なぜ巨人は負けだすとズルズルいくのか…課題解決には補強戦略の見直し必要か

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2021年11月26日 10:00  AERA dot.

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写真巨人・原辰徳監督
巨人・原辰徳監督
 巨人が勝負弱さを露呈して今季を終えた。辛うじてクライマックスシリーズ(CS)には進出したが、ファイナルステージではいいところなく敗退。昨季の日本シリーズに続き一度負けだすと軌道修正できない部分が目立った。


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 レギュラーシーズンでは終盤に10連敗を喫するなど、61勝62敗20分で8年ぶりに負け越しとなった。とはいえ、11月6日からのCSファーストステージでは敵地・甲子園でライバル阪神に連勝。頂点奪取へ勢いがついたようにも見えたが、続く10日からのヤクルトとのCSファイナルステージでは2敗1分で、なすすべなくリーグ優勝を果たしたヤクルト相手に敗れ去った。


「シーズン負け越しとはいえCSに出場できた。日本一になれば批判を黙らせることもできる。CSでは必死に戦うと思っていたが阪神に勝つことで満足したようにも見えた。リーグ連覇を果たしたした後に日本シリーズでは手も足も出なかった昨年までと同様のシーンを見ている感じだった。情けない終わり方を繰り返してしまった」(巨人OB)


「負け始めると止まらない。原辰徳監督の采配が批判されるが経験豊富な中心選手たちが流れを変えられなかったのも原因。シーズン通じて結果を残せず勝負所での貢献度も低かった。チームと同じで調子を落とすと修正できず夏場以降は最悪な状態だった」(巨人担当記者)


 若手の台頭も目立ち始めたが、中核を担うのは投手では菅野智之、野手では坂本勇人、丸佳浩、岡本和真という球界を代表するトップ選手たち。岡本は打率.265、39本塁打、113打点をマークして本塁打、打点の二冠王に輝いたが他の主力は軒並み本来の出来ではなかった。


 昨年オフにメジャー移籍問題が長引いた菅野は19試合に登板して6勝7敗とエースとはとても呼べない成績。坂本は5月9日のヤクルト戦(東京ドーム)で右手親指骨折した影響もあり打率.271、19本塁打、46打点と物足りない結果に。丸も極度の不振に悩まされ6月に2軍落ちするなど打率.265、23本塁打、55打点と満足のいくものではなかった。




「投手の戸郷翔征、野手の松原聖弥など若手もラインナップに加わり世代交代も進みつつある。しかし対戦して嫌なのは経験豊富な選手たち。そういった怖い選手たちがここまで調子を落とすのは予想外。調整遅れや故障などもあるが年齢的な部分での衰えもあったとしたら今後も苦しい。来年以降も勝率5割がやっとの戦いになる可能性もある」(在京球団編成担当)


「巨人の中心選手は率先してチームを牽引するタイプではない。自らの結果でチームに貢献をして周囲を納得させるタイプ。彼らが結果を残せなければチームの流れが悪くなった時に止めることができない。負け始めるとズルズル行くのも理解できる」(巨人担当記者)


 18年オフに入団した中島宏之、今季途中にトレードで加入した中田翔なども結果を出すことでチームを引っ張るタイプ。感情を前面に出しチームを鼓舞するのは助っ人のウィーラーくらいだった。


「補強には戦力を補うものとチームの雰囲気を変えるものの2つがある。巨人はこれまで戦力的な部分ばかりに特化してきた。自身の結果に注力するタイプの選手が多く揃った。彼らの数字はチーム成績にも直結するので不振に陥るとチームとしても歯止めが効かない。バランスが崩れてしまった感は否めない」(在京球団編成担当)


 FAなどで他球団の主力を集める姿勢は近年も変わらなかった。プロで結果を残す選手は良くも悪くも自分の事を第一に考える選手が多い。個々で結果を出せばその集合体として爆発的な強さを持ったチームになれる一方、自己犠牲やチームワークの意識が希薄になる危険性も同居する。


「選手個々は巨人にいることの意義を今一度、考えて欲しい。チームに尽くして勝利を目指すことが最も大事なこと。時代遅れかもしれないが気持ちを出して欲しい。また編成などのフロントもチームへの献身性がない選手の補強は止めるべき。過去の実績やネームバリューではなく今の巨人に必要な選手を探すべき」(巨人OB)



 現在の攻守の軸が意識改革をしてチームを牽引してくれるのがベストだろうが、来シーズン坂本は34歳、菅野と丸は33歳とベテランの域に突入するため、それは現実的ではない。若手も岡本以外、絶対的な主軸はおらず自身の結果に注力してしまうのは仕方がない。そうなると勝利を求められる巨人では補強に頼ることも必要になる。従来の補強戦略を見直し、数字以外の面でもチームに好影響を与える選手の獲得がまずは必須となりそうだ。


 全権を任されている原監督は新たに3年契約を結ぶこととなった。多くの修羅場を経験した百戦錬磨の指揮官がこの問題点を理解していないはずはない。負けが続いても立ち直れるタフなチームになり常勝軍団に返り咲くのか。それとも暗黒時代に突入してしまうのか。来季以降チームが連敗した時にどういった戦いを見せてくれるのか注目したい。


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  • 原監督の根本的な野球観や野球脳が監督向きじゃな(強制終了w)第2回WBCで世界一になり、その後長期政権築いていく中で独善的になった。最近は堪え性ないから選手が一本立ちできない
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