先発がイニング途中で降板…2番手が頼もしかったロッテリリーフ陣

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2021年11月28日 11:14  ベースボールキング

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写真ロッテの東妻勇輔
ロッテの東妻勇輔
◆ 流れを食い止め続けた東妻

 2年連続で2位となったロッテ。リリーフ陣は東京五輪による中断明け以降、7回・国吉佑樹、8回・佐々木千隼、9回・益田直也の“勝利の方程式”が確立され白星を伸ばした。今回は“勝利の方程式”ではなく、先発投手がイニング途中に降板し、相手に傾きかけた場面でマウンドにあがった2番手投手に注目。ロッテリリーフ陣は、悪い流れを断ち切ることができたのだろうかーー。

 今季先発投手がイニング途中で降板し、リリーフに託したケースは31度あったが、そのうち先発投手が残した走者を還さずにイニングを投げ終えた回数は21回。また、先発のあとを受けて登板した2番手の投手も相手打線の勢いを止められずイニング途中で降板し、3番手のリリーフに託すという場面は1度もなかった。

 そのなかで、先発投手が走者を残した状況で最もマウンドにあがったのが東妻勇輔の9回だ。そのうち6試合は抑えてベンチに帰ってきている。

 8月21日のソフトバンク戦は、5回まで1失点に抑えていた先発・美馬学が、6回に4点を失い二死一塁の場面で東妻はマウンドに上がり、今宮健太に安打を許したものの、松田宣浩を遊ゴロに仕留めると、翌22日も2−1の5回に、先発・ロメロが3番・柳田悠岐に犠飛、続く4番・栗原陵矢に二塁打を浴び、一死二、三塁となったところで登板。デスパイネ、中村晃を連続三振に仕留めピンチを脱した。

 8月25日の日本ハム戦は1−1の5回に先発の小島和哉が2点を失い、なお一死二塁の場面で登板し、木村文紀に四球を与えるも、大田泰示を遊併に打ち取った。直後の6回に2本の本塁打で4点を奪い逆転に成功し、東妻は今季初勝利を手にした。

 さらに9月4日の日本ハム戦も同点に追いつかれた直後の5回無死一、二塁の場面で、先発・鈴木昭汰の後を受けてマウンドへ。東妻は高濱祐仁を投手ゴロ、木村を二併と、わずか6球でこのピンチを切り抜けた。

 今季の東妻はツーシーム系の動くボールを主体にして投げていたことも関係しているのか、ゴロを打たせて併殺で切り抜けるという場面が何度もあった。東妻はピンチの場面で登板するときは、「本当になんとかなると思って投げているので、ランナーが出ていようが出ていなかろうが、自分のピッチングをするだけだと思って投げています」(7月上旬のオンライン取材)と明かしている。


◆ 春先、何度も火消しした田中靖

 前半戦、イニング途中で何度も“火消し”したのが田中靖洋だ。

 今季初登板となった3月26日のソフトバンク戦は、1−3の6回に先発・二木康太が柳田悠岐に2ラン、グラシアルにレフトへ二塁打を打たれたところで二木に代わって登板した。ホークス押せ押せムードの中、田中靖は中村晃を初球で一直、続くデスパイネをカットボールで空振り三振、栗原をシュートで遊ゴロと、わずか9球で嫌な流れを断ち切った。

 3月31日の楽天戦は0−0の6回に先発・岩下大輝が満塁から茂木栄五郎に先制の2点適時打を許し、なお一、二塁という場面で登板。このピンチに鈴木大地を遊ゴロに仕留めた。

 田中がピンチを抑えたところで、その直後のイニングで大量得点に繋がることもあった。4月3日の日本ハム戦では、2−2の6回裏二死一、三塁となったところで先発・美馬の後を受けて登板した田中が、西川遥輝を投手ゴロでピンチを切り抜けると、直後の7回表に打者一巡の猛攻で5点を奪い勝ち越しに成功。

 5月2日の楽天戦も、1−3の5回裏に先発・鈴木昭汰が1点を失い、なお二死一塁の場面でマウンドに上がった田中が“ゼロ”に抑えると、直後の6回表に角中勝也の適時打、レアードの一時逆転となる3ランが飛び出すなど一挙4点を奪った。

 そのほか、小野郁も6月6日のDeNA戦、1−3の5回二死満塁の場面で先発・小島に代わって登板し、牧秀悟を遊ゴロに仕留めるなど、先発がイニング途中で降板したあとの登板で5度抑えている。唐川侑己も9月25日の西武戦、3−1の6回二死満塁で2番手として登板し、栗山巧を伝家の宝刀・カットボールで二ゴロに打ち取った。

 先発投手がイニング途中でマウンドを降りるときは、大体流れが相手チームの勢いがついている場面。“0”で切り抜けるのは至難の技だが、そこを抑えてきたのがマリーンズリリーフ陣だ。本当にロッテのリリーフ陣は頼りになる。

▼ 先発がイニング途中に降板後登板したリリーフの成績
※イニング跨ぎしたあとの投球成績は含まない
※(先発が残した走者を還さなかった回数)
東妻勇輔(6回)
9試 5回2/3 安6 振4 四2 自責1 防1.59

田中靖洋(5回)
7試 3回1/3 安2 振2 四1 自責0 防0.00

小野郁(5回)
7試 3回1/3 安3 振3 四2 自責1 防2.70

唐川侑己(2回)
3試 1回1/3 安0 振0 四0 自責0 防0.00

鈴木昭汰(1回)
1試 0回2/3 安0 振2 四0 自責0 防0.00

ハーマン(1回)
1試 0回1/3 安0 振0 四0 自責0 防0.00

中村稔弥(1回)
1試 1回 安0 振0 四0 自責0 防0.00

フローレス(0回)
1試 1回 安1 振0 四0 自責0 防0.00

岩下大輝(0回)
1試 0回1/3 安1 振0 四1 自責0 防0.00

文=岩下雄太

このニュースに関するつぶやき

  • あのなぁ、先発が試合作らなきゃ意味無いんだけど?お前は本当に野球わかってんのか?岩下。井口のご機嫌とりの記事ばかり書いてんじゃねぇよ。
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  • そもそも先発がちゃんと投げればええ話やん(笑)
    • イイネ!1
    • コメント 0件

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