女性ビデオアーティストの先駆け、久保田成子の大規模個展が日本で30年ぶりに開催

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2021年10月24日 09:02  Fashionsnap.com

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メインビジュアル  写真:トム・ハール デザイン:佐々木暁

東京都現代美術館が、ビデオアーティストの久保田成子の大規模個展「Viva Video!久保田成子展」を開催する。会期は11月13日から2月23日まで。久保田にとって約30年ぶりとなる日本での大回顧展で、没後初の個展。久保田の初期から晩年までの創作活動が紹介される。

 久保田成子は1937年新潟県生まれ。映像と彫刻を組み合わせた「ビデオ彫刻」で知られており、ビデオアートの先駆者の一人として国際的に評価されている。夫は同じくビデオアートの先駆けとして知られているナムジュン・パイク。
 久保田の没後すぐに設立された「久保田成子ビデオ・アート財団」の全面的協力によって開催される同展では、復元されたビデオ彫刻のほか、作家によって保管されていたドローイング、スケッチ資料などを中心に初公開資料が多数披露される。
 展示会場では、芸術家マルセル・デュシャンとの出会いをきっかけに作られた代表作「デュシャンピアナ」シリーズをはじめ、1992年の冬季オリンピックで銀メダルを獲得したフィギュアスケート選手の伊藤みどりをモデルにした「スケート選手」、夫ナムジュン・パイクの故郷をモチーフにした「韓国の墓」などを展示。また、様々な作家との交流を示す写真や手紙などの世界初公開資料も公開される。
 なお同展は、久保田の現代美術への貢献と最新かつ文脈に沿った研究成果を観客に提供することを目的とした、新潟県立近代美術館と国立国際美術館の協働企画展となる。

■Viva Video!久保田成子展会期:2021年11月13日(土)〜2月23日(水・祝)会場:東京都現代美術館 企画展示室 3F開館時間:10:00〜18:00 ※展示室入場は閉館の30分前まで休館日:月曜日、12月28日〜2022年1月1日、1月11日 ※2022年1月10日、2月21日は開館観覧料:一般 1400円、大学生・専門学校生・65歳以上 1000円、中高生 600円、小学生以下無料
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