Moto2&Moto3、安全のため最低年齢制限を16歳から18歳に引き上げ。エントリー人数や装備品も規制変更

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2021年10月23日 12:51  AUTOSPORT web

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写真2021年のMoto3クラスに参戦するライダーたち
2021年のMoto3クラスに参戦するライダーたち
 10月22日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)とドルナスポーツで構成される『Permanent Bureau(パーマネントビューロー)』は、MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGPの開催地であるミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで、新たな安全規制の更新を定義する目的で会合を開き、4つの分野に関しての規則変更を発表した。

 パーマネントビューローは、IRTA(国際ロードレーシングチーム連盟)、MSMA(モーターサイクルスポーツ製造者協会)やサーキットおよびロードレーシングの関係者が関わっている。

 多くの関係者が協力することにより、可能な限り安全なスポーツを世界規模で実現するために継続的に取り組んでおり、10年以上に渡りライダーたちで構成されるセーフティ委員会と緊密に協力し合い、モーターサイクルレースの安全面に大幅な改善をもたらしている。

 今回も、バイクレースのリスクを可能な限り最小限に抑えることを目的に、4つの分野において安全規制の追加と改善を施行。それにより、各シリーズの最低年齢制限とエントリーリストの人数、ライダーのエキップメント(装備)とコミュニケーションの改善に関する開発のプロジェクトが新たに発表された。

■エントリーリストの人数と年齢制限
 今後のシーズンにおいて、各シリーズのトラック上の競争者数は、次のように制限される。その上、各クラス、シリーズ、チャンピオンシップの年齢制限が施行される。

 年齢制限は、世界的に実施される政策の一部として導入され、すべてのレベルにおいて、FIMが識別可能な違いをもたらすために、国連盟及び大陸連盟によって遵守されることを保証する。

 モーターサイクルレースの各カテゴリーの最低年齢を引き上げることは、キャリアの開始と継続において、すべてのライダーたちにより安全な進路を確保するための決定であり、特定のカテゴリーの年齢制限を引き上げることで、様々な国や大陸間の同等性が高まり、競技が平準化され、各ライダーが世界中の様々なカテゴリーで同様な経験を積むことが許されるようになるため、アクセシビリティが向上する。

 2022年から、ドルナスポーツが主催及び支援する『ヨーロピアン・タレント・カップ』、『ブリティッシュ・タレント・カップ』、『ノーザン・タレント・カップ』、『アジア・タレント・カップ』及び『Moto3クラス』以前のシリーズでは、最低年齢が13歳に引き上げられ、各グリップの競争者数は最大で30名とする。

『レッドブル・ルーキーズ・カップ』の最低年齢は、14歳に引き上げられる。『Moto3ジュニア世界選手権』は、最低年齢が14歳から15歳に引き上げられ、各レースの競争者数は最大で32名とする。

『スーパースポーツ300世界選手権』は、最低年齢が15歳から16歳に引き上げられ、最大で32名がグリッドに並ぶことができる。

 2022年シーズンは、2021年シーズンに同じクラスに既に参戦したライダーに対して、レースを継続できるように例外が認められる。

 2023年以降は、提案は次のように年齢制限がさらに引き上げられる。

『ヨーロピアン・タレント・カップ』、『ブリティッシュ・タレント・カップ』、『ノーザン・タレント・カップ』、『アジア・タレント・カップ』を含む、グレートA、B、またはCのホモロゲーションを所有する、または所有していた全てのサーキットを含むグランプリタイプのサーキットで開催されるすべてのレースでは、最低年齢14歳が適用されなければいけない。

『ロードレース世界選手権』のどのクラスに参戦するライダーの最低年齢は18歳に引き上げられる。これは現在の最低年齢である16歳の『Moto2クラス』と『Moto3クラス』が含まれる。

『Moto3ジュニア世界選手権』及び『レッドブル・ルーキーズ・カップ』のチャンピオンは、17歳から『Moto3クラス』に参戦することができる。2023年シーズンに限り、2022年に『Moto3クラス』にすでにエントリーしているライダーには、継続参戦が例外として許可される。

