多すぎるF1のレース数に「もはや特別な感じがしない」とベッテルが反対。スタッフへの影響にも言及

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2021年10月22日 14:01  AUTOSPORT web

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2021年F1第16戦トルコGP セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
4度のF1世界チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)は、2022年シーズンに向けて現在計画されているレースの数は多すぎであり、グランプリイベントがもはや“特別”と感じられなくなる深刻なリスクがあると警告している。

 10月15日、FIAは2022年のスケジュールを発表した。23戦のカレンダーには、中国GPだった枠にイモラでのエミリア・ロマーニャGP、また5月初旬のマイアミGPが含まれている。このレース数にもかかわらず、シーズンは3月20日にバーレーンで開幕し、11月20日にアブダビで閉幕する。これはカタールで開催される2022年FIFAサッカーワールドカップとの重複を避けるためだ。

 これだけ期間が圧縮されているということは、より多くの連戦が行われるということであり、その上2回のトリプルヘッダーが含まれている。結果としてチームは家族から離れてさらなる時間を移動に費やすようになることを、ベッテルは懸念している。

「これは僕の意見でしかないから価値はないだろうけど、これほど多くのレースをすべきではないと思う」と今週ベッテルはメディアに語った。

「理由はいくつかある。まずファンが観るレースが多すぎるように思う。それだけたくさんのレースがあったら、もはや特別な感じがしない」

 ベッテルの2番目の不満は、チームスタッフやピットクルーへの影響についてだ。

「僕たちドライバーは楽な側にいる。僕たちは水曜日の夜に到着して、日曜日はフライトが見つかれば夜に出発できる」

「でもすでにチームはさらに多くのストレスにさらされている。彼らは月曜日か前の週の土曜日に到着し、ガレージを組み立ててマシンの準備をする。彼らは丸1週間活動して、その後荷造りをしてすべてを送り返し、ファクトリーに戻る準備をする。彼らにとって、この仕事はすべての平日とほぼ毎週末が忙しいというものなんだ」

「自分のための時間などない。彼らにも人生があることと、彼らの人生は雇用主のものではないということに、みんながもっと意識を持つべき時が来ていると思うよ」

「誰もが家での時間と、そこを離れて過ごす時間のバランスを取れるようにすることだ。情熱を長年にわたって維持できるようなレース数にするべきだ。2年や3年で吸い尽くされるような回数ではなくね」

「でも僕は責任のある立場にない。明らかに他の利点があるのだろうね」

 ベッテルの考えに、F1の他の大物たちは共感していない。アルファタウリF1のチーム代表であるフランツ・トストは先週、F1のフルシーズンのプレッシャーに耐えられない者は去るべきだと語った。

「我々はみな、F1が23戦を開催できるような状況を喜ぶべきだと思う。それが気に入らない者は去るべきだ」とトストは、2022年スケジュールの発表前にトルコでメディアに語っていた。

「我々はレースチームであり、できる限り多くのレースができることをみな喜ぶべきだ。今では我々には23レースがある。素晴らしいことだ! 私は楽しみにしている」

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