「マイカタちゃいます」 裁判所URL誤記も枚方市は余裕の態度「わざと間違えてくれたんちゃいますか」

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2021年11月12日 10:01  弁護士ドットコム

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大阪地裁が管轄する複数の簡易裁判所の公式サイトのURLに、誤ったアルファベットのドメインが使われている。


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11月10日現在、枚方簡裁(大阪府枚方市)は「maikata」と誤って表記されている。



枚方市では、読み間違えが多いことから、2016年から「マイカタちゃいます、枚方(ひらかた)です」のキャッチフレーズを用いて、認知向上に取り組んできた。



そうした努力を踏みにじるような事態なわけだが、当の枚方市は「きっとURLを設定してくれたかたが、よかれと思ってやってくれたのかもしれません。このおかげで全国ニュースになったわけですし」と余裕の態度で応じた。



●まいかた簡裁、とみたばやし簡裁、ふきた簡裁…



枚方簡裁のほかにも、富田林(とんだばやし)簡裁(同富田林市)で「tomitabayasi」、吹田(すいた)簡裁(同吹田市)で「hukita」と複数のミスが確認できた。



これらの地名は、関西の人でなければ、正しく読むことは簡単ではないかもしれないが、現地の人からすれば、あまり良い気はしないはずだ。



しかし、今回のケースについて、枚方市に取材してみると、簡裁URLの誤記を笑い飛ばした。



同市出身・在住の横田広大さん(広報プロモーション課)が説明する。



枚方市では、読み間違えが多いため、それを逆手に取った「マイカタちゃうねん」というキャッチフレーズを2016年3月、市外向けPR冊子で初登場させた。



さらに、2018年には、読みの認知度について全国調査を実施(回答数1471人)。「枚方」を正しく読める人、「マイカタ」と読んでしまう人の割合を調べたところ、正しく読めた人は874人(59%)、「マイカタ」読みは381人(26%)だった。



「そのような取り組みや、岡田准一さん演じる『ひらパー兄さん』で知られる『ひらかたパーク』のおかげで、ヒラカタという音の認識は広まっていると感じています。しかし、2018年の大阪北部地震の際に、当時の菅義偉官房長官が『マイカタ市』と読み違えたこともあり、まだまだアピールが必要です」





●間違いにも「感謝したい」

枚方簡裁のアルファベットが間違っていたことについて聞くと、「まずは、マイカタちゃいますと言わせてください。URLを選定した人が、正しい読み方を知らなかったのかもしれません。司法のかたにも、正しい読み方をしてもらえるように、PRがんばります」



「ただ、もしかしたら、URLの設定をしたかたが、あえて枚方市のPR手法を知ったうえで『maikata』とした可能性も考えられます。そうであれば感謝したいです。こういう形で、全国ニュースにして、正しい読みを知ってもらえるチャンスだと思いますから」



●難読市としてのプライドがにじむ?

間違われたほかの簡裁についても聞いてみた。



「吹田、富田林が間違われやすいという印象はありませんでした。枚方は選ばれし難読市ですね。枚方市の隣の交野市(かたの)も間違われやすいです」



なお、羽曳野(はびきの)簡裁のアルファベットには間違いがなかった。


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  • 市名はともかく大阪地裁が管轄している簡易裁判所の名称なのだから、それは問い合わせるまでもなく大阪地裁が把握しているのは当たり前のことでは。
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