シーズン2勝目を飾った河野駿佑「2022年はしっかりとタイトル争いがしたい」【第8戦GT300決勝会見】

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2021年11月28日 20:01  AUTOSPORT web

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2021スーパーGT第8戦富士を制した吉本大樹と河野駿佑(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)
富士スピードウェイで開催された2021年シーズンのスーパーGT最終戦となる第8戦『FUJIMAKI GROUP FUJI GT 300km RACE』。11月28日に行われた決勝レースを終え、GT300クラスで優勝を飾ったSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTの吉本大樹と河野駿佑が決勝日を振り返り、2022年シーズンへの意気込みを語った。

河野駿佑/第1スティント担当

「富士では5月の第2戦でも勝ち、今回も勝つことができました。サポートしてくださったみなさま、応援してくださったみなさまに本当に感謝しています、ありがとうございました。今年はほとんど吉本選手にスタートを担当していただいていたのですが、第2戦で優勝した際は僕がスタートだったので、今回も『その流れだ』と。チームから『行ってこい』ということで、スタートを任せていただきました」

「直前のウォームアップの時点で昨日よりも気温も上がって、フィーリングが非常に良く、天候も僕らに味方をしてくれているなという感じで、少し自信もありながらスタートを迎えました」

「前が同じGTA-GT300規程のクルマなので、速いところも似ています。ただ、そのなかでもタイヤの差、クルマのキャラクターの差が出ていたので、隙があったら行こうと思っていました。第1スティントをトップで終えて、吉本選手にバトンをつなげれたのはよかったと思っています」

「シーズン8戦中2戦で勝つことができ、結果だけ見れば非常に充実したシーズンでした。しかし、最終戦でチャンピオン争いに残れなかったというのは、どこかが足りなかったからだと思います。チーム力、ドライバー力、タイヤのパフォーマンスだったり、どれかひとつだけが高くてもダメで、すべてがまとまったときにチャンピオンは獲れるのだろうなと、今年のスバルさんを見て思いました」

「2021年僕らはGTA-GT300規程のGRスープラに、ダンロップさんというパッケージです。初めからいいレースができたのは、ある意味、スバルさんがダンロップのタイヤを開発して下さっているおかげ、でもあると思います」

「悔しいところもたくさんありましたが、1シーズンを通して2勝できたということは自信にも、勉強にもなったかなと思います。2022年シーズンのことはまだわかりませんが、今年経験したことをもとに、2022年はしっかりとタイトル争いができるような。そんなドライバーになっていきたいと思います」

吉本大樹/第2スティント担当

「最初のスティントで河野選手がかっこいいオーバーテイクを見せてくれたのですが、団子状態になっていたこともあり、一番最初に(ピットに)入ったチームが前に出るだろうな、というふうには思っていました。ただ、僕らはもう少し引っ張るということを決めていたので、セカンドスティントでコースに出て行ったときには(先に入ったライバルが)前に出ているということもある程度想定していました」

「そこからなんとか追い上げようとしましたが、少しづつしか追いつかず。残り周回数を考えても厳しいかなというところではあったのですが、52号車がスピンしたということで……。優勝できたことはなによりも素晴らしいし、チーム、ダンロップさん、駿佑と、みんなの力が合わさったから優勝できた、ということには間違いないのですが、第2戦に引き続き、トップの車両が脱落して僕らが勝つというレースでしたので、まだまだ国産車は強くなっていかないといけないですね」

「富士での我々、ダンロップさん、GRスープラの相性というのは今のところいいのですけど、他のサーキットではけっこう大外しというか、ダメなレースもたくさんあったので、2022年シーズンに向けては、さらに、もっと強くなって、みんなと手を組んで、強くなって行かないといけないなというふうに、改めて思うレースでもありました」

「昨2020年シーズン、僕たちは最終戦までノーポイントで。最終戦の9位がベストリザルトだったのですが、本当に何をしてもダメで、僕たちがすべてを出しても結果には結びつかない、苦しいシーズンを過ごしたのちに、こうやってGRスープラを手に入れました」

「できあがった状態のGRスープラが(チームのもとに)来るかと思っている人もいるかと思いますが、我々のメカニックが1から作っています。その工程、進み具合含め、ずっと聞いていました。本当に待ち侘びて、我々の大阪の工場に届いてからずっと製作を続けて、“産んできた”というか、チームとして作り上げたクルマという意識がすごく強いです。そこからクルマを進化させるために、メカニックひとりひとりが工夫を重ねて作って進んでいるそんな車両なのです」

「そのため、2021年シーズンは学びの年という意識で戦っていた部分もありました。その中でも結果が出せるレースができたということに、あぐらをかくのではなく、貪欲に。もっと強くなるためにはどうすればいいのか、というのをみんなで、考えながら、もっともっと強いチームにしていきたいと思います」

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