オリックス25年ぶりVへ!山本由伸が最終戦に登板「万全の状態」と必勝を誓う

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2021年10月24日 16:52  ベースボールキング

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負けられない今季最終戦を前に、笑顔で調整するオリックス・山本由伸〈写真=北野正樹〉
◆ 大一番でエースの矜持示す!

 1996年以来、25年ぶりの優勝を目指すオリックスは、今季最終戦となる25日の楽天戦(楽天生命パーク)を控えた移動日の24日午前、本拠地・京セラドーム大阪で軽めの調整を行った。

 数日前までは、24日14時からのロッテ−日本ハム戦(ZOZOマリン)での結果次第で優勝が決まる可能性があり、大阪から仙台への移動中の飛行機内か、仙台空港で吉報が届き歓喜の瞬間を迎える場面も予想された。

 状況は変わったが、残り試合の多いロッテにプレッシャーを与えるためにも、最終戦は勝利が必須となる。

 最後の先発マウンドを任されたのは、エース・山本由伸。開幕戦に続き、優勝に向けて落とせない最後の試合にも登板することは、まさにエースの本懐だろう。

 山本は「とにかく明日の勝ちはものすごく大きい。しっかりと全力を出し切りたい」と語り、中8日の登板に「しっかりと準備は出来た。練習もしっかりとして、コンディションも整え、万全の状態」と力強く必勝を誓った。

 今季25試合に登板し、現在14連勝中で17勝5敗と、リーグ最多勝も確定。防御率(1.46)、奪三振(199)の各部門でも2位を引き離しており「3冠」もほぼ手中。楽天戦で勝利し、昨季から背負う背番号と同じ18勝をすれば、同僚の宮城大弥と競う最高勝率のタイトルも獲得することになる。

 もちろん、シーズン中から繰り返してきたように、山本にあるのは個人タイトルではなく、チームの勝利。「とにかく試合に勝つことを一番に、しっかりと投げたい」とフォア・ザ・チームを強調する。

 チームにとって大一番。「すごくワクワクする気持ちと、1試合の重要さを考えるとドキドキする気持ちもある」と吐露する一方、「東京五輪も緊張したが、こちらは1年を通してやってきたものだけに、楽しみ」と自主トレ、キャンプ、オープン戦を経て、1年間戦ってきた集大成を披露する喜びも示した。

 ドラフト4位で入団して5年目。東京五輪の金メダルに貢献するなど、「日本のエース」に成長した山本。毎年、テーマを定め飛躍を遂げてきた。今季のテーマの一つは「調子の波を少なくすること」だった。5月こそ3連敗と勝ち星を伸ばせなかったが、悪いなりにも試合を大きくつぶすことはなかった。託された試合は、責任を持って投げ抜く。エースとしての矜持がそこにはあった。

 批判の声もあったフォーム改造や、槍投げ練習用やハンマー投げ用の器具などを活用した体重移動など、ケガをしない理にかなった投球フォームをブレずに追求してきた。

 「目標があるからブレないんですよ」。今春のキャンプで屈託のない笑顔で答えてくれた山本。

 大きな目標の1つでもある「優勝」のため、「いつも通り」変わることなく腕を振るつもりだ。


取材・文・写真=北野正樹(きたの・まさき)

このニュースに関するつぶやき

  • 山本、宮城、吉田といい選手がいるからオリックスも好きなんだよね
    • イイネ!5
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