明治安田生命J1リーグ第35節が6日に行われ、横浜F・マリノスとFC東京が対戦した。
試合は10分に横浜FMが先制する。敵陣中央で前田大然がルーズボールを回収し、自慢の快足を生かして一気にゴール前に侵入。一度は相手GK波多野豪に止められたかと思われたが、こぼれ球を前田が回収する。そして、ゴール前に相手DFが作った壁の間をうまく通し、ネットを揺らした。
横浜FMは21分、仲川輝人が相手DF森重真人に倒されてPKを獲得し、これをマルコス・ジュニオールが成功させてリードを広げる。24分にはショートコーナーの流れから扇原貴宏が供給したクロスに小池龍太が合わせ、早くもリードを3点に広げる。
FC東京は39分、森重がこの試合2枚目のイエローカードで退場処分となり、残り時間を10人で戦うことになる。この場面でPKを獲得した横浜FMは、前田が成功させて点差を広げる。横浜FMは4点のリードで折り返す。
横浜FMは48分、ティーラトンのクロスに前田が頭で合わせてハットトリックを達成。得点ランク首位に立つ前田は、今季の得点数を「21」に伸ばした。横浜FMの選手が1シーズンに20ゴール以上を挙げたのは、1998年の城彰二氏(25得点)以来となる。また、横浜FMの選手が1シーズンに2度のハットトリックを達成するのは、ラモン・ディアス氏、久保竜彦氏に次いでクラブ史上3人目となった。
横浜FMは69分、敵陣でのボール奪取からショートカウンターを展開し、最後は水沼宏太の折り返しを小池が押し込んで6点目を獲得する。84分には水沼のクロスが相手のオウンゴールを誘って、横浜FMに7点目が生まれる。そして86分、カウンターから水沼が強烈なミドルシュートを突き刺し、横浜FMがトドメの8点目を奪った。
試合はこのまま終了。横浜FMはJ1の1試合での得点数としてはクラブ史上最多タイとなる8得点を奪い、AFCチャンピオンズリーグ出場圏内の3位以内を確定させた。一方、FC東京の8失点は、2007年の川崎フロンターレ戦(●0−7)を更新してクラブワーストの記録となる。
次節、横浜FMは20日にアウェイで浦和レッズと、FC東京は同日にホームで徳島ヴォルティスと対戦する。
【スコア】
横浜F・マリノス 8−0 FC東京
【得点者】
1−0 10分 前田大然(横浜FM)
2−0 21分 マルコス・ジュニオール(横浜FM)
3−0 39分 小池龍太(横浜FM)
4−0 41分 前田大然(横浜FM)
5−0 48分 前田大然(横浜FM)
6−0 69分 小池龍太(横浜FM)
7−0 84分 オウンゴール(横浜FM)
8−0 86分 水沼宏太(横浜FM)