公園の遊具が重力ゼロに? パルクールのカリスマ女王に小学生驚愕「え!?」「すげえ!」

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2021年11月29日 12:40  まいどなニュース

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写真山本華歩さん(提供画像)
山本華歩さん(提供画像)

公園で遊んでいる女性がいるなーと思ったら、遊具をつかんで側転、からのバーをつかんで大ジャンプ!「え!?」「すげえ!」という子どもたちの声が驚きを物語っています。

【動画】公園キッズたちがあんぐり…遊具でのアクロバット演技はこちら

実はこの女性、障害物を跳び越えていくフランス発祥の都市型スポーツ「パルクール」のアジア女王、山本華歩さん(31)。山本さんが公園で披露したアクロバティックな動画をTwitterに投稿すると、約300万回再生され、約20万件のいいねが付きました。「重力おかしい」「そりゃ見間違いだと思うよなw」と反響を呼んでいます。山本さんに聞きました。

パルクールは体操の新種目で、国際体操連盟(FIG)が2024年パリ五輪で初採用を目指していました。パリ五輪での採用は見送られましたが、世界的に競技者が増えてきています。

山本さんはパルクール日本選手権スピードラン女性部門を優勝し、フリースタイル女性部門は準優勝したトップ選手。ワールドカップ日本代表で、全米大会ファイナリスト、アジアチャンピオンシップを制するなど、国際経験も豊富です。そんなすごい選手が公園で技を見せたら、そら驚きますわね。

たまに行く公園 小学生と出くわした

ーーこの公園はよく練習で使っているんですか?

「たまに練習で使っている公園です。年に数回だと思います。小学校低学年くらいの男の子2人がちょうど来たタイミングでした」

ーー動画で繰り出された技は、それぞれ名前があるのでしょうか?

「パルクールは自由な発想で動くことができるため、千差万別な動き方が存在し、動画の動きも特別名前が存在する動きではありません。(もちろん基礎となる動きには名前が存在します)」

「動画内での名前のある動きは、precision(プレシジョン)つま先で正確に着地を捉えるテクニック。動画の最初の黄色いバーに着地する(補助的に手でもバーを握る)部分と、最後のスイングからの着地の部分です。どちらも正確につま先で着地場所を捉えています」

「黄色いバーに捕まった後の、足からバーをすり抜ける動きはパルクールの動きの中でもかなりレアな動きになり、名前は特別に存在しません」

「柵にお腹をつけて片手は柵の上、もう片手は柵の下の方を掴み、測転のように柵を越える方法をゲートヴォルト(Gate vault)と呼ぶのですが、このゲートヴォルトの逆再生のように見えるので、『逆ゲートヴォルト』と私は勝手に呼んでいます」

「そして、最後にバーに捕まり、振り子のように身体を振って身体を飛ばす動きはスイングと呼びます。普通の鉄棒のような横のバーではなく、縦向きのバーのため、難しく、縦バーでのスイングのやり方を覚えるのには、私もかなり時間がかかりました」

「そして、前記したとおり、最後の着地はプレシジョンです。まとめて、スイングプレシジョンとも呼びます。また、これら、個々の動きを、滑らかに無駄な動きをせずに繋げることをフローと呼びます」

ーー山本さんの身体能力や技術で優れている点はどのようなところでしょうか。

「先に説明した、precision(プレシジョン)というテクニックは特に長年練習してきた賜物だと思います。つま先で正確に着地を捉えるのは見た目以上に難しく、パルクール始めたばかりのころは正確に着地するのは難しい動きでした」

きっかけは運動不足 自由な発想魅力

ーーパルクールを始めたきっかけはなんですか?競技の魅力についても教えてください。

「実は運動不足解消です。2008年、大学1年生の秋、運動不足でダイエットをしよう思い(今より2、3キロ重かったくらいですが…)、ネットで色々と調べていた時にたまたま目についたのが、パルクールでした」

「ランニングなどもしてみたのですが、つまらなくて、続かずじまいでしたが、パルクールは面白く、特別な道具も必要とせず気軽に公園で実践できるので、続けることができました。パルクールはこう動かなければならないと言ったルールはなく、自由な発想で動くことができます。そのため、千差万別な動き方があり、動画の動きのようなユニークな動き方もでき、とても面白いです」

「オブジェクトに対して自分で面白い動き方を思い付くのも楽しいですが、他の人が面白い動き方でオブジェクトを移動しているのを見るのも楽しいです。また、今まで出来なかった動きが出来るようになった時の達成感も魅力です。何年パルクールを続けていても新しい動き方が生まれ、できる動きが増えていくのが飽きない秘訣だと思います」

ーー例えばスケートボードでは、技を練習する過程で何度も転び、生傷が絶えないと言いますが、パルクールにも技の習得には転んだり、けがはつきものなのでしょうか?

「パルクールは自分自身の体のみで動きますし、段階を踏んでステップアップしていくことができます。初めはジャンプも少しの幅からチャレンジします。また、失敗した場合を想定し、リカバリー(受身)の動きから練習するため、怪我をすることはあまりありません」

パルクールの女性教室は人気。キャンセル待ち状態

ーー動画には国内外から反響が届いています。

「今回の動画は自分ながら、滑らかな良い動きが出来たと思い、また子どもたちの反応も良かったので、フォロワーの皆さんにもこの動画を見て貰えたらと思い投稿しました。まさかのこんなに反響があるとは思っておらず、ただただ驚いております。また、パルクールをやってみたいという反応も多く嬉しく思っております」

「私の女性向けパルクールクラスにもたくさんの申し込みを頂いていており、現在キャンセル待ちの状態で、嬉しくも思いつつ、もう少し受け皿を増やして行かなければと思っております。もともと、パルクールは女性でも出来るスポーツであることを広めたい思いで自分の動画をSNSに投稿しているのもあるので、今回たくさんの方に反響があったことはとても嬉しいです」

  ◇   ◇

あまり聞き覚えのなかったパルクールという競技ですが、公園で気軽に始められ、今ではキャンセル待ちになるほどの人気とは!山本さんのようなトップ選手が積極的に魅力を発信しているおかげでしょうか。公園でとんでもない技を繰り出す人がいたら、その人はパルクールの選手かもしれませんね。

(まいどなニュース・伊藤 大介)

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  • まあ、マネしてドコか擦りむくくらいなら・・・
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