松井珠理奈『キン肉マン』へのアツい愛を語る アイドル活動とキン肉マンにまさかの共通点が?

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2021年10月22日 18:01  リアルサウンド

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松井珠理奈『キン肉マン』愛をアツく語る

 1979年に『週刊少年ジャンプ』で連載がスタート。80年代のジャンプ黄金世代を代表する作品であり、現在『週刊プレイボーイ』で連載が続いている『キン肉マン』。その「キン肉マン」をベースに、今回、新たなドキュメンタリードラマが誕生!


【第1話まるごと無料配信】「キン肉マン THE LOST LEGEND」眞栄田郷敦、玉城ティナ、綾野剛【WOWOW】

 『キン肉マン THE LOST LEGEND』と題されたそのドラマは、10月8日からWOWOWで放送・配信スタートされた。第1話はYouTube上でも無料配信されている。リアルサウンドでは本作について、元SKE48のメンバーであり、自身もリングに立ったことがあるほどのプロレス好き、そして『キン肉マン』も大好きという松井珠理奈へのインタビューを実施。


 前編(https://realsound.jp/movie/2021/10/post-875439.html)では、ドラマの面白さに迫ったが、今回後編(本稿)では松井の『キン肉マン』への愛を存分に語ってもらった。(関口裕一)


『キン肉マン』から教えてもらったこと

ーー前編ではドラマ『キン肉マン THE LOST LEGEND』の見所を中心に話を伺いましたが、今回は原作の『キン肉マン』、そしてプロレスについて掘り下げられればと思います。まず『キン肉マン』の印象に残っているシーンについてはパッと思い浮かぶシーンはどんなものでしょう?


松井:バッファローマンとキン肉マンとの戦いのあと、悪魔超人だったバッファローマンが最後の力を振り絞って自分のロングホーンを折って投げつけて、ミートくんの頭を助けたところです!


ーー最初に出てくるエピソードからさすがです(笑)。自らがバラバラにして(※10日以内にパーツを集めれば蘇生可能)、人質にしたミートくんの最後のパーツが時間切れで丸焦げになりそうなところを救い出すシーンですね。


松井:あれだけ悪いことをしていたバッファローマンが正義の心に目覚めたあのシーンは、子供心にもグッとくるものがありました。


ーーバッファローマンの凄惨な最後も含めて、あそこは僕も当時グッときました。では、次に松井さんが『キン肉マン』から教えてもらったこと、学んだことは何かありますか?


松井:月並みですけどやっぱり「友情パワー」という言葉ですかね。SKE48というグループで活動してきて、大人数のなかでいかに周りと力をあわせて、ダンスを揃えて、一体感を出して、ほかの48グループと戦っていくか。一人一人の個性も大事だけれど、それが単独行動にならないようにお互いの良さを引き出してより大きな魅力を作っていくことが必要で、そのためにはメンバーのことをお互いがわかり合うことが大事だし、「友情パワー」を感じる瞬間がありました。


ーー“わかり合う”というのはいまの正義超人のキーワードにもなっていますからね。松井さんはSKE48のなかでも同姓の松井玲奈さんとW松井として取り上げられたこともありました。2人でコンビを組むというところでプロレスのタッグとシンクロする部分みたいなものはありましたか?


松井:48グループは2人で1つのペアとしてグループの先頭に立って、という取り上げられ方も多いですからね。私たちはW松井でしたし、前田敦子さんだったら大島優子さんと、みたいな。そうなったときに、必ずもう一人と比べられたりもするので、私も最初はちょっと嫌だなと思った時期もありました。でも2人でいるからこそ、お互いの個性がより輝くし、コンビを組んでいるからこそ注目してもらえることもありました。仲間だけど負けないように頑張ろうと思える、お互いが切磋琢磨して、ペアそのものの魅力を大きくしていく。そういう存在がいたから、自分はここまでこれたと思いますし、タッグチームとしてのひとつの形ではあったのかなと。


「ヒールもやってみたいんです!」
ドラマ『キン肉マン THE LOST LEGEND』にはハリウッドザコシショウがベンキマンとして登場


ーー個人だけでなく、タッグや団体だからこそ発揮できる力がある、というのは『キン肉マン』、そしてプロレスに通じるところですね。さて、松井さんはかつて『豆腐プロレス』というドラマの中で、「ハリウッドJURINA」というレスラー役で実際にリングに立った経験がありますね。そこであえてプロレスラー・ハリウッドJURINAとして答えていただきたいのですが、もし『キン肉マン』の超人とタッグを組むとしたら、誰とタッグを組んでみたいですか?


松井:これはもう、バッファローマン一択です!


ーーバッファローマン好きすぎですね(笑)。


松井:はい(笑)。でも、これにはちゃんとした理由があって、ハリウッドJURINAはベビーフェイスのレスラーなので、もし次にレスラーをやるとしたら、ヒールもやってみたいんです! 


ーーなるほど、次はヒールターンしたいと。では、逆に松井さんが戦ってみたい超人は誰になるでしょう? まさかベンキマンじゃないですよね?


松井:ベンキマンは絶対嫌です!(笑)。 うーん……ラーメンマンかな?


