アレック・ボールドウィン、誤射した銃は助監督から「安全なもの」と手渡されていた

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2021年10月24日 05:11  Techinsight Japan

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撮影現場で誤射したアレック・ボールドウィン
俳優アレック・ボールドウィン(63)が撮影現場で銃を誤射しスタッフ2名が死傷した事故について、裁判所による記録が明らかになった。誤射した銃は武器担当者の女性が用意した3丁のうちの1丁で、映画助監督が「安全なものだ」と伝えてアレックに手渡したという。

アレック・ボールドウィンは現地時間21日、米ニューメキシコ州の牧場で西部劇映画『Rust』の撮影中に小道具の銃を誤射し、撮影監督のハリーナ・ハッチンスさん(42)が死亡、映画監督のジョエル・ソウザさん(48)が負傷して病院で手当てを受けた。

これを受けサンタフェ郡保安官事務所は翌22日、事故が起きた撮影現場を記録するための令状を取得。当時アレックが着ていた血のりがついた衣装や、発射された武器、他の小道具の銃や弾薬、手掛かりとなる映像などを押収して調査することになった。

『AP通信』は、同日に公開されたサンタフェ裁判所の記録内容を明らかにしたが、アレックが使用した銃は映画の武器担当者ハンナ・グティエレス=リードさん(24)が撮影セットである木造建造物の外に置かれたカートに用意していた3丁のうちの1丁だった。

助監督のデイヴ・ホールさんは実弾が装填されているとは知らずにカートから銃を取り、建物の中にいるアレックに「安全な銃だ」と伝えて手渡したという。

実弾が発砲された回数については不明だが、誤射があった後には武器担当のハンナさんが銃から薬きょうを取り出し、到着した警察に銃を引き渡したと記載されている。

『Los Angeles Times』によると、ハンナさんは熟練武器係テイル・リードさんの娘で、最近ではニコラス・ケイジ主演の西部劇映画『The Old Way(原題)』の武器係長として初の映画を完成させたばかりだった。

また同メディアは誤射が起こる数時間前、サンタフェ近郊のボナンザクリーク牧場で行われていた撮影現場の労働条件に抗議したカメラクルーが退出していたと報じている。

クルーは当初、サンタフェにあるホテルを用意すると約束されていたものの、一旦映画の撮影が始まると毎朝約80キロ離れたアルバカーキから車で通うようにと伝えられたという。撮影は毎日12時間から13時間にもおよぶため、彼らが事故に遭うのではと心配するスタッフもいたそうだ。

映画『Rust』の制作会社「Rust Movies Productions LLC」は米メディア『Deadline』に声明を送り、制作中止期間中に撮影現場での武器や小道具の安全性の手順の見直しを行うと発表。キャストとクルーにはメンタル面のサポートを提供すると伝えた。

画像2枚目は『Halyna Hutchins 2021年8月1日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

このニュースに関するつぶやき

  • 誰も信じられないな…武器を扱う際は自分を守るためにも自身で確認するようになるのかな。空砲も至近距離は危ない。
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