オリックス・宮城が約1カ月ぶりの実戦も堂々たる投球!20歳の左腕に解説陣も感嘆

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2021年11月22日 07:32  ベースボールキング

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オリックス・宮城大弥投手
◆ 敗戦投手も8回途中1失点で5回までパーフェク投

 オリックスの宮城大弥投手(20)が21日、ヤクルトとの「SMBC日本シリーズ2021」第2戦(京セラD大阪)に先発登板。5回まで圧巻のパーフェクト投球を披露したが、両軍無得点のまま迎えた8回に先制点を許しマウンドを降りた。

 シーズンでリーグ2位の13勝を挙げ、日本シリーズ第2戦の先発を託された2年目左腕。初の大舞台でも強心臓ぶりを発揮し、12球団1位の得点数を誇るヤクルト打線を翻弄。6回一死から連打を許し一、二塁のピンチを招いたが、1番・塩見を空振り三振に仕留めたあと、2番・青木は三ゴロ。この試合初のピンチを見事に脱した。

 しかし、両軍無得点のまま迎えた8回、四球と安打で二死一、二塁のピンチを招くと、2番・青木に詰まりながらも中前へポトリと落ちる先制適時打を許し、無念の降板。なおも二死一、三塁とピンチは続いたが、2番手・吉田凌が3番・山田を空振り三振に仕留め、宮城は7回2/3で112球、5安打7奪三振1失点で、敗戦投手となった。

 20日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説陣は、弱冠20歳の左腕が見せたピッチングに感嘆。約1カ月ぶりの実戦にも、番組MCを務めた岩本勉さんは「もしシーズン終盤に、にっちもさっちもいかない登板が2〜3試合続いていると、この期間はとても不安だった」と語り、久々の登板にも心配はしていなかったことを強調した。

 また、同日の放送で解説を務めた真中満さんは「立ち上がりからヤクルト打線は打てるボールがないんじゃないかというくらい、真っ直ぐには差し込まれるし、チェンジアップ系のボールはバットに当たらない状況だったので、これは5回以降もというイメージだった。それくらい立ち上がりから素晴らしい投球だった」と評価。ヤクルト打線を手玉にとった快投を称えた。

 同じく解説を務めた達川光男さんは「メカニック的には肩甲骨がめちゃくちゃ柔らかい。だから投げる瞬間にいろんなことができる」と語り、「本人も走者の有無にかかわらずクイックで投げたり、ギアを入れるところはグッと入れる」と、投球の幅が広いことを指摘。失点場面については、「6戦目、7戦目ならリリーフを送ったと思うが、昨日いい形で勝って、宮城で勝てばスッといくようなムードだったので、替え時は難しかった」と述べ、采配には理解を示した。

 監督経験のある真中さんも「あそこは(自分だったら)変えられない。勝ち越されていればいけると思うが、同点の場面だった。控えのピッチャーも考えて、(打者が)青木だとすると、今は(左腕の)富山あたりが行くと思うんですけ、富山と宮城の現状の力量を考えたときに、続投は当たり前かなと。絶対に変えられないと思う」との考えを示した。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』

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