川田裕美アナ・クラス最下位から後期試験一本で国立大へ 逆転合格でつかんだ自信

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2021年10月28日 11:00  AERA dot.

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写真川田裕美さん(撮影/松永卓也・写真部)
川田裕美さん(撮影/松永卓也・写真部)
 中学生のときから「アナウンサーの仕事にあこがれていた」という川田裕美さん。順調に夢にたどりついたかと思いきや、高校時代には大きな挫折があった。発売中の『国公立大学 by AERA2022』のインタビューで語った、再び前を向くきっかけになった大学での出会いとは。


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 落ち着いた声と優しい笑顔。バラエティー番組では芸人たちとも軽やかに渡り合う。しかも国立大学出身と聞くと、「バランスのとれた優等生」をイメージするが、意外にも本人は「高校時代は劣等生。補習の常連でした」と告白する。


「中学までは勉強でさほど苦労することはなく、高校受験で公立の進学校に入りました。でも入学直後から『あれあれ? なんかおかしいぞ』と。授業に全然ついていけなかったんです」


■クラス最下位の成績崩れ落ちる自信


 スピードの速い授業にも余裕でついていくクラスメート。先生に当てられたらどうしようとビクビクする自分。その差に衝撃を受け、自信を失った。


「転げ落ちるようにクラスの最下位になりました。つらかったです。休み時間や放課後は楽しくても、授業時間のほうが圧倒的に長いので、本当につらい。休みがちになり、高2のときには『このままだと3年生に進級できない』と言われました」


 覚悟を決めて予備校に通い始めたものの、心の中では「大学に行かないという選択肢もあるのでは」と思い始めてもいた。


「積極的に就職を考えていたわけではなくて、単に逃げていただけ。最終的に受験校を私立大学に絞ったのですが、それも『逃げ』でした」


 国公立大学を受験する友だちが多いなか、「私立大学を受験したい」と親に伝えるのは怖かったという川田さん。


「成績が悪いうえに『私大の受験料を払ってください』とは言いにくくて……。特に父には反抗もしていたので、叱られると覚悟していました。でも父は『裕美が受けたいと思う大学やったら、いくらでも協力する』と言ってくれた。私が苦しんでいたこともわかって、見守ってくれていたんですね」




 ただ、両親が国公立大学に入ることを望んでいることにも気づいていた。しかし、私立に絞っていたのでセンター試験は3教科しか受けていなかった。私立大学受験もほぼ終わった2月初め、担任である国語教員から意外な提案を受けた。


「『川田さんは国語が得意だから、それを生かせる大学があるわよ』と、和歌山大学の後期受験をすすめてくださったんです。前期試験も受けていなかったので本当に驚きました」


 当時の和歌山大学の後期試験は、センター試験2科目の成績と小論文で判定されていた。


「小論文なんて書いたことがなかったのですが、毎日何本も書いて、添削してもらいました。得意科目なんて一つもないと思っていましたが、力がどんどんついていくのがわかりました」


 後期試験は大変な高倍率だが、川田さんは恐れなかった。


「どんなに受験生が多くても、本気で努力している人がどれくらいいるかはわからない。やれるだけのことをやればいいんだ、って」


 そして見事、和歌山大学に後期合格を果たした川田さん。この体験は、のちの就職活動でも自身を支えることになる。


「アナウンサー試験は採用人数が少なく、倍率がとんでもなく高い。でもそれを理由にあきらめることはしませんでした。本当にやりたい仕事だったので、自分のすべてを見せて勝負していこうと思えました」


■授業のない日も通った大好きすぎる和歌山大学


 和歌山大学での4年間は、「人生を左右するほどの出会いに満ちていた」と振り返る。


「地方の国立大学ですが、全国から人が集まっていました。私は経済学部でしたが、金融関係に進む道だけでなく、マスコミに就職した先輩や、海外で起業した先輩もいて刺激を受けました」


 なかでもゼミの恩師である足立基浩先生から学んだことは数えきれないと振り返る。


「授業やゼミで教わったことはもちろんですが、テレビ出演もされる先生だったので、アナウンサーの仕事の大変さややりがいも教えていただきました。就職に際しては『川田さんなら絶対に大丈夫』と背中を押していただきました」



 和歌山大学の自然豊かな環境も魅力的だったという。


「特に私は、大阪の自宅から大学までの通学路が本当に好きでした。市街地とは逆方向のすいている電車に乗って、きれいな海を眺め、緑豊かな山を越えていくのが気持ちよくて。通学するのが好きすぎて、授業のない日も学校に行きました(笑)」


 受験をあきらめなくて本当によかったと、川田さんは何度も繰り返す。


「国公立大学でも、大学や学部によって受験方法は違います。調べればきっと、自分の得意科目をいかして合格する方法が見つかるはず。だからあきらめず得意な部分を伸ばしてください」


かわた・ひろみ/ 1983 年生まれ、大阪府出身。和歌山大学経済学部卒業。2006 年、読売テレビ入社。15 年4月からフリーアナウンサーとして東京を拠点に活動を開始。数多くのバラエティー番組で活躍中。11月19日に著書『ゆるめる準備』(朝日新聞出版)を刊行予定。


(文/神 素子)


※「国公立大学 by AERA2022」から転載


このニュースに関するつぶやき

  • トップクラスの進学校って、成績下位の生徒は、地方国立大や有名私大に行くのが普通です、上位の子はそういう大学を滑り止めで受けるのが普通。
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  • 地域NO1公立校じゃなかったっけ?物が違うからね。もちろん、本人の努力が大事やけど。
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