「レッドブルと組んでよかったなとあらためて実感」表彰式前に見せた配慮に感謝/ホンダ山本MDインタビュー

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2021年10月27日 07:11  AUTOSPORT web

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ホンダF1 山本雅史マネージングディレクター
2021年F1第17戦アメリカGPで、レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンが優勝、セルジオ・ペレスが3位と、2戦連続のダブル表彰台を達成した。表彰式にはコンストラクターを代表してホンダF1の山本雅史マネージングディレクターが登壇。山本MDは過酷なレースを戦い結果を残したフェルスタッペンとペレスに「心からおめでとうと言いたい」と語った。

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──レースの話を伺う前に、表彰台にあがった時の気持ちと、そこから見えた光景はいかがでしたか?

山本雅史マネージングディレクター(以下、山本MD):コンストラクターズ優勝のトロフィーを受け取るための表彰台に、レッドブルの配慮でマニファクチャラーであるホンダを上げていただいたことに感謝いたします。また今日のレースで素晴らしい走りを披露したレッドブルのふたりのドライバーとそのドライバーを支えてくれたスタッフ、そしてパワーユニットをここまで熟成させてくれたホンダのみんなに感謝です。

 レース後、クリスチャン(・ホーナー代表)に(表彰台に行ってほしいと)言われた直後は、すぐにはその意味が理解できなくて、でもポディウム(表彰台)って言ってたなと思っていたら、周りにいたレッドブルのスタッフがみんな「ヤマモトさん、ポディウムだよ!」って言ってくれて連れていってくれたんです。表彰台に上がったことより、そういう配慮が一番うれしかった。レッドブルとパートナーシップを組んでよかったなとあらためて実感しました。

──ホーナーからはいつどのように伝えられたのですか。

山本MD:チェッカーフラッグ後、無線でクリスチャンが「マックス、よくやった。チェコもいい仕事したね」って言った後に、「今日のポディウムは山本さんに上がってもらうから」って。レッドブル・ホンダとしてありがたい話だし、これもHRD SakuraやHRD UKのみなさんの日頃の努力の積み重ねだと思うので、ホンダを代表してポディウムを上がりました。

──シャンパンファイトの味は?

山本MD:前がまったく見えなくて(笑)。

──それはシャンパンなのか、それとも涙だったのでしょうか?

山本MD:表彰式自体は、なんかあっという間に終わっちゃったというのが実際のところです。実は表彰式が終わった後の方がちょっとうるっときました。メールやメッセージが携帯にたくさん送られてきていて、たくさんの祝福のコメントを見ていたら、うるっときちゃった。それから、表彰式の前に控室にいたとき、マックスとチェコ(セルジオ・ペレス)が疲れ切って、しばらく表彰台に上がれなかったじゃないですか。今日は本当にみんな大変だったと思うし、そんななかでマックスは2回のアンダーカットを決めてくれた。戦略もすごかったけど、それを過酷なコンディションのなかでやりきった。チェコもドリンクシステムのトラブルに見舞われて、水分補給ができないなか、いい仕事をしました。ふたりのドライバーに心からおめでとうと言いたいです。

 このチームが本当にいいなと思ったのは、表彰台に上がる前にマックスとチェコが僕の前で、「これでコンストラクターズ選手権もトップのメルセデスに対して、差が縮まったよね」と話し合っていたこと。そのときもちょっとうるってきちゃった。本当にふたりはいいドライバーだなと思います。

──チームが一丸となって戦っている感じですね!

山本MD:なってる! めちゃくちゃなってます。目の前でそんな会話を聞いていました。いいチームでいいドライバーふたり、残り5戦が本当に楽しみです。

──これでフェルスタッペンのリードは12点に広がりました。ここまで来たら、残り5戦、勝つしかないですね。

山本MD:もちろん今回の勝利で流れもできてるし、1戦1戦やり切れば、結果はついてくると思います。

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  • レッドブルレーシングはホンダと違いレースチームのプロだからね。ホンダはあくまでエンジン屋。
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