『Moto3ジュニア世界選手権』と『Moto2欧州選手権』の最低年齢は16歳。『レッドブル・ルーキーズ・カップ』は最低年齢が14歳から15歳に引き上げられる。

 2022年に適用される同じ理念(2021年にすでに参戦するライダーの場合)で、2022年にタレントカップにすでに参戦するライダーには例外が認められ、2023年に同じクラスに参戦を続けることができる。

『スーパースポーツ世界選手権』の最低年齢は18歳に引き上げられる。

■ライダーの最低年齢(現時点での計画)
●Moto3
現在:16歳
2022年:16歳
2023年:18歳

●Moto2
現在:16歳
2022年:16歳
2023年:18歳

●WorldSSP300
現在:15歳
2022年:16歳
2023年:16歳

●WorldSSP
現在:16歳
2022年:16歳
2023年:18歳

●FIM Moto3 Junior
現在:14歳
2022年:15歳
2023年:16歳

●Red Bull MotoGP Rookies Cup
現在:13歳
2022年:14歳
2023年:15歳

●ETC, NTC, ATC, BTC
現在:12歳
2022年:13歳
2023年:14歳

●Sidecar
現在:16歳(パッセンジャー)
2022年:18歳
2023年:18歳

■ライダーエキップメント(装備)
 2022年以降、FIMが主催するすべてのスプリント・サーキット・レーシングのチャンピオンシップにおいて、エアバッグが義務付けられる。

 FIMサイドカー世界選手権では、既知のアルゴリズムがパッセンジャー(側車に乗り込む操縦者)に有効かどうかを判断するためのテストが進行中で、これらのテストにより、2022年以降、すべての参戦者がエアバッグを使用できるかどうかが判断される。

 ライダーの安全装備は、この数十年に渡って大幅に改善され、レーザー

(レーシングスーツ)、グローブ、背中と胸部のプロテクター、ブーツ、FIM公認ヘルメット、革新的なエアバックシステムに至るまで、業界全体で改善されており、以降も改善が継続されている。

 モーターサイクルを高速で走らせることは、かつてないほど安全になっており、これらの改善がライダーを怪我から保護することに役立ち、多くの場合、トラック上の安全性の本質を含め、乗り心地を損なうことなく、人命を救うことに役立っている。

 アラゴンGPの開催中には、レーザーとヘルメットのサプライヤー、テクニカルスタッフ、医療関係者を含むすべてのパートナーたちと最初の協議が行われ、ライダーの装備が提供する保護レベルの向上に向けた次のステップとして、ライダーまたはバイクとの衝撃、特に胸や首への衝撃から保護することに重点が置かれた。

 すべての関係者は、この課題に可能な限り安全かつ迅速に対応すると同時に、これらの領域を改善し、現在の高いレベルの保護が損なわれないようにすることが約束されている。

■ライダーコミュニケーション
 ダッシュボードの技術、サーキットのハイテクライトパネル、マーシャルポストとレースディレクション間の即時のコミュニケーションチャンネルとともに、近年、ライダー、ピットウォール、レースディレクションの間のコミュニケーションの容易さと速度は大幅に向上され、ライダーにとってより安全な環境が提供されている。

 トラック上のすべてのライダーたちの安全性を高めるための次のステップは、クラッシュが発生した際に、ライダーまたはバイクに可能な限り早く情報を伝えることができる。

 ライダーの装備、モーターサイクル、および各サーキットが必要なテクノロジーの導入と実装に関する協議を図るために、すべてのパートナーとテクニカルサプライヤーとの間で最初の会合が既に行われた。

 その目的は後続のライダー、モーターサイクルに自動的でほぼ瞬時に警告するシステムを実装することだ。最初のテストは、2022年シーズンの開始と同時に始まり、システムはタレントカップを含むすべてのレベルのチャンピオンシップに適用可能である必要がある。
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