチする治療方法など、アトピー性皮膚炎の治療が進歩し、治療の選択肢が増えてきていることから、「ほぼ治ったような状態を保つことがこれまでよりも容易になってきた」と話しました。

 みなさんが人生でキープしたいことはなんですか? 編集部では、医療に関する情報をよりわかりやすくお伝えできるよう、キープといわず、レベルアップしていきたいと思っています。(QLife編集部)

1)厚生労働省「平成29年患者調査」

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  • 木村文乃さんもアトピー性皮膚炎の当事者らしい。
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