大舞台での活躍に期待がかかるオリックス・杉本「最後の戦い。日本シリーズで打てなかったら意味がない」

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2021年11月19日 06:42  ベースボールキング

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日本シリーズでの活躍を誓うオリックス・杉本<写真=北野正樹>
◆ 自然体を強調

 オリックスは18日を休養日とし、20日からセ・リーグ覇者のヤクルトを迎えて戦う日本シリーズ(京セラドーム大阪)に向け、英気を養った。

 初のシリーズを前に「あまり、打ちたい、打ちたいと思わないなど、心構えに気を付けたい」と、静かに語るのは、今季、4番で32本塁打を放ち、初の本塁打王に輝いた杉本裕太郎。ロッテとのCSファイナルステージでMVPを獲得したが、「初戦で力が入り過ぎて、打ち損じが多かった」という反省が、控えめな言葉につながる。

 初戦では、3度あった走者を置いた打席で、1四球以外は凡打に倒れてしまった。「打席に立つと、どうしても(打ちたいという)欲が出てしまう。それをいかになくすか」と、謙虚に自身の打撃を見つめ直せたことが、2戦目の6回に放った決勝2ランにつながったようだ。

 それでも、期待が寄せられるのは、やはり本塁打。オールスター、CSでも本塁打を放っており、大舞台での勝負強さは実証済みだ。「球宴でもCSでも(本塁打を)打っていて、日本シリーズで打てなかったら意味がない。最後の試合なので、そこでも打ちたい」と意気込む。

 ヤクルトは「打撃がいいイメージ」との印象を語り、「打ち負けないようにしたい」と意気込む。主砲は39本塁打でタイトルを獲得した村上宗隆。杉本は「対戦するのは相手投手。そこ(村上選手)は気にせず、投手の球をどのようにして打つのか考えたい」と、ヤクルト投手陣との対決に集中する。

 3、4、5戦目は、東京ドームに舞台が移る。5月11日の日本ハム戦では、左中間へ看板直撃の先制2ランを放っており、イメージはいい。「狭い球場だから、打球が上がれば勝手に入る。より一層(バットを)振らないようにしたい。(看板を)狙ったら力むので、狙わず、軽く打ちたい」と杉本。 大舞台に、自然体で臨む。


文・写真=北野正樹(きたの・まさき)

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