【BLOSSOM BASEBALL CLUB】「楽しい」から、少しずつ「楽しい+強い」へ

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2021年11月29日 20:04  ベースボールキング

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ベースボールキング

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部員不足により長らく合同で練習していた2チームが合併して誕生したBLOSSOM BASEBALL CLUB。チーム合併に携わった二人のコーチ、片山純一さんと田中純平さんに改めてお話を聞きました。



■今はまずは太い幹を作る、枝葉はそのあとでいい
——チームの指導方針、ポリシーなどを改めて教えてください。

片山 パフォーマンスリザーブといいますか、後伸びする余地を残して中学、高校に進んでほしいという思いがあります。小学校の段階で、このチームで完璧に上手くならなくても野球を好きで終えてもらえればという方針で統一しています。

——チーム発足の経緯を教えてください。

片山 元々は近くに西ヶ原ボーイズと滝野川中央クラブという2つのチームがありました。どちらも高学年だけ、低学年だけでは試合ができないくらいに部員数が減ってしまっていたので2つのチーム合同で練習などをやっていました。でもさすがに子どもも集まってきていない状況でしたので、今年になって1つのチームになりました。

田中 元々私と片山さんは子どもが近隣の別のチームに入っていたんです。でもこれはどうなの? ということが結構あって、色々と「こういうふうにしませんか?」みたいな提案とかをチームにもしていたんですけど、なかなか聞き入れてもらえず。そういうことが暫く続いて、だったらもう新しい環境でやるしかないのかな、と思っていたところで、この2チームが子どもが集まらずに運営に困っていたということもあり、お声がけして一緒にやらせて頂くことになったというのが、詳しい経緯になりますね。

——たくさんのコーチの姿がありますが皆さんお父さんコーチですか?

片山 全員お父さんコーチです。たまたまなんですけど、大学、社会人でバリバリやられていた方も何人かいて、とても心強いですね。チームが1つになるタイミングで賛同してコーチになって頂いて本当にありがたいと思っています。

——元々2つだったチームが1つになることで、方針などを巡って揉めたりはしませんでしたか?

片山 新しいチームとしてこれまでとは方針を180度変えたんですけど、それぞれのチームの監督、コーチがそれを受け入れてくれました。そこが本当にありがたかったですね。監督さんには今も高学年チーム、低学年チームをそれぞれ見て頂いています。



——元々の2つのチームに所属していた子以外にどんな子が来ているのですか?

田中 所属していたチームがちょっとあわなくて辞めてしまった子とかもいますね。結構大人の罵声が激しくて子どもが萎縮してしまったりだとか、そういうチームもまだまだありますからね。

——困ったことに罵声を浴びせるようなチームが強かったりするんですよね。

田中 そうなんですよね。でも大人が勝ちたいが為に子どもをコントロールだけして、細い幹に技術というたくさんの枝を無理矢理増やしているような、そんな指導をしていると思うんですよね。それだと枝がどこかで折れちゃいますよね。そういう指導がちょっと疑問だったんです。なので、今はまずは太い幹を作ってあげること、枝はそのあとでいいと思ってやっています。だからこそコーディネーショントレーングなどのアップを90分かけてやるようにしています。野球の技術ももっと教えたいと思っていますけどね。


■少しずつ「楽しい」と「強い」を両立させていきたい
——練習メニューどのように決めているのですか?

片山 今はこれが足りていないねとか、その時々でコーチ陣で話し合って決めています。あまり詰め込まずに、子ども達がもうちょっとやりたい、少し足らないと思ってもらえるくらいの内容、量で考えています。

——練習試合には全員出場させる方針なのでしょうか?

片山 そこが現在の一番の課題だと思っています。それまでの2チーム合同のときは年間で8試合くらいだったので、それができていなかったんです。それだと出場機会も少ないしあまり楽しくないですよね。だから来年度から月に4、5試合組んで、打席数も管理しながら全員出られるようにしたいなと思っています。

——野球を通じて子ども達にこうなってほしいなどの思いはありますか?

片山 野球が好きになってほしいのはもちろんですけど、野球を通じて思いやりとか準備をする姿勢だとかを身につけて、人間的に成長してほしいですね。野球だけの人間にはなってほしくないですよね。

田中 一番あるのは野球の楽しさを知ってほしいということなんですけど、相手を思いやることや辛い時に励ましてあげることができる子に育ってほしいですね。



——今後の目標を教えてください。

片山 チーム発足時にお世話にもなったのですが、横浜金沢・Vルークスのような選手が主体性を持っているチームを目指したいです。また、今いるコーチたちがいなくなっても今のやり方が続いていくような仕組みを作ること、この2つが目標ですね。

田中 はじめは子どもたちが野球を楽しくできる環境だけ作ってあげればいいと思っていたんです。でも北区にある東京都でも1位、2位になるようなチームと試合をしたら全く野球にならなくて。そのときに子ども達にすごく惨めな思いをさせてしまったなって、もう動けなかったんです、試合が終わったあと。それで教える側としての責任として、野球の楽しさだけじゃなくて強さも教えていかないといけないと思ったんです。だから今は楽しくやりながらも時には厳しく、楽しくて強いチームのいいところを見習っていきたいなと思っています。

——「楽しい」と「強い」を両立させるうえでの課題はどこにありますか?

片山 小学校のときは好きな形でやらせてあげたい、技術を教えすぎないようにする。でもそれだと技術がなかなか伸びない。そのせめぎ合いがありますね。でもやっぱり上手くならないと楽しくならないと思いますから、そのあたりを状況を見ながら少しずつやっていきたいなと思っています。(取材・文・写真:永松欣也)

BLOSSOM BASEBALL CLUBのHP(https://nishigaharaboys.1net.jp)
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