セリエA第11節が10月31日に行われ、ローマとミランが対戦した。
リーグ戦では安定感を発揮し、ここまで6連勝を果たしている2位のミラン。ズラタン・イブラヒモヴィッチが先発に名を連ねた今節は、ジョゼ・モウリーニョ率いる4位のローマと敵地での上位対決を迎えた。
試合は開始3分、最初にチャンスを作ったローマは、マティアス・ビーニャの突破から折り返しにロレンツォ・ペッレグリーニが合わせるもゴールとはならない。一方のミランも6分にラファエル・レオンの落としを受けたフランク・ケシエが左足で狙うも、これは枠を捉えられなかった。
すると均衡したまま迎えた25分、ミランはペナルティエリア付近でFKを獲得すると、キッカーはイブラヒモヴィッチ。右足から放たれた地を這う鋭いボールがファーサイドへと突き刺さり、ミランがエースの一撃で先制に成功する。また38分には、イブラヒモヴィッチの演出から最後はR・レオンがネットを揺らしたものの、こちらはオフサイドの判定となり追加点とはならない。
後半に入ってもチャンスを作ったのは1点リードのミラン。50分、シモン・ケアーのロングボールに抜け出したイブラヒモヴィッチが胸でのコントロールから右足で流し込む。しかしこれもVARの末にオフサイドとなり、ゴールは取り消しとなった。
それでも続く53分、ピンチを凌いだミランはカウンターを繰り出すと、イブラヒモヴィッチがゴール前へ抜け出したところで倒されPKを獲得。これをフランク・ケシエが中央へ決め、リードを2点に広げる。
しかし白熱の上位決戦はこのままでは終わらない。66分、テオ・エルナンデスが2枚目のイエローカードで退場処分となると、ゲームの主導権は一気にローマへ。ミランは守備的なカードを切って逃げ切りを図ると、82分にニコロ・ザニオーロが放ったヘディングシュートもなんとかブロックでかき出す。
押し込むローマは90+3分、左サイドからクロスを放り込むと、そのこぼれ球に反応したステファン・エル・シャーラウィがようやく1点を返すことに成功。残された時間ではさらなる猛攻を見せたものの、ブロックを敷くミランを前に追加点は奪えなかった。
試合はこのまま終了。苦しんだミランだったが、これでリーグ7連勝となり、首位ナポリと勝ち点で並ぶ2位の位置をキープした。
次節は7日、ローマはアウェイでヴェネツィアと、ミランはホームでインテルとのダービーを迎える。
【スコア】
ローマ 1−2 ミラン
【得点者】
0−1 26分 ズラタン・イブラヒモヴィッチ(ミラン)
0−2 57分 フランク・ケシエ(ミラン)
1−2 90+3分 ステファン・エル・シャーラウィ(ローマ)