レンタル専用キャンピングカーが登場! 通常モデルと何が違う?

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2021年10月27日 11:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
キャンピングカーの製造・販売を手掛ける日本特種ボディー(NTB)がレンタル専用の車両を作った。同社は東京ソラマチにショールームをオープンし、近くキャンピングカーのレンタルサービスを始める予定だが、いったいどんなクルマが借りられるのだろうか。実物を見てきた。


○レンタル専用ならではのこだわり



NTBは10月30日、「日本特種ボディー 東京ソラマチ(R) ショールーム」をオープンし、同時にキャンピングカーのレンタルサービスを始める。昨今のアウトドアブームを受けた動きなのかと思いきや、NTB代表取締役の蜂谷慎吾氏によれば、社会貢献という意味合いが強いそうだ。



「近年は自然災害が多発していますが、アウトドアで養われたスキルは災害時にも役立ちます。そうした自助スキルをアウトドアやキャンピングカーを通じて身につけてもらいたいというのがショールームのコンセプトです」(以下、カッコ内は蜂谷氏)



とはいえ、キャンピングカー自体は高額商品なので、多くの人になじみのあるクルマではない。そこで目をつけたのがレンタルサービスだった。



「レンタルであればキャンピングカーにもっと触れてもらえますし、長い目で見れば防災スキルを高めることに貢献できるのではないかと考えました。それこそが、レンタルサービスを始める理由ですね」



NTBはレンタルサービス開始に向けて、キャンピングカー初心者でも扱いやすいレンタル専用モデル「クレステッド アイビス」を開発した。



車体サイズは全長約5m、幅約2mで、同社が販売する「サクラ」に比べるとひと回り小く、操作性が向上している。サイズを決める上では、コンビニなどの駐車場がそのまま利用できる寸法を意識したそうだ。



最大乗車人数は7人。インテリアは使いやすさを重視し、スタンダード形状となるリア2段ベッド+バンクベッドというシンプルなレイアウトを採用している。

レンタカーであることを考慮し、一部の部品は堅牢なものに見直した。例えば、「サクラ」で採用しているイタリア製のドアはロックバネの脆弱性がネックだが、「クレステッド アイビス」ではアメリカ製のドアを採用している。窓は、走行中に風圧で飛ばされてしまうことがある「跳ね上げ式」から「スライド式」に変更した。


「修理費用が発生してお客さまの負担にならないよう、なるべく頑丈な部品を使って壊れにくいクルマにしました」(蜂谷氏)とのことだが、これもレンタカーならではの心遣いといえる。



なお、「クレステッド アイビス」はレンタル専用のため、販売の予定はない。そのため、乗り心地や使い勝手を確認するには、レンタルサービスを利用するほかないのが現状だ。



レンタル専用キャンピングカーの受け渡し場所は東京ソラマチの地下駐車場。レンタルプランは2泊3日と5泊6日の2つを用意する予定だという。料金は2泊3日が9.24万円、5泊6日は検討中とのことだった。



安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。twitter:@andYSYK。 この著者の記事一覧はこちら(安藤康之)
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