スマホの「アップデート」はなぜ必要? アップデートしたくない理由は?

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2021年11月28日 06:11  ITmedia Mobile

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写真「Android 12」では「Material You」というデザイン思想を取り入れてインタフェースを一新、ボタンや壁紙などを統一感のある色調でカスタマイズできる仕組みが備わった
「Android 12」では「Material You」というデザイン思想を取り入れてインタフェースを一新、ボタンや壁紙などを統一感のある色調でカスタマイズできる仕組みが備わった

 スマートフォンを使っていると必ず経験するであろう“アップデート”。中でもOSのアップデートは動作が遅くなったり、一部アプリが使えなくなったりするなど、ユーザーにはデメリットとなることもあるが、それでもなぜアップデートをする必要があるのだろうか。継続的なアップデートのため、ユーザーは何をすべきなのだろうか。



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●アップデートは機能追加や不具合修正のため



 スマートフォンを使っていると必ず出くわす「アップデート」という言葉。これはその言葉通り、スマートフォンの中にあるアプリなどを新しいものに更新すること。普段利用しているアプリを起動したら「アップデートしてください」と表示され、App StoreやGoogle Playのアプリアップデート画面に誘導される経験をした人は多いだろう。



 なぜアップデートが実施されるのかというと、アプリに見つかった不具合を修正したり、アプリに新機能を追加したりするなど、開発者がアプリに何らかの改良を施しているため。古いアプリを使い続けていると新機能が使えないだけでなく、不具合でアプリが正しく動作しなくなる場合があることから新しいバージョンへのアップデートが求められるわけだ。



 だがそうしたアプリ以外にも、スマートフォンにはアップデートが求められるものがある。それは「OS」だ。iOSやAndroidといったスマートフォンのOSも時々アップデートが実施され、スマートフォン利用者はその都度新しいOSをダウンロードしてインストールする必要がある。



 OSがアップデートされる理由も基本的にはアプリと同じで、OSに何らかの不具合が見つかった場合、あるいはOSに新しい機能が加わったときにアップデートが提供される。中でも代表的なアップデートとなるのが、iOS、Android共におおよそ年に1回実施されるメジャーアップデートだ。



 例えば執筆時点でのiOSの最新バージョン「iOS 15.1」では、ビデオ通話の「FaceTime」を使って動画や音楽を他の人とシェアできる「SharePlay」や、集中して仕事やゲームなどをしたいときに、通知を必要最小限に絞る「集中モード」などの機能が追加されている。



 またAndroidの新バーンジョン「Android 12」では、「Material You」という新しいデザインの思想を取り入れ、ボタンや壁紙、ウィジェットなどを統一した好みの色調に変更できるなど、インタフェース周りの大幅な強化がなされている。こうした機能を利用したいなら、新しいバージョンのOSにアップデートする必要があるわけだ。



 だがOSのアップデートにはもう1つ、「セキュリティアップデート」というものも存在する。これは文字通り、セキュリティを高めるためのソフトウェアをOSに適用するもので、iOSは不定期だがAndroidは定期的に提供されている。



 OSも人間が開発しているものなので、セキュリティ上の問題をゼロにすることはできない。悪意ある人達はそうしたOSの“隙”を常に探し回っており、隙を見つけたらそこを攻撃してOSを利用している人達の情報を盗むなど、さまざまな問題を起こしてしまうのだ。



 セキュリティアップデートはそうした隙をふさぐために実施されるもの。これを適用しなければ、スマートフォンが悪意ある人達の脅威にさらされてしまうことを覚えておくべきだろう。



●実はOSをアップデートしたくない人も少なくない



 これら一連の要素を考慮すると、スマートフォンのOSアップデートは必ずした方がいいということになる。だが一方で、OSのアップデートを「したくない」「できない」という人も少なからずいる。



 まずはOSをアップデートしたくない人についてだが、その理由は大きく2つあると考えられる。1つはスマートフォンの使い勝手が大きく変わってしまうことだ。



 新しいOSは新しいスマートフォンに合わせて開発されているものが多いので、古い機種で新しいOSにアップデートすると動作が重くなることも少なくない。またインタフェースなどが大きく変わってしまい、せっかく覚えた設定方法などを覚え直さなければいけなくなってしまうことから、それらを嫌ってOSアップデートしないという人もいる。



 そしてもう1つは、OSアップデートで発生する諸問題を避けるためだ。OSのメジャーアップデートがなされたばかりの頃は、不具合が発生しやすく動作が安定しない傾向にあり、アプリ側が新しいOSに対応せず、動作しなくなってしまうことも多い。そうした事態を避けるため、OSの動作が安定してアプリの新OS対応が進むまでは、アップデートの様子を見送るという人もいようだ。



