限定公開( 37 )
手芸のモチーフで人気のスイーツ。いろいろな手法で作られたスイーツは、どれも本物そっくりで美味しそうです。その中でも、シート状のフェルト素材を使った「シートフェルト」で作られたスイーツは、独特の立体感とフワフワした質感がスイーツにマッチし、思わず食べてしまいたくなるようなケーキができるんです。
シートフェルト愛好家の「あーる」さんは、娘さんの誕生日にシートフェルトでケーキを作ったことがきっかけで、シートフェルトの魅力に引き込まれたという方。シート状のフェルトから立体を作り上げる楽しさや、肌触りや質感といったシートフェルトならではの良さを伝えるため、SNSなどで活動しています。
今回、Twitterに発表した新作は、とある方からの注文で作ったという5種類のケーキ。モンブランに抹茶のロールケーキ、マスカットのタルト、そしてイチゴのショートケーキが2種類あり、どれも色とりどりで美味しそうです。
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5つのケーキを作るのにかかったのは、あーるさんによると1日あたり3時間で4日程度とのこと。「今回の型紙は過去に作ったものを再度利用したため12時間(3時間×4日)でしたが、型紙作成からですと試作する時間も含め、さらに15時間程度かかります」と話してくれました。
シート状のフェルトから立体を作り出すため、ディティール表現は工夫がいっぱい。「クリームは3枚のフェルトを三角になるように接着してねじっています。よりホイップらしくするため、フェルトの太さにこだわりました」とあーるさん。
スライスされたイチゴの断面も細かな心配りがされています。「パンパステルを使用し、アイシャドウやチーク同様メイクチップでフェルトに着色し、フィキサチーフ(定着剤)で色落ちを防いでいます。ふんわりとボカしてイチゴの断面をグラデーション表現し、さらにラメを重ねることによってみずみすしさを表現しました」と手法を明かしてくれました。確かに、イチゴの断面は細かくキラキラしていますから、ラメが大きな役割を果たしているんですね。
実際のスイーツと同じくトレイに載せてみると、シートフェルト独特のソフトな質感がケーキのフワフワ感となって表現され、本物そっくり。ステッチの入れ方も素敵ですね。
あーるさんは、毎月第4日曜日にはシートフェルト作家さんたちが集まってTwitter上で作品を発表する「#シートフェルト作品展」でも作品を発表しています。11月28日の9時〜21時に開催される作品展のテーマは、チョコレートのケーキ。作品展のアカウント(@sheetfelt_315)では、過去の作品も見ることができます。
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このほかにも、ご自分のサイト「あーるのハンドメイド研究所」で、シートフェルト作りに役立つ情報や、型紙のデータを提供しているあーるさん。興味のある方は、一度訪れてみるといいかもしれませんよ。
<記事化協力>
あーる 11/28シートフェルト作品展さん(@felt_r_labo)
(咲村珠樹)
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