日本代表MF堂安律(PSV/オランダ)が、13日にオンラインのメディア対応を行なった。
堂安は10月の日本代表での活動中に左ひざを負傷。11月4日にクラブチームでの実戦復帰を果たし、6日に日本代表への追加招集が発表された。
11日に行われたFIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選・グループB第5節ベトナム代表戦(◯1−0)では、ベンチ入りしたものの出場はなかった。ひざの具合について「絶好調です」と説明した堂安は、ここまで最終予選の5試合を終えて4得点にとどまる攻撃面の問題を次のように語っている。
「僕もオマーンとの初戦は20〜30分しか出ていないので、ピッチ内の選手しかわからない問題点はあると思います。外から見ている感じでは、コンビネーションの部分でうまく噛み合っていない。個人の能力で見たら、明らかに僕たちの方が対戦相手よりもはるかに上回っているなかで、なぜ点が取れないかと言ったら、やっぱり一対二とか一対三で仕掛けてしまっているのが多い」
「コンビネーションで3人、4人が絡んでゴールに迫っていく。豪州戦はそういうのが噛み合っていた分、チャンスが多く演出できたと思います。ベトナム戦も(コンビネーションの部分を)見せきれていなかった。それがよくなれば、爆発して点取れるチャンスが増えるのかなと」
「システムも(4−2−3−1から4−3−3に)変わったりとかありますけど、相手にブロックを敷かれるのは対アジアで僕たちもわかっている。点と点、一人と一人しか噛み合っていないところがあった。一対一で関わっている間に、3人目、4人目が動いてとか。単調な攻撃で終わっているので、いろんな選手が湧き出てくるような迫力ある攻撃をしたいです」
負傷期間中については「サッカーがしたくてうずうずしていた3〜4週間。3〜4週間ケガで休むのはキャリア初だった。メラメラしていました。オーストラリア戦とかチームの活躍をTVで見て刺激をもらえましたし、PSVでも若い選手がどんどん活躍するチームなので、『俺より年下のやつが活躍して、俺何してんだ』という刺激とか焦りも与えてもらいました」と、メンタル面でいい状態を保てていたことをアピール。「代表に選ばれれば選ばれるほど、責任とかプレッシャーが大きくなって『やってやろう』という大きな気持ちが出てくる」とも語った堂安は、16日に控える最終予選第6節オマーン代表戦への意味込みを次のように示した。
「2回も同じ相手に負けられないのは全員が思っています。ベトナム戦も勝ちましたけど、手放しで喜べたかというと、そういう内容ではなかったと選手自身がわかっている。次の試合はしっかりと心の底から喜べる勝ち方をしたいです」
「1−0で勝っても喜べないチーム状況。まずは勝利を大前提に戦う中で、エンターテイナーとして見ている人たちを楽しませるという部分も僕らの仕事の一つなので、そこを心がけたいです」
「僕が出れば、喝を入れるというか、出ている選手に刺激を与えられるような役割ができれば。この前の試合も1−0で勝ったのでは満足していないので。勝てばいいけど、勝つだけじゃダメという難しい雰囲気。自分が入ることで変えていければと思います」