日本シリーズはどうなる!? 2021年オリックスvsヤクルトの交流戦プレーバック

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2021年11月15日 17:01  ベースボールキング

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オリックス・山本 (C) Kyodo News
◆ 初戦はエース・山本由伸を立ててオリックスが完勝

11月20日、今季のプロ野球を締めくくる日本シリーズがはじまる。今季は、ともにCS(クライマックスシリーズ)を負けなしで勝ち上がったヤクルトとオリックスという、リーグ覇者同士の対決となる。その勝敗を占う意味で、今季の交流戦における両者の対戦を振り返ってみる

【2021年オリックス-ヤクルト交流戦対戦結果】
5月28日 オ 9−2 ヤ 勝:山本由伸/負:バンデンハーク
5月29日 オ 4−7 ヤ 勝:小川泰弘/負:田嶋大樹
5月30日 オ 8−7 ヤ 勝:富山凌雅/負:石山泰稚

 今季の両者の対戦は2勝1敗でオリックスに軍配が上がった。初戦の先発は球界を代表する右腕・山本由伸。山本が初回をあっさりと三者凡退に抑えると、その裏にオリックス打線が猛攻を見せる。打者11人を送り込み、吉田正尚の2ランなどで一挙5点を先制して山本を強力にバックアップ。チームはその後も中押し、ダメ押しと得点を重ね、9−2でオリックスが完勝。山本の連勝街道はここからスタートした。

 翌日の第2戦は一転してヤクルトが初回から猛攻を見せた。先頭・塩見泰隆が中安打で出塁すると、オリックス先発・田嶋大樹の立ち上がりを攻めて主砲・村上宗隆の犠飛などで2点を先制。続く2回にはサンタナのソロ本塁打、塩見と中村悠平の連続適時打で3点を挙げてリードを広げた。投げてはヤクルト先発・小川泰弘が好投を披露。7回に代打・モヤに3ラン本塁打を浴びてしまったものの、失点はその3点のみ。7回3失点(自責3)とまとめ、勝利投手となった。


◆ 過去の交流戦を振り返ると…

 第3戦は完全な乱打戦。オリックスは初回に杉本裕太郎の2ラン本塁打でヤクルト先発・スアレスから先制。続く2回には吉田正の内野安打で1点を挙げた。一方のヤクルトは4回に反撃開始。オスナの適時打で2点を返すと、6回には村上が2ラン本塁打を左中間スタンドに突き刺した。ヤクルトの勢いは止まらず、続く7回には3点を奪って7-5とついに逆転を果たす。

 しかし、オリックスもあきらめない。8回にヤクルトの5番手・石山泰稚を攻め、宗佑磨の適時打で同点とする。オリックス打線は石山に代わったマクガフをなおも攻め、吉田正の2点適時打で8-7と再びゲームをひっくり返して乱打戦を制した。

 この交流戦では、日本シリーズ初戦先発が決定的とも報じられているヤクルトの奥川恭伸や高橋奎二、オリックスでは宮城大弥など、日本シリーズで先発登板することが確実な投手たちが先発しておらず、日本シリーズの展開はまったく変わるかもしれない。しかし、2勝1敗と勝ち越したオリックスからすると、その経験はプラスに働く面もあるだろう。

 そもそも、ヤクルトはオリックスをやや苦手としている。2020年にはコロナ禍の影響で交流戦自体がなかったが、2016年から今季までの直近5シーズンにおける両者の対戦成績は、ヤクルトの4勝11敗。勝率は.267にとどまる。直近5シーズンのうち4シーズンで負け越し、2016、2017年はともに0勝3敗とオリックスに3タテを許してしまった。

 もちろんシーズンごとにメンバーは変わっており、別リーグのチームに苦手意識を持つようなこともないかもしれない。ただ、このデータもまた、勝ち越しているオリックスからするとやはりプラスに働く可能性もあるだろう。果たして、実際の日本シリーズではどんな展開が見られるのだろうか。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)

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  • オリックスは交流戦1位あたりから戦い方に手応えを掴んで、遠慮なくプレーするようになった気がするし、終盤の厳しさで研ぎ澄まされている。スイープしても驚かない。
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