宮城に続け! オリックスの大型右腕・山下舜平大が新球・フォークで目指す一軍ローテ

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2021年11月30日 08:10  ベースボールキング

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ベースボールキング

写真オリックス・山下舜平大<写真=北野正樹>
オリックス・山下舜平大<写真=北野正樹>
◆ ドラ1右腕の2年目に期待

 オリックスの新人、大型右腕・山下舜平大が、新球種のフォークボールで来季の開幕一軍、ローテーション入りを目指す。

 189センチ、93キロ。高校時代(福岡大大濠高)は、将来を考え、本格派投手を目指すという監督の考えもあり、変化球はカーブだけ。中学で投げていたスライダーやチェンジアップは封印して直球を磨き、最速は153キロをマークするまでになった。

 ドラフト1位でオリックスに入団してからも、「これまで投げてきた直球とカーブを、もう一度しっかりと質を高めてから新しいことに挑戦したい」と、初心を貫いた。

 しかし、プロは甘くなかった。ファームとはいえ、高校時代のように直球とカーブだけでは通用しない。初登板のウエスタン・リーグ、4月15日の阪神戦(京セラドーム大阪)から3連敗。18試合に登板(先発は17試合)し、2勝9敗、防御率5.48。リーグ戦終盤に優勝争いをしていたチーム事情もあり、一軍の登板機会はないままシーズンを終えた。

 「カーブには反応せず、直球を狙われているな」と分かっていても、直球勝負。コースを突くあまり、球数は増え、四球も多くなる悪循環で、先発した17試合のうち、4イニングで6安打、6四球、6失点で98球を要した試合もあった。


 新しいことに挑戦したのは、6月23日の広島戦(オセアンBs)だった。1回一死から2番の矢野雅哉への4球目。内角への136舛魯錺鵐丱Ε鵐匹妊棔璽襪砲覆辰燭、スタンド最上部に居並ぶプロスカウトから「今のボールは?」と驚きの声が上がった。

 7試合目で、初めて投じたフォークボールだった。先輩の榊原翼から「投げてみたら」と握りを教わり、落差の鋭いフォークを武器とし、ソフトバンクで2度の沢村賞、2006年の「投手5冠」に輝いた斉藤和巳の映像を参考に覚えた新球種。この日、初回に1点は与えたが、5回を86球、4安打、3三振、2四球で1失点。新しい球種が1つ増えることで、四球は減り相手打者を幻惑させた。味方が5回、佐野如一の適時打などで2点を奪い逆転したため、初勝利を挙げることも出来た。

 秋季教育リーグの「第18回みやざきフェニックス・リーグ」では、4試合に登板し、フォークに自信を持つことが出来た。「半年くらい取り組んで、感覚がつかめてきた。このように投げたらこう落ちて、ゴロでアウトが取れるというのが分かった。まだまだ、つかんではいないが、いい感じで捕手も配球が楽そうだった」と山下。試合途中に、首脳陣から「もっと直球で行け」と声が出たというから、面白いほどフォークが決まったのだろう。

 「直球とカーブだけでは、打者に粘られるばかり。決め球がなくて球数も多くなった。フォークがあるだけで、違うなと感じた」と新境地を開いた山下。「出来なければ、出来なかったでいい。自分がやりたいことをやろう」と、初心を貫き、直球を磨きボールの質を高めたからこそ、辿りつけたのだろう。


 ブレない山下には、手本になる先輩がいる。山岡泰輔、山本由伸からは「自分が信じた、やりたいと思ったことを貫き通せ」とアドバイスを受けた。山岡は、中学から自分でフォームを突き詰め、山本もフォーム変更を断行し実績を残してきた。「山岡さんは小さい体でいろいろ考えているし、ヨシノブさんも槍投げ練習用の器具などを使って工夫してきた。近道はないと思うので参考になる」と山下。

 2年目で13勝(4敗)を挙げ、合宿所で隣室の宮城大弥からは「自分を見失ったらおかしくなる。自分をしっかりと持っておけよ」と教わった。プロになれば、いろんな人から様々な助言や意見が耳に入るが、それに流されることなく、自分を貫けというアドバイスだ。

 オフの12月は、大阪市内の球団施設でフォークを完成させ、直球の球威も上げる予定。

 「土台は出来た。シート打撃で『あの球は何だ』と言わせるくらい、フォークに自信をつけたい。ワクワクしてキャンプを迎えたい」。目指すは開幕一軍、先発ローテ入りだ。


文・写真=北野正樹(きたの・まさき)


【動画】舜平大がウエスタンデビューで151キロ!

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  • 最初はカーブだけやったけどさすがに打たれるから途中からフォーク使い始めて終盤にはチェンジアップ覚え直して最終登板で5回無四球無失点。着実に成長してるよ。
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