＜嫁が犠牲に＞【前編】4世代同居の上に義弟家族のサポートまで……嫁は家族のために働いて「当然」？

どんなに仲がよくても、他人と一緒に暮らすときにある程度のストレスはつきものでしょう。それが義両親をはじめ旦那さん側の親戚との同居ともなると、そのストレスはさらに膨れ上がるのではないでしょうか。今回お悩みを寄せてくれた投稿者さんは大家族で暮らしているママさんのようです。

『4世代での同居生活がつらくなってきました』

投稿者さんはなんと義祖父母、義両親、投稿者さん夫婦、そして子どもたちの4世代でひとつ屋根の下に暮らしているのだそう！　なんとも賑やかそうなご一家ですが、投稿者さんはつらいと考えていることがあるようです。

毎日家族のために尽くしているのに……

投稿者さんは現状を詳しく話してくれました。

『パート帰りに私の子ども2人と甥っ子のお迎えをしてから、義弟夫婦を含めた11人分の夕飯を義母と作ってます。作ったら子どもたちを一気にお風呂に入れて夕飯。お迎えからバタバタ忙しくて、自分の時間をとるどころかご飯も流し込むように食べてます。旦那は毎晩8時に帰ってきて、1人でゆっくり晩酌をしながら食べてます』

パートが終わったらすぐにわが子と甥っ子を迎えに行き、帰宅後すぐに11人分の夕飯の支度にとりかかります。夕飯ができあがり次第お風呂に子どもたちを入れ、今度は夕飯を食べさせる……聞いているだけで日々のバタバタな様子が伝わってきますね。これが毎日となると気が遠くなってしまうママたちもいるのではないでしょうか。毎晩晩酌を楽しむ旦那さんとは裏腹に、投稿者さんはゆっくりとご飯を食べる暇もなく隙間時間を見つけて急いで食べるような生活を送っているようです。

『今日は私の体調が悪く、先に食べた人たちの片付けを終えてから自室でずっと横になってました。子どもたち3人が食事中の旦那の近くで遊んでて、旦那はイラついた声を上げてました。義母が「ご飯くらいゆっくり食べさせてあげられなくてごめんね」と旦那に言ったのが聞こえて涙が出てきました。私はここに嫁いでからゆっくり夕飯を食べたのなんて数えるくらいしかないのに。毎日家族のために頑張ってるのに当たり前のように思われてるのか、労うほどのことですらないのでしょうか』

投稿者さんが体調を崩して横になっていたところ、子どもたちに対してイライラする旦那さんの声、そして義母の「ゆっくり食べさせてあげられなくてごめんね」という言葉を耳にしてしまいます。その様子を聞いた投稿者さんは「私は毎日身を粉にして家族に尽くしているのに労ってもらったことすらない」と涙するのでした……。

なぜ義弟夫婦の夕飯の準備や甥っ子のお世話まで？

状況に驚いたママたちは投稿者さんに質問を投げかけました。

『なんで義弟家族の夕飯も作らないといけないの？』

ママたちが特に驚いたのは「義弟夫婦の分の夕飯も作る」という部分だったようです。しかも投稿者さんは甥っ子のお世話までしていますし、ママたちが不思議に思うのも無理はありませんね。

『義弟夫婦のほうが先に結婚・出産をしていて、もう少ししたら近距離に家を建てる予定です。その条件が甥っ子の子守サポートを義両親がすることだったみたいです。ちなみに私たちの結婚の条件は同居でした』

投稿者さん夫婦よりも先に結婚をしていた義弟夫婦。どうやらそのとき結婚の条件が「義両親の家の近くに住むこと」、そして「近距離に住むなら義両親が育児のサポートをする」との話になったのだそう。一方で投稿者さん夫婦の結婚の条件は「義両親との同居」。つまり投稿者さんは義両親と同居をすることで自動的に義弟夫婦の夕飯づくりや甥っ子のお世話をすることになってしまったようです。

同居するならもっと優遇されるべきでは？

「義両親と同居をすることで間接的に義弟の家庭をサポートすることになった」と聞いて、ママたちはさらに驚きを隠せません。

『そんな条件があるなら投稿者さんと結婚するときに説明責任があるでしょ！　近居でそんな条件を飲むくらいなら、義実家で同居する投稿者さんたちはもっと優遇してもらわなきゃ！』

『義弟夫婦は近くに住むだけで子どもの送迎にお風呂に夕飯まで作ってもらえるの！？』

『義弟夫婦には「こんな生活、働いてなくてもしんどすぎる」と一度思いっきり怒ってわかってもらわないと。義弟夫婦が甘え過ぎ。自立してなさすぎる』

どんなに義両親がいい人たちでも、同居は時に難しいものでしょう。だからこそ「同居をしている投稿者さんが労われることもなく働き、近距離に住む義弟夫婦が手厚いサポートを受けられるなんておかしい！」と話すママたちも。たしかにママたちの主張通り、待遇がやや不公平のようにも見えますね。なかには「義弟夫婦に"こんな生活は大変すぎる"と怒るべき」と考える方もいました。

4世代同居はもちろん、義弟家族のサポートまでしている投稿者さん。「この生活がつらい」と考えてしまうのも無理はないでしょう。しかも「いつもありがとう」と労いの気持ちを表してもらえるならばまだしも、その働きを当たり前のように捉えられてしまっては虚無感に襲われてしまうのも当然ですね。

後編へ続く。

文・motte　編集・荻野実紀子　イラスト・んぎまむ

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