MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGP:タイトル争いは劇的決着。15番手スタートのクアルタラロ、4位フィニッシュで2021年チャンピオンに輝く

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2021年10月24日 22:20  AUTOSPORT web

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写真2021年MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGP:ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)
2021年MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGP:ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)
 10月24日、MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGPの決勝レースがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が2021年シーズンのチャンピオンに輝いた。クアルタラロは4位フィニッシュ。ランキング2番手のフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が転倒リタイアを喫しポイント差が65となったことで、タイトル争いが決着した。

 レースを制したのは、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)で、アメリカズGPに続く2連勝を上げた。

 エミリア・ロマーニャGPの決勝レースは、チャンピオンシップでランキングトップのファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が5列目15番グリッドからのスタート。一方、逆転チャンピオンに望みをつなぐランキング2番手のフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)はポールポジションに並んだ。ふたりのポイント差は52ポイント。このレースでクアルタラロがバニャイアに対し、50ポイント以上の差をつけることができれば、クアルタラロのチャンピオンが決まる状況だ。

 決勝レースは金曜日、土曜日から一転、ドライコンディション。気温は18度ながら、路面温度は23度とこの週末のなかでも高めの温度で迎える。グリッドに着く前に行われるサイティングラップでは、ブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)が10コーナーで転倒。このため、ビンダーは最後尾24番グリッドからのスタートとなった。

 迎えたスタートでは、ポールポジションスタートのバニャイアがホールショットを奪う。2番手にはチームメイトのジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)、そして3番手にはマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がつける状況だ。3番グリッドのルカ・マリーニ(スカイ・VR46・アビンティア)はスタートでポジションを下げ、7番手。そしてクアルタラロは14番手でオープニングラップを終える。

 クアルタラロは2周目にヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)をかわし、3周目には12番手に浮上。前を走るアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)を追いかける。

 一方、トップを走るバニャイアは、2番手のミラー、3番手のマルク・マルケスとともにトップ集団を形成。ところが4周目、バニャイアの後ろを走っていたチームメイトのミラーが15コーナーでスリップダウンを喫し、転倒してしまう。バニャイアを追撃するのは2番手に浮上したマルク・マルケスとなった。その約1.7秒後方には3番手のポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)が続く。ポル・エスパルガロはバニャイアとマルク・マルケスについていくことができず、トップ争いはバニャイアとマルク・マルケスのふたりによって展開された。

 バニャイアとマルク・マルケスの差は0.1秒から0.3秒という僅差のまま、緊迫したトップ争いが続く。ふたりのペースはほぼ同等。均衡を保ったまま、ふたりは周回を重ねていく。

 その後方で、クアルタラロは7周目には10番手を走行し、リンス、ホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)と8番手争いを繰り広げていた。クアルタラロはリンスとともにマルティンをかわし、9番手に浮上。さらに、レース折り返しの14周目には、クアルタラロは5番手のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)を先頭とする集団に加わった。

 クアルタラロは16周目に7番手、さらに18周目には6番手にジャンプアップ。20周目にはアレイシ・エスパルガロをパスし、ついに5番手に浮上した。残るライダーはトップのバニャイア、2番手のマルク・マルケス、3番手のポル・エスパルガロ、そしてクアルタラロの約8秒前方を走る4番手のオリベイラだ。

■タイトル争いはまさかの決着

 トップを走るバニャイアは16周目にファステストラップのレコードを更新するタイムを叩き出す。残り5周になると、バニャイアとマルク・マルケスとの差は次第に大きくなっていった。ふたりの差は0.5秒から1秒近くにもなり、バニャイアはトップをキープする。

 しかし、衝撃的な映像が飛び込んできた。残り4周、バニャイアが15コーナーでまさかのクラッシュを喫したのである。バニャイアはレースに復帰できなかった。続くように、4番手を走っていたオリベイラが転倒する。クアルタラロが、3番手に浮上したのだ。

 クアルタラロは最終ラップでエネア・バスティアニーニ(アビンティア・エスポンソラーマ)にかわされたが、4位でフィニッシュラインを駆け抜けた。チャンピオンシップにおけるバニャイアとの差が65となったことで、2021年シーズンのチャンピオンを手にしたのだった。ヤマハのライダーがチャンピオンを獲得したのは2015年のホルヘ・ロレンソ以来であり、また、フランス人として初のMotoGPタイトル獲得だった。

 レースではマルク・マルケスが優勝を飾り、ポル・エスパルガロが2位。レプソル・ホンダ・チームが今季初のワン・ツーフィニッシュを果たしている。3位はバスティアニーニ。今季2度目の3位を獲得した。

 最後の母国グランプリとなったバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は10位、中上は10周目に転倒を喫し、その他再びレースに加わって15位でレースを終えている。
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