ロッテ、優勝マジックは「4」 サヨナラ勝ちを呼び込んだ守護神の“魂の10球”

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2021年10月23日 18:12  ベースボールキング

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ロッテの守護神・益田直也 (C) Kyodo News
◆ 1回を10球で三者凡退

 ロッテが荻野貴司の適時打でサヨナラ勝ちし、優勝マジックを1つ減らして「4」とした。

 サヨナラ勝ちしたロッテだが、その流れを呼び込んだのが守護神・益田直也だ。3−2の8回二死二塁でセットアッパー・佐々木千隼が、万波中正を一飛に打ち取ったような当たりを一塁・レアードがまさかの落球。二塁走者の中島卓也の生還を許し同点に追いつかれた。その裏、打線はB.ロドリゲスの前にレアードが一直、藤原が初球を打つも三ゴロ、エチェバリアが遊ゴロとわずか7球、簡単に三者凡退に抑えられる。

 レアードの落球による失点に、直後の8回裏は簡単に攻撃が終了し、日本ハムに流れが傾きかけたなかで、その勢いを止めたのが守護神だった。益田は先頭の松本剛に対し、初球のストレートでまずはストライクを奪うと、1ボール2ストライクから投じた4球目の変化球がやや真ん中に入ったが、遊直に打ち取る。続く谷内亮太も1ボールからの2球目のストレートを三塁にゴロを打たせ2アウト。最後は清水優心を空振り三振に仕留めた。1イニング・打者3人をリズムよく10球で抑えた。

 すると、9回裏に無死満塁から荻野貴司が、守護神・杉浦稔大からしぶとくライト前に適時打を放ちサヨナラ勝ち。ヒーローはサヨナラ打を放った荻野だが、益田も間違いなく今日の試合の勝利の立役者のひとりといえるだろう。


◆ 頼もしい守護神

 今季はパ・リーグの各球団、故障離脱や不調による抑えの配置転換があるなかで、益田は開幕から一度も離脱することなく、その役割を全うする。

 今季は9回で打ちきりということもあり、勝ちゲームだけでなく、同点の場面で登板することも多い。特に今日のような同点の9回のマウンドは、ファンの多くが0で抑えると信じているはずだ。そのプレッシャーのなかで、今日も0に抑えた。

 残り5試合で優勝マジックは「4」。振り返れば2019年10月、同年に取得した国内FA権を行使せず残留を決めたときに益田は「ロッテで優勝したい」と力強く宣言した。あれから2年——。マリーンズは優勝が手に届きそうなところまできている。今季の登板数が今日の登板で66試合となった。シーズン最終盤に入っても、疲労を感じさせない“魂”の投球が続いている。残りは泣いても、笑っても5試合。チームの勝利のため全力で腕を振り、そして、今季こそ優勝の瞬間にマウンドに立っていて欲しい。

文=岩下雄太

このニュースに関するつぶやき

  • 流れを呼び込んだ?わざわざ益田が抑えただけを誇張記事に仕立てる岩下得意の煽り記事。むしろ、好投してた朗希の勝ち星が消えた方が問題だわ。
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