アレック・ボールドウィン、撮影現場で誤射 スタッフ2人が死傷

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2021年10月23日 12:52  Techinsight Japan

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アレック・ボールドウィン、撮影中の誤射で悲劇が(画像は『Alec Baldwin 2021年2月2日付Instagram「I think of everyone
米俳優アレック・ボールドウィン(63)が主演とプロデュースを務める西部劇映画『Rust』の撮影現場で、小道具の銃を誤射しスタッフ2人が死傷した。地元メディアは、アレックが保安官事務所の外で泣きながら電話する写真を掲載している。

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サンタフェ保安官事務所は現地時間21日に声明を発表し、アレック・ボールドウィンが撮影中の小道具に使う銃を誤射したと伝えた。誤射が起きたのは午後1時50分で、これにより撮影監督のハリーナ・ハッチンスさん(42)が死亡、映画監督のジョエル・ソウザさん(48)が負傷した。

この日はニューメキシコ州サンタフェ市近郊のボナンザクリーク牧場で西部劇映画『Rust』の撮影が行われていた。午後2時頃に牧場で発砲があったとの通報を受け、副保安官らが撮影現場に向かったという。

ハリーナさんは救急ヘリでニューメキシコ大学病院に搬送されたが、医療スタッフにより死亡が確認された。ジョエルさんは救急車でクリスタス・セント・ヴィンセント地域医療センターに搬送され、怪我の治療を受けて数時間後に退院したそうだ。

保安官事務所は「現在調査を進めており、現在のところ事件に関する告訴はされていない」と述べている。

地元メディア『Albuquerque Journal』の取材に応じた保安官事務所のホアン・リオス氏は「ボールドウィン氏は自ら進んでここに来て、捜査官と話した後に帰りました」と述べ、「発砲した際には小道具の銃を使うシーンを撮影していたそうです。現在はどの種類の銃がどのようにして発砲されたのかを調査しています」と明かした。

別の地元メディア『Santa Fe New Mexican』は、アレックが保安官事務所の外で涙ながらに電話をする写真を掲載した。もう1枚では、悲しみのあまりに膝に手を置き、前かがみになって泣き崩れるアレックの姿が捉えられている。

アレックの広報担当者は「空砲による小道具の銃の誤射による事故だった」と語っている。なお同映画の制作は即中止となった。

死亡したハリーナさんは2015年に「アメリカン・フィルム・インスティチュート」を卒業、2019年には「アメリカン・シネマトグラファー」によるライジング・スターの1人に選出された。2020年には米俳優ジョー・マンガニエロ主演の超次元SFアクション映画『ミュータント:マックス(原題:Archenemy)』で撮影監督を務めた。

同映画のアダム・エジプト・モーティマー監督は、BBCの取材に応じ「ハリーナは素晴らしいアーティストだった。キャリアをスタートしたばかりで、人々が彼女の才能に気付き始めていたところだった。彼女が撮影現場でこのような事故に遭って亡くなるという事実は理解できない。考えられないことばかりだ」と追悼の意を表した。

ハリーナさんは現地時間19日、自身のInstagramでカウボーイハットを被り、乗馬をしている動画を公開したばかりだった。彼女の夫で弁護士のマシューさんは英メディア『Daily Mail Online』に「アレックと話をしました。彼はとても協力的です」と話している。夫妻の間には9歳の息子がいるという。



画像は『Alec Baldwin 2021年2月2日付Instagram「I think of everyone, closed in, buried by their thoughts, the future completely unknown.」、2021年10月14日付Instagram「On the set in NM…」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
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