フォーデンに続け! ブレイク必至のマンチェスター・Cアカデミー出身選手たち

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2021年11月01日 12:24  サッカーキング

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サッカーキング

マンチェスター・Cのアカデミー出身選手たち [写真]=Getty Images
マンチェスター・Cの若手が熱い。

 近年、着実にレベルを上げているマンチェスター・Cの下部組織。エリート・デベロップメント・スカッド(EDS)は2020−21シーズンの「プレミアリーグ2(PL2)」を圧倒的な強さで制覇。U−18チームはリーグ2連覇中で、2019−20シーズンにはFAユースカップも制している。

 膨大な資金を投じたトレーニング施設、「シティ・フットボール・アカデミー」を2014年にオープンし、アカデミーとトップチームが“ワン・チーム”として機能しているマンチェスター・C。クラブが育てた若手が次々と台頭してきている。

 トップチームで主力として活躍する一人は、9歳からクラブに所属し、生粋のシティ・ファンでもあるフィル・フォーデンだ。今ではイングランド代表でも欠かせない選手となったフォーデンは、マンチェスター・Cの下部組織が生み出した最大のスター選手の一人だが、すでに“プチブレイク”を果たしている選手も含め、同クラブにはまだまだ注目の若手が溢れている。



 そこで今回は、マンチェスター・Cのアカデミー出身の注目の若手選手7名を改めて紹介する。

[写真]=Getty Images

■DFルーク・ムベテ(18歳)



 ロンドン生まれでブレントフォードのアカデミーでキャリアをスタート。当初はフォワードとしてプレーをしていたというムベテだが、その後センターバックにコンバート。マンチェスター・CにはU−12から所属し、2019−20シーズンのFAユースカップでは中心選手として優勝に貢献。昨季はEDSでの活躍を認められ、今年1月3日のプレミアリーグ第17節チェルシー戦で、初めてトップチームのベンチ入りを果たした。デビューは多くのEDS所属選手が出場した9月21日のEFL杯3回戦のウィコム戦。スタメン出場し、チーム6点目となるコール・パーマーのゴールをアシストして勝利に貢献した。現在はイングランドU−19代表だが、コンゴ民主共和国代表としてプレーをする資格も有している。

■DFジョシュア・ウィルソン=エスブランド(18歳)



 攻撃力にも定評がある左サイドバック。ロンドン出身でウェストハムの下部組織から2019年にマンチェスター・CのU−18チームに加入。2020−21シーズンにEDSに昇格するも、昨年9月に膝を負傷し、シーズンの大半を欠場する羽目になった。トップチームでのデビューはムベテと同じく今季リーグ杯のウィコム戦。先発出場し、チーム2点目となったリヤド・マフレズのゴールもアシスト。自慢の攻撃力はトップチームでもお披露目済みだ。

■MFジェームズ・マカティー(19歳)



 U−11からマンチェスター・Cに所属し、2020年7月に初のプロ契約を締結。テクニックに恵まれ、抜群の得点力を誇るイングランドU−20代表MFは、ジョゼップ・グアルディオラ監督好みの「複数のポジションをこなせる」人材だ。トップチームでのデビュー戦となった9月のウィコム戦では、ウィルソン=エスブランドに代わって途中出場。いきなり本職ではない左サイドバックとしてプレーをこなした。10月にはブライトンから800万ポンドのオファーが届くも、マンチェスター・Cが却下したと報じられている。今季、下部組織でここまで13試合12得点で、ジョアン・カンセロからも「好きな選手の一人」として推されるマカティーは、間違いなく次のスター候補の一人だ。

■MFコール・パーマー(19歳)



 マンチェスター出身でU−8からマンチェスター・Cに所属するパーマーにとって、今季は飛躍の一年になりそうだ。リヴァプールとボルトンのアカデミーでトライアルを受けた過去もあったというパーマー。『デイリー・メール』紙によれば、マンチェスター・Cでも体が小さすぎることを理由に退団の危機もあったというが、190センチ近くまで身長が伸びた現在はブレイク候補の筆頭だ。

 2019−20シーズンにはU−18チームをリーグとFAユース杯の2冠にチームを導いたパーマー。昨年9月のEFLカップ4回戦バーンリー戦でトップチームでのデビューを果たし、今夏クラブと新たな長期契約を締結。先月19日のチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第3節クラブ・ブリュージュ戦でゴールをマークし、フォーデン、ケレチ・イヘアナチョに続き、10代でCLのゴールを決めたクラブ史上3人目の選手となった。ブリュージュ戦の3日前にはトップチームでバーンリー戦に出場した後、EDSのレスター戦にも出場し、ハットトリックを達成したパーマー。出場機会を増やすために自ら申し出て、2試合の「はしご」を成し遂げたという。フォーデンの活躍が刺激になっているというパーマーは、今最も注目すべきティーンエイジャーの一人だろう。

■MFロメオ・ラヴィア(17歳)



 2020年夏にアンデルレヒトから加入したベルギーU19代表の守備的MF。マンチェスター・CではU−18チームに合流するも、すぐに才能を評価され、今年1月にEDSに完全昇格。昨季のEDS年間最優選手に選ばれた。粘り強いプレスが武器で、フェルナンジーニョの長期的な後継者として期待されているラヴィア。過去のインタビューではフェルナンジーニョに加え、グアルディオラ監督の元教え子であるスペイン代表MFセルヒオ・ブスケツのプレーを参考にしていると語っていた。トップチームでのデビューは9月のウィコム戦。今季は3試合でベンチ入りも果たしている前途有望な17歳だ。

■FWリアム・デラップ(18歳)



 父であり元アイルランド代表DFロリー・デラップ氏がコーチを務めていたダービー・カウンティの下部組織でキャリアを始め、2019年にマンチェスター・CのU−18に加わったセンターフォワード。2020年7月に初のプロ契約を締結し、EDSに昇格。同時に、トップチームでの練習にもコンスタントに参加するように。デビュー戦となった2カ月後のEFLカップ3回戦ボーンマス戦でいきなり初ゴールをマークし、大きなインパクトを残した。2020−21シーズンには「PL2」で20試合24得点という圧倒的な得点力を見せ、同リーグの年間最優秀選手に選ばれたデラップ。今季はトップチームでの活躍が期待されていたがシーズン前に足首を負傷し、大きく出遅れてしまったが、マンチェスター・Cでは数少ない本格派のセンターフォワードとして飛躍を遂げたいところだ。

■FWサミュエル・エドジー(18歳)



 ウイングとして左右どちらのサイドでもプレー可能な18歳。ロンドン出身で、ミルウォールの下部組織から2019年7月にマンチェスター・CのU−18チームに加わった。今季はプレシーズンでアピールに成功し、コミュニティー・シールドのレスター戦でトップチーム初出場を果たした。その後は出場機会に恵まれていないが、トップチームでの練習にはコンスタントに参加しているエドジー。9月にはイングランドU−19代表デビューも果たしており、グアルディオラ監督からも成長ぶりを評価されている。さらなる出場機会の増加に期待が持てそうだ。

(記事/Footmedia)
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