JR西日本DEC741形、屋根上などカメラ50台以上! 検査の車上化めざす

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2021年10月27日 23:41  マイナビニュース

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JR西日本は27日、総合検測車の新型車両DEC741形について発表した。JR西日本と他会社エリアの在来線架線検測を実施している電気検測用交直流電車クモヤ443系の置換え用車両として、2022年4月頃から使用開始するという。


DEC741形は、従来からの架線検測装置に加え、現在は人が現地で実施している地上検査を車上化するための各種装置を搭載した総合検測車。この車両を用いることで、設備管理のシステム化・効率化・安全性の向上などを図るとともに、将来の最適な設備管理体制の構築に向けた技術検証を実施するとしている。



車両の特徴としては、DEC700形と同じ走行システムを採用した電気式気動車で、「電気設備診断システム」として「電気設備撮像装置」「電気設備測定装置」を搭載したほか、地上に「AI画像解析装置」を設置する。「DEC741-1」「DEC741-101」からなる2両編成で、非電化区間も含めたJR西日本管内の在来線全線区を走行可能な仕様に。JR四国やJR九州をはじめ、IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道、肥薩おれんじ鉄道、京都丹後鉄道(WILLER TRAINS)といった第三セクター鉄道の路線も走行するとのこと。

「電気設備撮像装置」は、屋根上・側方用に50台の特殊なカメラを設置することで、広範囲にさまざまな角度で設備(電柱・信号機・がいしなど、約100種類)を撮影可能。沿線の環境に配慮した特殊な照明を採用することで、暗所の撮影もでき、トンネル内や夜間においても使用可能となっている。「電気設備測定装置」は、架線周り用に4台のカメラを設置。従来の架線検測装置で測定できなかった架線相互の高低差や離れの測定を可能とした。


地上に設置する「AI画像解析装置」は、得られた画像データからAIを活用し、検査対象の設備を抽出することで良否判定を実施する。これらの診断システムより、人が現地で実施している地上検査の車上化を実現していくという。



この新型車両を導入することで、現地での目視検査を減らすことによる重大労災(触車・感電・墜落)のリスク低減が期待される。IoTインフラネットワークなど他の取組みと合わせ、2030年までに鉄道設備の検査業務の約1割削減をめざすとしている。



新型車両の落成は11月を予定しており、2022年4月頃から電気検測車クモヤ443系に代わり、従来の架線検測装置の使用を開始する予定。人が目視で実施している電気設備の地上検査については、2025年度からの車上化をめざすとのこと。(木下健児)

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