ロッテ、リーグ優勝ならず…この悔しさを忘れずに前へ

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2021年10月27日 22:03  ベースボールキング

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楽天に敗れ、リーグ優勝を逃したロッテナイン (C)Kyodo News
◆ 勝率1位でのリーグ優勝叶わず

 今年もわずかにリーグ優勝に届かなかった。

 優勝マジック3のロッテが優勝するために、残り3試合を3勝0敗、もしくは2勝1分が条件のなか、27日の楽天戦は初回に先頭の荻野貴司がライト前に安打を放つと、2番・中村奨吾が送り、4番・レアードの三塁線を破る適時二塁打で幸先よく先制した。

 先発・小島和哉も4回まで楽天打線を44球、わずか1安打に抑える好投を見せた。5回も簡単に二死としたが、田中和基に四球を与えると、辰己涼介にライト前に運ばれ一、三塁とされる。ここを踏ん張りたい小島だったが、太田光に適時打を打たれ同点に追いつかれた。

 勝利するために早くリードを奪いたいロッテは7回、先頭のレアードがレフト前安打で出塁するも、続く角中は送りバントを試みるも捕手ゴロとなり走者を進められず。それでも、一死一塁で代走・藤原恭大がワイルドピッチで二塁へ進む。安田尚憲が中飛、岡大海の死球で一、二塁としたが、藤岡裕大が見逃し三振に倒れ無得点。

 1−1の8回にセットアッパー・佐々木千隼が、一死一、二塁から代打・小深田大翔にライト前に運ばれ勝ち越しを許した。1−2の9回は3番・マーティンから始まる好打順も3人で打ち取られ試合終了。この瞬間、すでに全日程を消化していたオリックスの25年ぶりのリーグ優勝が決まり、ロッテの1974年以来の勝率1位でのリーグ優勝は叶わなかった。


◆ シーズン通してブルペンを支えた佐々木

 決勝点を浴びた佐々木だが、ここまでの働きぶりを考えても今日の“1敗”を責めることはできない。

 今季、開幕直後はビハインドゲームでのロングリリーフを担当し、チームに流れを呼び込むテンポの良い投球で、逆転劇を何度も呼び込んだ。

 ビハインドゲームで結果を残し続け、序列をあげていき、6月に入ってからは勝ちパターンを任されるようになった。特にこの時期は、勝ちパターンで投げていたハーマン、唐川侑己の一軍登録抹消があったなかで、勝ち試合のリリーフに苦労しなかったのも、佐々木の存在があったからだ。

 後半戦は勝ち試合の8回を投げ、守護神・益田直也に繋ぐ役割を見事に果たした。今季54試合目で初黒星を喫したが、8勝26ホールド、1セーブ、防御率1.26という成績を見てもわかるように、益田とともにマリーンズのブルペンを間違えなく支えた。テンポよく抑える佐々木千隼の姿を、引き続き見せて欲しい。

◆ CSがある

 優勝マジックが点灯し、あと一歩のところで優勝に手が届かなかったロッテ。今季は開幕5連敗スタートだったが、今季ワーストが5連敗で、シーズン通して安定した戦いぶりだった。前半戦は不安定だった投手陣を打線がカバーし、後半戦は打線の状態が落ちたが、投手陣が安定し僅差のゲームを拾い、51年ぶりに9月での単独首位、優勝マジック点灯もあった。昨季もリーグ2位だったが、昨年とは違う悔しさがある。ペナントレースでの悔しさはペナントレースでしか晴らせない。来季こそリーグ制覇を掴み取りたい。

 ただ、まだ戦いは終わっていない。クライマックスシリーズがある。本音をいえばリーグ優勝して、クライマックスシリーズの戦いに挑みたかったが、終わってしまったことは仕方がない。11月6日からはじまるクライマックスシリーズのファーストステージで最高の状態にもっていくため、まずは残り2試合を全力で戦っていきたい。

文=岩下雄太

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  • ある意味1番暗黒が長いわな。プレーオフ勝ち上がり抜きにしたら。
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