 後者の人達は動作が安定すればOSのアップデートをしてくれるだろうが、前者の人達は今後もOSアップデートをしないで使い続けていると考えている人が多いことだろう。セキュリティの問題などを考慮すればOSアップデートは必須なのだが、OSをアップデートしたくない、使い勝手を変えたくないというニーズが一定数あるのもまた確かなのだ。



 そうした声に応えてか、iOSではiOS 15から、以前のOSである「iOS 14」のセキュリティアップデートを継続することで、iOS 14のまま使い続けるという選択肢も用意している。実際、iOS 15が既にリリースされた後の2021年10月27日には「iOS 14.8.1」がリリースされており、iOS 14利用者はそちらにアップデートしてiOS 14のまま使い続けられるようになっている。



●ハードの性能だけでない、OSアップデートできない理由



 一方、アップデートしたくてもできない人の場合は、自分が持っている機種がOSアップデートの対象外となってしまったことが主な要因である。とりわけメジャーアップデートがなされる際は、機能を増やすことでハードウェアに求められる性能も高まってくることから、性能が低い古い機種をアップデートの対象外とすることは少なくない。



 実際、iOS 15.1に対応するiPhoneは、最も古い機種で2015年発売の「iPhone 6s」シリーズまでとなっており、それ以前の「iPhone 6」シリーズなどはアップデートの対象外だ。iPhone 6とiPhone 6sは見た目に大きな違いはないものの、ハードウェア性能の違いからアップデートの可否が分かれている。



 だがiPhoneはかなり古い機種まで継続してOSアップデートが提供される方であり、Androidスマートフォンはそこまで長期間のアップデートは提供されないことがほとんどだ。実際、Googleが提供する「Pixel」シリーズでも、OSのアップデート保証期間は基本的に米国での発売から「少なくとも3年間」とされている。



 またAndroid端末の場合、ハードウェアの性能がそれなりにあるにもかかわらず、OSアップデートがなされなくなるケースもある。その理由はソフトウェアによるところが大きい。



 特にOSのメジャーアップデートがなされると、インタフェースが大きく変わったり、新しい機能が増えた代わりにあまり必要ではない機能が省かれたりするなど、内部的に大きな変化が起きることが多い。一方でAndroidスマートフォンを開発するメーカーは、自社独自のホーム画面やアプリなどを搭載していることが多く、アップデートを提供するには自社製のアプリを新しいOSで正しく動作するよう修正しなければならない。



 ゆえにそうした修正にかかる手間やコストと、「このスマートフォンはユーザーが何年使うか」という製品寿命のバランスを考慮して、OSアップデートを提供しないという選択を取る場合もあるわけだ。



 もっとも、最近ではスマートフォンの買い替えサイクルが長くなり、それに伴ってOSアップデートの重要性が高まっていることから、メーカー側が一定年数のOSアップデートを保証するケースもいくつか見られるようになってきた。またアップデートのしやすさを意識してか、その障壁となる独自アプリを減らし、素のAndroidに近い状態で提供するメーカーも増えている。



 ちなみに機種によっては、海外で販売されている同じモデルでは既にOSアップデートが提供されているのに、国内向けのモデルはアップデートが遅れる、あるいは提供されないケースも時折見られる。しかもそうしたケースが起きやすいのは、キャリアが販売しているモデルであることが多い。



 その理由は、キャリアが販売するスマートフォンが一部を除いて“キャリアの製品”という扱いとなるため、OSをアップデートするか否かを判断するのはキャリア側となるからだ。キャリアが販売するスマートフォンにはキャリア独自のアプリが搭載されていることも多く、それらの修正にかかるコストなども考慮した上でアップデートの判断がなされることから、海外のモデルとはアップデートに違いが生じやすいのである。



●OSアップデートを考慮した機種選びを



 スマートフォンは生活必需品でありながらコンピュータでもあり、常に進化が求められていること、そして常にセキュリティの脅威にさらされていることを考えると、OSアップデートの問題を避けて通ることはできない。それだけにユーザーの側も、OSのアップデートを見越した機種選びが求められるようになってきているのは確かだ。



 だからといって、必ずしも長期間OSアップデートができる機種を選ばなければいけないのかというと、そうではない。例えば最近では2万円前後で購入できる非常に安価なスマートフォンも増えているが、メーカー側にかかるコストも考慮すると、そうした機種はOSのメジャーアップデートができる回数が1回、あるいはゼロという可能性も高い。



 だがもともとの価格が安いことから、短期間で新しい機種に買い替えていけばアップデートを気にすることなく常に新しいOSを利用できることにもなる。自分のスマートフォンの使い方や買い替えサイクルなどを考慮しながら、OSアップデートとの付き合い方を考えていくのがいいだろう。


このニュースに関するつぶやき

  • 毎日、アップデートのチェックをします。ディスプレイ「マーク」が点くと、気になります。やはり、最新でないと、、、。
    • イイネ!9
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  • タダほど高いモノはない。
    • イイネ!16
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