やっぱり凄かったオリックスの”鉄腕”平野佳寿 守護神として有言実行の大活躍

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2021年11月28日 14:50  ベースボールキング

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オリックス・平野 (C)Kyodo News
◆ 「オリックスには感謝。優勝で返すしかない」

 ヤクルトの4勝2敗で幕を閉じた「SMBC日本シリーズ2021」。日本一を逃したオリックスも毎試合、緊迫した熱戦を演じ、敗れはしたもののパ・リーグ王者としての意地を示した。両軍とも先発投手陣の力投が光った一方、救援陣は勝ちパターンが崩れるなどゲーム終盤にスコアが動く展開が多発。そんな中、今季メジャーから復帰したオリックスの平野佳寿投手(37)は、2試合連続無失点と抑えとしての威厳を保った。

 メジャーで3年間プレーしたのち、コロナ禍による移籍市場停滞の影響も受け、4年ぶりに古巣復帰を決断した平野。契約合意が春季キャンプ中の2月だったこともありシーズン開幕直後は二軍で調整する時期もあったが、一軍再昇格後の6月からクロザーに定着。交流戦で6試合連続無失点&4セーブを記録し、チームを交流戦優勝に導いた。

 ロッテと激しい優勝争いを繰り広げた後半戦はさらに安定感が増し、8月以降は24試合(23回1/3)に登板し1勝0敗18セーブ、防御率1.16を記録。シーズントータルでも46試合登板で1勝3敗29セーブ、防御率2.30の好成績を残し、復帰会見での「コロナ禍で厳しい状況の中、迎えてくれたオリックスには感謝している。それには優勝で返すしかない。優勝を目指して体がボロボロになるまで頑張る」との言葉通り、古巣を25年ぶりのリーグ優勝へ導いた。

 ポストシーズンでも安定した投球を披露し、ロッテとのCSファイナルステージ第2戦(11月11日・京セラD大阪)では1回無失点のパーフェクトリリーフでCSでは7年振りとなるセーブを記録。上述の通り、日本シリーズでも2試合連続無失点の好リリーフを見せ、同25日の第5戦(東京ドーム)では日本シリーズ初セーブをマークした。

◆ 日本人メジャー最多の75試合登板、迫る大記録の数々

 ダイヤモンドバックスに所属したメジャー1年目の2018年は、75試合に登板し4勝3敗32ホールド、防御率2.44といきなり大活躍。32ホールドはナショナル・リーグ3位、75試合登板は現在でもメジャー日本人投手のレギュラーシーズン最多記録だ。

 マリナーズに移籍した3年目はコロナ禍によるシーズン短縮(60試合制)で登板数が激減したものの、それでもメジャー3年間で150試合に登板し9勝9敗、8セーブ48ホールド、防御率3.69の好成績を残した。

 2021年シーズンを終えた時点で、日米通算の登板数は歴代15位の745試合。過去9人しか達成していないプロ通算800登板まであと55試合としており、現在日米通算193セーブで史上7人目となる200セーブ達成は時間の問題だ。

 2月の会見で「オリックスには恩義がある」と話し、さっそく自らの経験を古巣に還元した鉄腕・平野佳寿。満点に近い復帰1年目が幕を閉じた。


【動画】オリックス・平野佳寿が1255日ぶりの本拠地登板

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