コムアイ、辻愛沙子氏と“生理”についてセッション タブー視に疑問「話したいし、共有したい」

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2021年10月27日 13:42  ORICON NEWS

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写真特集ドラマ『雨の日』主演のコムアイと辻愛沙子(C)NHK
特集ドラマ『雨の日』主演のコムアイと辻愛沙子(C)NHK
 アーティストのコムアイが26日、オンラインで行われたNHK総合テレビの特集ドラマ『雨の日』(11月3日、後10:00)と、トークドキュメント『ハロー!生理世界で聞いた5つのストーリー』(11月3日、後10:55)オンラインミニトーク&取材会に参加した。クリエイティブディレクターの辻愛沙子氏、番組プロデューサーの家冨未央氏とともに番組テーマである生理について真剣にセッションした。

【場面カット】グラビアカメラマンを演じたコムアイ

 今作はPMS(月経前症候群)&生理と向き合う私たちの、「言えない言葉」と「言わない気持ち」が交差するポップでハートフルなドラマ。主演のコムアイは「企画をもらった時点でぜひやりたいと思った。参加してよかった、と思い出に残るお仕事でした」としみじみ。現場でも生理について話す機会も多かったといい「ジェンダーに関係なく、制作スタッフの男性にはナプキンを付けて寝てみた人もいたり、みなさんが、生理を自分のこととして考えたり打ち明けたりしていたのでそこからスタートして作れたものだと思います」と手応えを見せた。

 また「ロケバスでも生理の話をしていて制作側と出演側で盛り上がっていて、男性の出演者の方が『お腹が俺はゆるいんだけどそれとは似てる?』みたいな。お腹がゆるくなるからトイレの場所を確認するみたいな…それは近いかも、とか。精神的な作用は違うようね、とか男性から『こういうことで合ってる?』とかそういうやりとりが豊かで楽しかった。男性の方も聞いてください。興味を持って理解しようとしてくれようとするのはうれしいです」とにっこり。そんな現場に家冨氏も「生理やPMSの話をしていると現場が優しい。人はどう考えているのか、相手のことを思いやる現場がこんなに尊いのか、という発見がありました」と頷いた。

 辻氏は「生理のトピックって番組でも日常での会話も変わってきたと顕著に感じる」とし、普段から生理について“当たり前のように話す”ようにしているそう。「会社で男性社員もいるなか、打ち合わせをしている途中で『あ、生理きたかも』みたいな気配がして、『言おうかな?』とすら思わず、オフィスにも福利厚生で生理用品が置いてあったりするので、『生理きたから、行ってきます!』みたいな、『のどが渇いたので行ってきます』みたいな。そういうトーンで話すことが大事なのかな」と力を込めた。

 まだまだタブー視されることの多い生理についての話題。辻氏は「表現みたいなもので言うと、今もまだテレビだと、キラキラしていて、生理でもへっちゃらみたいな…生理“でも”がすごく出る。未だに青い液体が出るし…でも私達のリアルはこうであると淡々と言い続けるしかない。『それって本当ですか?』と問い続けたい」と強調する。

 なぜか映像作品では、描かれないことが多い生理の描写に家冨氏は「自分の知識やスキルで表現し続けることがベストかと。ドラマでしかできない瞬間があると信じてる。人間同士のやりとりに、どうしたって頑張りたいときに、そこに壁があるという描写をやり続けること覚悟が心にできました」とプロデューサーとしての決意を語った。

 辻氏は「やっぱり(生理についてオープンにするのもしないのも)人それぞれいいじゃん、と言う言説もわかる。大きい会社だといろんなスタンスの人もいるだろうし…。では、なんで“当たり前のように話す”ことをしているのか、言いたくない人は言わなくても良い。その人に言わせたいというより、そういう選択肢、言いやすい選択肢、話しやすさの選択肢を増やすことが大切だと思う」と改めて自分の姿勢を明かす。

 コムアイも「生理の話をしなくてはいけないのは、しなくてどうにかなるかと言えば、どうにもいかないことがたくさんある。一緒に仕事したり授業受けたり体育も普通にできないこともある。休めばいいかといえばそうでもなかったり、気遣ってもらったりどういう状況かわかってもらえたらできることもあるんです。生理がある人みんなで考えればどうにかなることもある。だから話したいし、共有したい。本人の問題だけにしなくてもいい」と生理が来る人、来ない人、ジェンダーを超えて、理解を深めることの大切さを訴えていた。
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