堤礼実アナも興奮した名勝負。「個人的には今年の1、2を争うベストレース」

0

2021年11月28日 11:11  webスポルティーバ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

webスポルティーバ

写真写真

堤 礼実連載:『華麗なるウマ話』第26回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、堤礼実アナウンサーの連載『華麗なるウマ話』。今回は、天皇賞・秋の「3強」の激闘を振り返りつつ、ジャパンカップで引退するコントレイルへの思いも語ってもらった――。

 これを見て、テンションが上がらない競馬ファンはいないはず!

 そんな気持ちにさせるレースを、今年もまた堪能することができました。「3強」が熾烈な争いを見せた天皇賞・秋です。

 昨年の三冠馬であるコントレイル、GI通算5勝の女傑グランアレグリア、そして今年の皐月賞馬であるエフフォーリア。いずれ劣らぬ実力を持った3頭の対決とあって、戦前から大きな注目を集めていました。

 レースでは実際、その高まる期待を裏切らない「これぞ、名勝負!」という戦いが繰り広げられました。

 このレースを見て、昨年のジャパンカップを思い出した人も多かったのではないでしょうか。アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトといった3頭の三冠馬が「3強」を形成。この3頭が激闘を演じて上位を独占した一戦です。

 そのレースの感動に勝るとも劣らなかったのが、今年の天皇賞・秋です。競馬は何が起こるかわからないとは言いますが、ふたを開けてみれば、1着エフフォーリア、2着コントレイル、3着グランアレグリア。

「3強」が評判どおりの強さを見せて、「やっぱりこの3頭が強かったな」とつくづく感じる結果となりました。

 勝ち馬だけでなく、強い敗者がいてこその名勝負です。個人的には2021年のここまでのレースのなかで、1、2を争うベストレースのひとつだと思っています。

 勝ったエフフォーリアは、ダービーの悔しさを晴らす勝利となりました。

 鞍上の横山武史騎手には、さまざまな思いが募っていたのではないかと想像します。奇しくも最大のライバルと言えるコントレイルの鞍上は、ダービーで苦杯をなめさせられたシャフリヤールと同じ福永祐一騎手でしたしね。

 現に最後の直線の叩き合いでは、横山武史騎手から「今度こそ、絶対に負けてたまるか」という気持ちがあふれ出ていたように感じました。メラメラと燃え上がる闘志は、画面を通じても伝わってきました。

 きっとダービーでの惜敗がジョッキーとしての彼を、ひと回りも、ふた回りも成長させたのでしょう。先頭でゴール板を駆け抜けていった彼の姿が一段と大きく見えました。

 私自身、ちょっと悔しいことがあると、「この経験をバネにするんだ!」と思うタイプなので、その姿を勝手に自分と重ね合わせて見ていました。

 勝った瞬間に突き上げた拳。地下馬道を引き上げてくる時にうっすらと目に浮かんでいた涙。彼のいろいろな感情が表われていたような気がします。

 レース後の勝利ジョッキーインタビューではもう涙を見せることもなく、堂々とひと言ひと言しっかりと受け答えしている姿も印象的でした。皐月賞を勝ったあと、「ヤッター!」と無邪気に喜びを表現していた時とは対照的で、とてもカッコよかったです。

 さて、一方で2着に敗れたコントレイルは、この連載でも何度か話題にしているように、私にとっては思い入れのある1頭です。

 レース前には「過去一番の出来」といった話も聞いていたので、2着という結果に関してはちょこっとだけ残念だったなと思ってしまったり......。それでも、内容としてはハナマルのレースだったと思っています。すばらしい走りを見せてもらうことができました。

 そして、いよいよジャパンカップ。コントレイルがついにラストランを迎えます。

 欲を言えば、最後に勝ち馬としてのコントレイルをもう一度見たい――そうした気持ちは当然あります。

 ともあれ、天皇賞・秋と同様、豪華なメンバーがそろいました。それだけのメンバーと最後に戦えることがすばらしいこと。結果はともかく、無敗の三冠馬らしい走りが見られることを期待しています。

 振り返ってみれば、デビュー当初から評判の馬で「すごく強い馬が出てきた」という話を聞きつけて、私も直接取材に行かせてもらいました。そんな馬が今まさに競走馬としてのキャリアに幕を下ろそうとしている。

 競走馬としての始まりから終わりまで、こんなにも注目しながら見てきた馬は、私にとってコントレイルが初めてでした。

 引退したら、彼の走る姿を見ることができなくなる。その寂しさはもちろんあります。でも、無事にジャパンカップを走り終えることができれば、大きなケガもなく、現役競走馬から退くことができますから、ホッとする気持ちがあるのも確かです。

 福永騎手はどんな気持ちで乗るのでしょうか? 少し感傷的になっている私はそんなことも考えてしまいますが、ずっとコンビを組んできた福永騎手との絆も感じられるレースになると思います。

 繰り返しになりますが、最後は勝って終わってほしいという気持ちもあるし、彼らしい走りを見せてくれれば、それでいいと思う気持ちもある。

 コントレイルの引退レースを前に、私の気持ちは本当に複雑です。

Profile
堤 礼実(つつみ・れいみ) 2016年フジテレビ入社。
1993年11月23日生まれ、米国カリフォルニア州サンノゼ出身。
血液型:O型。趣味:ミュージカル鑑賞、ダンス。
好きなもの:東宝ミュージカル、宝塚歌劇、ハプスブルク家、
パクチー、チーズ。
モットー:「一瞬一瞬を大切に」「意志のあるところに道はある」

『みんなのKEIBA』(毎週日曜・午後3時00分〜)
★『みんなのKEIBA』公式HPはこちら>>
★『みんなのKEIBA』のTwitterはこちら>>
★堤礼実アナのInstagramはこちら>>

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定