来年は「捕手」「右の強打者」に注目!高校生野手の“次世代ドラフト候補”たち

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2021年10月22日 15:10  ベースボールキング

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ベースボールキング

写真智弁和歌山・渡部海選手 [写真提供=プロアマ野球研究所]
智弁和歌山・渡部海選手 [写真提供=プロアマ野球研究所]
◆ 夏の甲子園で2年生が躍動!

 10月11日(月)に開催されたプロ野球のドラフト会議。

 今年は支配下で77名、育成で51名の計128名が指名を受け、プロ入りのチャンスを掴んでいる。




 一方で、指名選手の所属元では“新チーム”での戦いが始動している。

 思えば智辯和歌山の優勝で幕を閉じた夏の甲子園でも、今秋のドラフトで指名を受けた3年生の選手たちが流石のプレーを見せていた中、今年は2年生の躍動というのが目立った。

 そこで今回は、ドラフト2021が終わったばかりではあるが、2022年以降のドラフトで指名が期待される有望選手たちを紹介したい。きのうの投手編に続いて、ここでは高校生の注目野手を取り上げる。



◆ 大阪桐蔭と智弁和歌山の正捕手が存在感

 今年の夏の甲子園では、捕手に2年生の好素材が多かったように思う。なかでも攻守両面で目立ったのが、松尾汐恩(大阪桐蔭)と渡部海(智弁和歌山)の2人だろう。

 松尾は大雨の難しいコンディションとなった初戦の東海大菅生戦でも集中力を切らさず、エースの松浦慶斗を好リード。素早いスローイングでチャンスの芽を摘むなど、安定した送球も見事だった。

 続く近江戦ではセンターに一発を放つなど、打撃でも長打力を見せている。新チームでは攻守の中心として期待できる存在になりそうだ。


 渡部は全試合で先発マスクをかぶり、21年ぶり3回目となる智辯和歌山の夏の甲子園制覇に大きく貢献。スローイングが安定しているだけでなく、タイプが異なる投手の良さを上手く引き出す配球というのも目立っていた。

 また、落ち着いたキャッチングやブロッキングは2年生とは思えないレベル。決勝戦ではダメ押しの本塁打を含む3安打の大活躍を見せるなど、打撃面も甲子園で大きく成長を遂げた。秋以降はライバルたちに追われる立場となるが、さらなる攻守のレベルアップに期待したい。


 このほか、藤山航平(愛工大名電)や加藤大悟(専大松戸)、奈須優翔(日大東北)、竹野聖智(日本文理)は、いずれも捕手らしい雰囲気がある選手で、来年のドラフト候補となる可能性は高い。


◆ 高松商と日本文理の外野手に注目

 捕手以外で存在感を見せたのは、外野手の浅野翔吾(高松商)である。

 入学直後から評判の選手で、今大会は「強打の2番」として活躍。2試合連続でマルチヒットを放ち、智辯和歌山戦では優勝投手となった中西聖輝のスライダーをレフトスタンドに叩き込んでいる。

 身長は170センチと小柄ではあるが、大きな構えとフォローの大きいスイングで、上背の無さが全く気にならない。下半身をしっかりと使ったフルスイングから放たれる打球は大会屈指の速さだった。このほか、脚力と肩の強さを持ち合わせ、外野手としての総合力の高さが魅力である。


 浅野と同じ右の強打者タイプで、面白い存在となりそうな外野手が玉木聖大(日本文理)だ。

 こちらは初戦で敦賀気比に敗れたものの、レフトへの2ランを含む3安打をマーク。186センチ・90キロという堂々とした体格で、軽く振っているように見えても、インパクトの強さとヘッドスピードの速さは抜群だ。

 決して力任せではなく、小さい動きでゆったりとタイミングをとり、ボールを呼び込むことができる。また、ホームランを打った後の打席では大振りになることも少なくないが、玉木はしっかりとセンターに打ち返すなど、技術の高さも感じさせた。


◆ 京都国際の“急造ショート”が好守連発!?

 最後に内野手は、スピード感とパンチ力が光る好素材が多い。

 武田侑大(京都国際)は、この春からショートに転向したとは思えない守備でたびたびチームのピンチを救った。計4試合で2安打に終わったものの、バットを振る力はあるだけに、確実性をアップさせたい。

 山里宝(神戸国際大付)は、小柄ながら伸びやかなスイングが魅力。春のセンバツではセカンドを守っていたが、夏の甲子園はショートでも軽快な動きを見せた。

 山大輝(高川学園)も遊撃手の注目株。守備・走塁ともによく足が動き、俊足の多いチームの中でも一人だけプレーのスピードが違う。打撃でも広角に強く弾き返し、パンチ力を見せている。

 サードを守る大坪迅(長崎商)は、トップバッターとして3試合・6安打の大活躍。体は大きくないが、ヘッドスピードの速さが目立ち、積極的な走塁が光った。


 ここで紹介した選手は秋以降、マークが厳しくなることが予想されるが、それを乗り越えることで、さらに選手としての格はワンランク上がるはず。

 大舞台でのプレー経験を生かして、来年はさらに成長した姿を見せてほしい。


☆記事提供:プロアマ野球研究所




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