オリックスがドラ5・池田陵真と仮契約 目標は2年連続首位打者の吉田正尚

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2021年11月16日 22:02  ベースボールキング

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「目標は吉田正尚選手」と語る池田陵真(右は谷口悦司、左は乾絵美両スカウト)〈写真=北野正樹〉
◆ オリックスジュニア出身、人間性も評価

 オリックスは16日、ドラフト5位で指名した池田陵真外野手(大阪桐蔭高)と大阪市内のホテルで入団交渉を行い、契約金3500万円、年俸500万円で仮契約を結んだ。(金額は推定)

 池田は強豪・大阪桐蔭高で主将と4番打者を務め、高校通算25本塁打の右の強打者。福良淳一ゼネラルマネジャー(GM)は「一番の魅力は、勝負強い打撃で、右方向にも打てる。キャプテンシーもあり、将来的にはチームを引っ張ってほしい」と評価し、「来田涼斗、(外野に挑戦中の)元謙太に池田君が入り、3人で外野を任せられるようになれば」と期待を込めた。

 172センチ・85キロと上背はないものの、「無駄な動きがなく、インパクトに爆発的な力を伝えられるスイングで、中堅から右方向にも本塁打が打てる。ミート力は(同校OBで西武の)森友哉に近いものがある」と、担当の谷口悦司スカウト。

 小学6年時のオリックスジュニアでコーチとして指導した乾絵美スカウトは「入団が決まってほっとした。小学生時代から、人には負けたくない、自分がチームの中心になって頑張るという気持ちが見える選手だった。自分で意識しなくても、チームを引っ張ることが出来るのが、彼のいいところ。取り組む姿勢も素晴らしかった」と当時を振り返り、同じジュニア出身で、1年目から初スタメン・初打席・初球本塁打で存在感を示した来田と同様の活躍を願っていた。

 池田は「(仮解約をして)プロ野球選手になったと実感した。(オリックスは)一人一人が全員で戦い、勝っていく野球をしている。自分もそうやってきたので、そういうチームに入れてうれしい」と、「全員で勝つ!!」をチームスローガンに、25年ぶりのリーグ優勝を果たしたチームの一員になることを喜んだ。

 プロで目標にする打者は、チームメートになる主砲・吉田正尚。「同じように大きくない体で、力強いスイングをして飛距離もある。ああいう打者になりたいが、どのような形で打撃をしているのか、いつか聞いてみたい」と、2年連続首位打者から学びたい意向を示した。

 高校の恩師である西谷浩一監督からは「いろんなことがあっても、折れることなくひたむきに努力することが大切」という言葉をもらったそうで、「人より練習しているとは思わないが、人より考えて野球をやってきた。これからの自分の時間を見つけて同じようにやっていくことが成長につながると思う」と、おごることなく、謙虚に足元を見つめていた。


取材・文・写真=北野正樹(きたの・まさき)

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