ーーそれはバッファローマンのタッグパートナーとしての対抗意識ですか? 正妻の座は譲らない的な?


松井:いや。……髪の毛引っ張りやすそうだなーって(笑)。


ーーそこですか(笑)。


松井:さっき言った通り、やっぱり私がもう一度戦うとしたらヒールをやりたい。悪いことがしたい! となったときにまずやりたいのは髪の毛を引っ張る! 髪の毛を掴んで、掴まれたほうがギャーって言ってる中でレフェリーに「おいおい、ヘア! ヘア!」って止められたいんです。そう考えたときに、一番掴みやすそうじゃないですか、ラーメンマンの髪の毛は(笑)。


ーー確かにそうですけど、キン肉マンの初期、ラーメンマンってすごく悪かったじゃないですか。対戦相手を真っ二つにして、そのあとラーメンにして食べちゃったくらいですよ。いまは正義超人の鑑みたいな存在ですけど……。


松井:確かに! 髪の毛を引っ張って、当時のことを思い出させちゃったら怖いですね。やり返されちゃうかも。どうしよう、ラーメンにされて食べられたくない!


ーーラーメンマンに残虐超人時代を思い出させるくらい悪いことができたら、ヒールレスラー冥利につきるとは思いますが。でも、なんでそんなにヒールに惹かれるんですか?


松井:「良い子は真似しないでください」感がすごくいいなと思って。椅子で殴るとか机に叩きつけるとか、普通なら絶対にやっちゃいけないことなのに、ヒールならそれがある意味許される。観客にもリテラシーがあって、それがちゃんとエンターテインメントになるんですよね。自分もアイドル時代に恋愛ものっぽいお芝居をしたんですけど、アイドルは恋愛禁止だけどお芝居なら恋愛ができる。それと似ているというか、普段やっちゃいけないことができる、そこに大きな魅力を感じますね。


『キン肉マン』が女子にも受け入れられるためには?
眞栄田郷敦の鍛え上げた身体がすごい!


ーー実際のリアルレスラーで好きな選手もヒールが多いんですか?


松井:好きになるレスラーはベビーが多いかもしれないです。新日本だったら棚橋弘至選手、プロレスリング・ノアだったら同じ歳の清宮海斗選手。共通しているのは普通に見たらキラキラ王子みたいなかっこよさがあるんですけど、試合になってスイッチが入ると、すごく男らしさや人間らしさが出てくる。そのギャップがいいなと思ってます。


ーー好きなレスラーと自分がやりたいものは別ということですね。ゆでたまご先生は、いまも『週刊プレイボーイ』で毎週『キン肉マン』を連載していますが、おそらくこの50年、女子ウケというものをほとんど意識してこなかったと思います。先生たちに、こうすれば女子も読んでくれるかもというアドバイスを松井さんからお願いできればと。


松井:私がアドバイスなんておこがましいのですが……それこそ今回のドラマ『キン肉マン THE LOST LEGEND』で綾野剛さんが「週プレで(役者の)グラビアをやってくれ」と話されているシーンがありましたけど、あれをぜひ実現してほしいです! プロレス好きな女子は、試合はもちろんですけど選手の肉体を見るのが好きな子も多いし、私もマッチョな人はいいなと思っているので、綾野さんと眞栄田郷敦さんのキャラクターとしてのグラビアをやってほしいです! それを見たら「この人が演じていたのはどういうキャラなんだろう?」って気になって、漫画やアニメを見たくなる人も多いと思うんです。


ーーたしかに、同じ雑誌に載っているので漫画もすぐ読めますしね。眞栄田さんのグラビアが載った号で、最高にかっこいいウォーズマンの戦いが読めたら……これは実現してほしいなぁ! 今回、2度にわたってキン肉マンとプロレスのいろんなお話をお聞かせいただきましたが、最後に言い残したことがあれば。


松井:『キン肉マン』のことをこれだけ楽しくお話ができて嬉しかったですし、これを機会に今連載している『キン肉マン』も読みたくなりました。そしてゆでたまご先生……! 私も『キン肉マン』に出たいです! 超人として戦うのが難しければ、ディーバ役でも構わないので(笑)。


■放送・配信情報
WOWOWオリジナルドラマ『キン肉マン THE LOST LEGEND』
WOWOWプライムにて、毎週金曜23:30〜放送中
WOWOWオンデマンドにて配信中 ※無料トライアル実施中
番組公式HP https://www.wowow.co.jp/drama/original/kinnikuman/
公式Twitter https://twitter.com/knm_wowow
出演:眞栄田郷敦、玉城ティナ、磯村勇斗、袴田吉彦、園子温、ハリウッドザコシショウ、元井美貴、金田治、坪井篤史、谷垣健治、山本義徳、石黒浩、小沢仁志、小沢和義、神谷明、ゆでたまご(嶋田隆司・中井義則)、綾野剛
監督:松江哲明
脚本:竹村武司、大江崇允
音楽:フジモトヨシタカ
プロデューサー:長谷川徳司(WOWOW)、山本晃久、涌田秀幸(C&Iエンタテインメント)
制作協力:C&Iエンタテインメント
企画協力:ゆでたまご
(c)ゆでたまご


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